2023年11月~2024年10月のお気に入り百合作品まとめ

某所のアドベントカレンダー企画から、この1年でお気に入りの百合作品をまとめます。1年以内に見た作品を挙げているため、古い作品が入っている場合があります。


TVアニメ

23年秋クール
・『攻略うぉんてっど!~異世界救います!?~』
中国の3D作品。ゲームの中であることを活かした演出が多くて楽しめました。全部見れていないので見たいところ。

・『ひきこまり吸血姫の悶々』
原作ラノベを読んでいたのでアニメ化が決まったときは嬉しかった記憶。1巻に5話くらいかけてたので後半はかなり駆け足でしたが楽しめました。

OPでタイトルロゴが表示されてるだけの時間が妙に長かった

これはアニメの放送期間をほとぼりとか宣うヴィル。

24年冬クール
・『魔法少女にあこがれて』
めちゃくちゃバズった魔法少女アニメ。エッチなのは強い。
ロコルベ回が良かったので2期であるだろううてキウのホテル回にも期待。

あと全然百合とは関係ないんですが、冬クールは『勇気爆発バーンブレイバーン』も見てました。アキバ冥途戦争しかり、サイゲームズのオリジナルアニメはぶっ飛びすぎている。

24年春クール
・『ガールズバンドクライ』
ガルクラ、良かったですよね~1話からめちゃくちゃやってる井芹仁菜に惹かれて見てました。
3Dアニメですが、とにかく表情と動作のバリエーションが多くて、画面を見るだけでも楽しい作品でした。
8話のになもも告白回はすごかった……ルパ智もお互いに腰に手を回してるカットが洋画の夫婦みたいで好き。
『運命の華』とか『蝶に結いた赤い糸』、歌詞が仁菜へのラブソングすぎてこれを作った桃香さんがかなり面白いです。

PVの「ぶどうか~ん!」って叫んでるシーンが「予備校やめたろ!!」と決めるシーンなの、すごすぎる

0:38あたりの智ちゃんのカット、全員好きだと思う。

https://twitter.com/AVE_EEE/status/1823042888252702935

おもしろかったツイート

・『声優ラジオのウラオモテ』

本作も原作ラノベを読んでいたのでアニメ化は嬉しかったです。アニメ化された範囲だと作者のやりたいことが優先されている場面があったりしましたが、演出や声優の演技は良かったと思います。

・『響け!ユーフォニアム3』

劇場中編を経てついに放送されたユーフォ3期。黒江真由の異質感が非常に高いレベルで表現されていて、京アニの力を感じました。言葉だけでなく、背景や演出での表現は京アニが本当に凄い。
原作と異なりソリストの再オーディションが行われ、その最後の一票を真由に投じた麗奈。その音楽に嘘はつかないことを貫く姿はとても美しかったです。
なかよし川結婚ソング&新衣装もありがとうございました。
『飛び立つ君の背を見上げる』もアニメ化してください。

・『ささやくように恋を唄う』
監督の体調不良などの事情で延期していた『ささ恋』がついに放送された、のですが……現在(11月上旬)放送は10話で止まっており、11話、12話の放送スケジュールは一切判明していません。(11/30追記:公式から放送日時の発表がありました)円盤の発売も延期されており、製作会社のひとつであるクラウドハーツが協力会社の横浜アニメーションラボのHPから名前が消されていたりと、今後の製作が心配になる状況が続いています。
作品の内容についてですが、演出面で気になるところが多かった印象ですね。特に3話あたりはワイプカットが1話のうちに多用されていて気になりました。
「Sunny Spot」が披露されたライブでも、依先輩のモノローグで歌が聞こえにくかったのが残念でした。このあたりは好みもありそうですが……

サニスポ、名曲すぎるけど歌詞に「ひだまり」とか入れちゃう依先輩はかなり面白いと思います。

アルバム発売されてから聞くのを我慢してた金糸雀が聞けるのが楽しみです。

小説

作品ではないですが、大きなニュースとしてファンタジア文庫から百合作品に注力した新プロジェクト『GirlsLine』が発表されました。
今後は『GirlsLine』のイメージキャラクターが製作されるや新規作品の発表など、様々な施策が行われるようです。
公式Twitterアカウントでは、スペースにて作品の感想配信などを行っているので、フォローしてみてはいかがでしょうか。

・『ときときチャンネル 宇宙飲んでみた』

『裏世界ピクニック』などの宮澤伊織の作品。
最大の特徴として、本文が全てライブ配信を再現した文章で構成されています。地の文が存在せず、全てが会話で構成されているのです。読者は配信の視聴者の視点で(作中では映像が配信されていますが)想像力を膨らませながら読むことができます。
毎話実にぶっ飛んだ出来事が起こるので、ワクワクしながら読んでいました。

・『安達としまむら99.9』

続刊を入れたら量が増えすぎてしまうので入れない予定だったのですが、凄すぎたので紹介することにしました。
まず、本作は2020年に放送されていたアニメ版のBD特典小説を文庫化したものなのですが、この内容を特典にするか!?と言いたくなるほどの衝撃を受けました。
この内容をネタバレしなかったあだしまファンの方々は素晴らしいですね...…
99.9のナンバリングの通り、『安達としまむら』の真の最終回と言うべき物語が描かれます。
あだしま特有の乾いた雰囲気というか、無常感が溢れた重めのストーリーとなっているので、元気な時に読まれるのをオススメします。
ただ、めちゃくちゃ感動すること間違いなしの名作なので、アニメだけ、漫画だけという方もぜひ小説を読んで追いついていただきたいですね。

・『地雷グリコ』

第171回直木三十五賞候補作であり、第77回日本推理作家協会賞〈長編および連作短編集部門〉、第24回本格ミステリ大賞【小説部門】など、数多くの賞を受賞した頭脳バトル小説。
『カイジ』や『賭ケグルイ』などのような、オリジナルゲームを描く作品と言えばわかりやすいでしょうか。
主人公・射守矢真兎(いもりや・まと)は友人の鉱田と共に様々なゲームに挑むのですが、この二人の関係にはある秘密があります。
それが百合的にめちゃくちゃ美味しい!
ジャンケンに特殊効果を持った手を加える『自由律ジャンケン』、地雷に設置し、踏んだ相手を下がらせる『地雷グリコ』など、数々のオリジナルゲームが登場するので、どうすれば勝利できるのか考えながら読むのも面白いですね。

コミカライズも始まっています。
本編を読み終わった後にはこちらの『自由律ジャンケン』をやってみた動画もオススメです。

・『成瀬は天下を取りに行く』

変人の主人公・成瀬とその幼馴染、島崎の関係が美味しい作品。タイトルとあらすじから勘違いしやすいですが、成瀬が登場しない話もあります。滋賀にまつわる人々の話と言った方が正しい気がします。
コミカライズもあるのでそちらもどうぞ。

・『少女マクベス』

校内一の天才と呼ばれる生徒が公演中に死亡し、その死の真相に迫っていく学園ミステリ。
生徒たちは様々な秘密を抱えていて、同じキャラでも違う視点だと別のかたちで見えてくるのが面白い作品でした。

・『狐霊の檻』

囚われた狐霊「あぐりこ」と心を通わせた千代は、あぐりこを助けるため決死の脱出を決行する、という作品。
児童向けの作品なので、読みやすい文章で書かれています。
あぐりこと千代の友愛に心を打たれました。

・『儚い羊たちの祝宴』

お嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」を巡る五つの事件を描くホラーミステリ。ホラーとつく通り、全編寒々とした空気を感じられる文章となっています。
最後まで読んだとき明かされるタイトルの意味に、ぞくっとすること間違いないと思います。


・『二人一組になってください』

卒業式の直前、”誰かと手を繋がないと死ぬ”デスゲームに巻き込まれた女子校の生徒たち。生き残れるのは多くても二人だけ。秘密、嫉妬、裏切りがせめぎ合う中で最後に出された答えとは?
いわゆるデスゲームものではありますが、生き残るためにゲームに挑んでいく頭脳系の作品ではありません。
死が迫っていく中、生徒たちの感情にどのような変化が生まれるか、という点を楽しむ作品です。
また、実際に暴言や嫌がらせをするわけではない、『目に見えないいじめ』をテーマとしている作品でもあります。
テンポ良く生徒が退場していくので、読みやすいと思いました。

・『ダンガンロンパ霧切』

超高校級の生徒たちの希望を賭けた戦いを描くゲームの外伝小説。
シリーズ1作目に登場する霧切響子の過去の物語。
小説オリジナルの主人公・五月雨結の視点で進むため、ゲームの知識が無い人でも十分楽しめると思います。(探偵のデータを集めた”探偵図書館”なる施設があったりと、特有のぶっ飛んだ設定を飲み込む必要はありますが)
結は未熟な探偵ではありますが、凶悪な事件に立ち向かう勇気を持っているキャラで、霧切と数々の難事件に挑みながら交流を深めていきます。
結が霧切に自分を「お姉さま」と呼ばせていたり、百合的にも美味しいところが多いです(冗談でそう言ったら本当に「お姉さま」と呼ぶようになった)
特に6巻と7巻にかけて描かれる二人の最後の事件は必見です。
気を付ける点として物理書籍にプレミアムがついています。電子でも買えるほか、図書館に置いてある場合もあるので探してみると良いでしょう。

漫画

・『映しちゃダメな顔』

新人女優の伊緒とNo.1キャバ嬢・美沙の歪な交流を描くガールズストーリー。
純真な伊緒が美沙との出会いで新しい快楽を知っていく様が官能的な作品です。

・『三角形の壊し方』

中学生の琴、あや、永理香は親友同士。琴はあやに告白し、一緒に夏祭りへ行く約束をしたが、その直前にあやが失踪してしまう。
それから7年後、琴と永理香の前にあやが7年前と同じ姿で現れる、という作品。
あやから見ると告白されてから時間の経過はほぼ無いのですが、琴の目線だと7年もの時間が経っています。
中学生の時は3人の中心的存在だったあやが、大人になった琴と永理香に感じる違いの描写が素晴らしいです。
ちなみに、本作は『やがて君になる』などで知られるクスノキ氏が編集を務められています。

キハダマグロから人間に変化した謎の少女・まぐろとマグロ大好きな女子高生・みさきの共同生活を描いた作品。
一族の掟により、事あるごとに自分を食べさせようとするまぐろと、それを拒否するみさきのやり取りが面白いです。
また、作品を通して相いれない価値観を持った異種族との交流を真っすぐに表現しています。
ヒトとマグロの宿命を示した最終回は必見です。

ブラックな広告会社で働く新入社員・夏鈴とその上司で健康マニアの癒衣さんのオフィス百合4コマ。
マッサージなどで身体接触をするシーンが多く、”癒し”という作品コンセプトの強さを感じます。
なんやかんやで同居することになった癒衣さんと夏鈴の関係がどうなるのか、全ては12月25日発売の第3巻で見届けてください!
きららを読み始めてからトップクラスに好きな作品だったので3巻乙は悲しい...…

1巻完結の百合ミステリ。そこまで謎解き要素は強くなく、関係性を楽しむ作品だと思います。
繊細な絵柄と感情表現が良かったです。表情の描き方も感情がはっきりと伝わってくるようなクオリティでした。
帯コメントを『ささ恋』の竹嶋えく先生が書かれたことでも話題になりました。

・『同志少女よ、敵を撃て』

2022年の本屋大賞受賞作のコミカライズ。過酷な戦場に狙撃兵として向かうこととなった少女・セラフィマの激動の人生を描く。
漫画としてはまだまだ序盤ですが、画力も構成力も素晴らしいので今後が楽しみです。12月11日にコミックスと原作の文庫版が同時に発売予定。

映画

24年はアニメ映画が名作ぞろいの年でした。

・『大室家 dear sisters』
・『大室家 dear friends』

連作なので2本まとめて紹介。『ゆるゆり』には触れたことがなかったのですが、ミリしらでも楽しめる作品でした。『dear sisters』では大室三姉妹の日常を描いていたのに対し、『dear frends』では撫子の恋人が誰なのか?というシーンの割合が高く、撫子と高校生組の描写が多かったように思います。
個人的には美穂が怪しいようなと思いますが、ちょっと安直すぎる気もする。

・『トラペジウム』

個人的24年No.1アニメ映画。公開初日に以下のツイートがバズってて、ホントに??とか思いつつ時間があったので見に行きました。

結果、刺さりまくってしまい、合同誌に寄稿するくらいにはハマりました。
メロンブックスさんで頒布されてるのでよければどうぞ。分厚いうえに大判なのでもはや鈍器です。(CoC6版よりちょっと薄いくらい)

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2480465

開始5分で毒づきながら校章を蹴り付ける主人公に一気に引き込まれました。(百合のオタクはめちゃくちゃなことをする女が好きなため)
アイドルものに思われがちですが、本作におけるアイドルが構成要素のひとつであって、全体としては人生における失敗と挫折、それからの再起を描いています。

作画も演出も素晴らしく、上記のOPなど様々なシーンに情報が詰め込まれていて、ゆうの意図が明かされる後半と前半でかなり見え方が違ってくる作品なので、見る度に新しい発見がある作品でもあります。
また、映画は原作小説からかなり要素が足し引きされていて、映画しか見ていない人は原作も読んでみると面白いと思います。ゆうがくるみのことを可愛いと言いまくってたりします。
なお、原作が単行本としてまとめられる前の雑誌『ダ・ヴィンチ』に連載されていたバージョンも違いが大きい。大きめの図書館であれば保管してあるかもしれないので、気になる人はコピーしてみると面白いです。

原作。文庫版には連載時のカラーイラストも収録。

映画のノベライズ。映画を忠実に小説にしていますが、心理描写や地の文での情報が面白いです。

原作の原作ともいえる、雑誌連載版。大きめの図書館でコピーできるので、足を運べる人はぜひ。
ストーリーもキャラも結構違いがあります。

主人公・東ゆうは「可愛い女の子はみんなアイドルになるべき、そうしたら幸せになる」と考えている女。
そんな彼女はアイドルグループを結成するため、東西南北の学校から真の目的を伏せて女の子を集めます。
仲を深めながら素人女子高生としてTVに出演し、アイドルグループを結成することになります。
当然のことながら、考えの違いから衝突が起きグループは解散。
ゆうは失意の底に沈むことになります。
ここが多くのアイドルものとは違うところで、アイドルを全肯定していないんですよね。好きじゃない人にとってはアイドルは苦しいものであることをとにかく強調して描いています。
「苦しいこともあるけど、みんなで頑張って乗り越えよう!」となるのが王道のアイドル作品だと思います。でも、トラペジウムでは「夢を失ったその後」を描いているんです。
アイドルになりたかった少女が、アイドルではなくなったあとに何をするのか。東ゆうの決断をぜひ見届けてください。
コミカライズはまだですか!!!!!????

追記:円盤のジャケットイラストが公開されました。

まさかの東ゆうソロ、しかもモノクロ。いや、攻め過ぎ!!
トラペジウム視聴者は東ゆうのことが大好きなのでめちゃくちゃ魅力的に見えますが(トラペジウムは東ゆうの物語なため)、初見の人にはどう写るんだろう...…
尖ってはいるから目には付きやすいのかな??
なお、発売日は12/25から延期され、2025/2/26となっています。

・『がんばっていきまっしょい』

1995年に「坊っちゃん文学賞」を受賞し、映画化、ドラマ化もした作品のアニメ版。

ストーリーとしてはとにかく王道ですが、青春映画の一要素としてボートが配置されている印象でした。
西田亜沙子さんがキャラデザをされており、CGがとにかく綺麗に作られています。キャラだけでなく、松山の海などの自然も美しく描かれていて、そのクオリティには驚きました。
日常シーンでは話していないキャラが後ろで反応していたり動いていたりなど、CGの演技とテンポの良さが相まって楽しく見ることができました。
ですわ口調のお嬢様と口が悪いお嬢様という珍しめのCPがあったりするのでオススメです。

・『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』

TVアニメは既に放送されていましたが、映画としてはウマ娘初の作品。
ゲームからアグネスタキオンが好きで、映画で主役と聞いたときはかなり嬉しかったですね。内容も実質ジャングルポケットとのW主人公のような扱いで、供給の凄さに慄きました。
作画、演出、脚本、どれをとってもハイクオリティな名作。
レースのクライマックスでの荒々しい作画、ターフを踏みしめ土が圧される音など、劇場の設備で体感するとより良さを感じられる作品だと思います。
作中通して瞬きをしない、レースの勝敗への関心が薄いなど、異質感を漂わせていたタキオンの満面の笑顔や、ポッケの走りを見て自らも走り出すシーンは特に感動しました。
ゲーム版と比べて顔がイケメンなのがいいですね...…


ゲーム版イラストのタキオンとカフェ。

あとタキオンの隣に座ってたトレーナーっぽい女性が出てきたときは心の中で叫びまくりました。

・『きみの色』

↑の「水金地火木土天アーメン」の描き下ろしPVは必見です。

百合オタクには『リズと青い鳥』の監督として有名な山田尚子の最新作。
『ベイビーわるきゅーれ』の高石あかりさんが声優として出演されていたのも嬉しかったです。
人が「色」で見える高校生、トツ子と美しい色の少女、きみ、音楽好きの少年、ルイがバンドを組むことになり、それぞれの悩みや青春を描く作品。
繊細な色使いと丁寧な描写が魅力的でした。

ちなみに本作のトツ子が通う学校は神戸女学院大学をモデルとしていますが、『トラペジウム』でも聖南テネリタス女学院のモデルが同じく神戸女学院でした。
東ゆうがきみちゃんをスカウトしにこなくて良かった。


・『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章』

https://www.youtube.com/watch?v=9hIhTy0fMro

1期の11話では界隈に衝撃をもたらした虹ヶ咲アニメの完結編3部作の1作目。
虹ヶ咲ではステージではないところでライブを始めたり、無印やサンシャイン!!とは違う意味でミュージカル感が強い作品でした。
スクールアイドルGPXというものを用意し、参加者は自由にライブができるという設定を作ることで街中でのライブにも物語上での理由づけがされていて面白かったです。
問題があり、ライブでその解決を示すのはTVシリーズでの基本構成でしたが、沖縄という舞台、虹ヶ咲のソロアイドルという特性からライブに入りやすくなるような設定を考えたのでしょうか。
うろ覚えですが、侑の方から歩夢と腕を組んだりしててよかったです。

・『劇場版 ポールプリンセス!!』

ポールダンスに魅せられた少女たちを描く、WEBアニメの続編作品。
元々はYouTubeでショートアニメが公開されていた作品で、リアルイベントで声優のライブとともにポールダンサーによるショーも披露され話題となりました。

女が女に刺さるシーンのモーションキャプチャー比較動画。
上記のようにダンスシーンはモーションキャプチャーで製作されているのだが、人間業とは思えないようなトリック(ポールダンスの技のこと)を次々に披露してきます。
プリティーシリーズで知られるタツノコプロ製作ということもあり、ダンスそのものだけでなくライブの演出もクオリティが高いです。
刀に炎を纏わせてぶん回したり、過去の自分の幻影と戦ったりする人もいます。
初見時には、ポールダンス自体を初めて見るということもあり、ライブ演出と相まって脳の普段使わない部分を刺激され、謎の疲労感を覚えました。

ポールプリンセスでも合同誌に寄稿していますので、よければお願いします。

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2363370&srsltid=AfmBOooebbybwaW1cG29CtTUKDkjpRBdVlPf9dZbmx63Y5EB9Nme3Xd1


・『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』

ちさととまひろはもちろんですが、新キャラの入鹿さんや冬村かえでがとても良かったですね。
池松壮亮の演技が素晴らしく、冬村の狂気と社会への疎外感を見事に表現していました。
アクションもパワーアップしていて、宮崎県庁でのバトルは見ごたえ抜群でした。

・『ゼンブ・オブ・トーキョー』

修学旅行にやってきた女子高生たちがパラレルワールドに迷い込み、バラバラになってしまう、という作品。
変なところが結構ありつつも、青春ドラマとして新しいアプローチの映画でした。
キャラは多いのですが、メインは5人ほどなので把握できる範囲だと思います。

・『ソウルメイト』

【STORY】 公募展で大賞に選ばれた一作。 それは「作者・ハウン」による高校生のミソがモチーフの絵画だ。ミソとハウンは、小学生からの大親友。絵を描くのが好きな2人は、性格も価値観も育ってきた環境も違うが、大切な存在だった。しかし、ジヌとの出会いが2人の運命を大きく変えていく。 想い合いながらもすれ違い、疎遠になっていた16年目のある日、ハウンはミソに“ある秘密”を残して忽然と姿を消してしまう。 思いもよらない壮絶な半生が紐解かれるとき、涙なしでは観られない“2人だけの秘密”が明らかになるー。

『ソウルメイト』公式予告の概要欄より引用
https://www.youtube.com/watch?v=gXKPNR20JjM

2016年の中国・香港映画『ソウルメイト/七月と安生』の韓国リメイク版。
韓国最南端の済州島とソウルを舞台に、ミソとハウンの人生が描かれます。韓国の沖縄やハワイとも呼ばれる済州島の海岸線や洞窟といった自然がとても美しく、二人の青春を彩っています。
一方ソウルでは、すれ違ってしまった二人の心を表すかのように、無機質なコンクリート埋め尽くされていました。
若い学生時代から大人まで、時代に合わせた演技も素晴らしいです。
人生の親友である二人の秘密はいったい何なのか、ぜひ確かめてみてください。
筆者は泣きました。





・『劇場版「BanG Dream! It's MyGO!!!!! 前編 : 春の陽だまり、迷い猫」』
・『劇場版「BanG Dream! It's MyGO!!!!! 後編 : うたう、僕らになれるうた & FILM LIVE」』

2023年に放送されたTVアニメの劇場版。総集編ではありますが、前編・後編ともに新規カットが追加されています。
特に前編は、TVアニメで語られなかった”楽奈が春日影を演奏した理由”を含めた、楽奈の過去を描いたカットが大量に追加されています。(筆者の体感では20分以上)
小さい楽奈がめちゃくちゃかわいかったです。
後編にも追加カットがあるとともに、新規ライブシーンを見ることが出来ます。劇場の音響設備で聞くMyGO!!!!!の曲は最高でした。
ストーリー面では、楽奈の他に凛々子さんの出番が多かった印象。大人として子供を案じるシーンが追加されていて、かなり好きなキャラになりました。
FILM LIVEの燈のMCで「匂いは記憶と一番強く結びついている」みたいな話がありましたが、「カプ厨に餌与えてる!」となってしまいました。

ゲーム

・『岩倉アリア』

1966年、高度経済成長期の日本を舞台に、「岩倉邸」で女中として働くことになった主人公・壱子と岩倉家の人々との交流を描くリアルファンタジーサスペンスADV。
ストーリーやグラフィックも良いのですが、とにかく声優の演技が凄いです。
詳しくは書けないのですが、鈴代紗弓さんと森川智之さんの演技が特に引き込まれました。
公式サイトにFAQもあるので、気になる方は確認してみてはどうでしょうか。

・『BLUE REFLECTION TIE/帝』 

2021年に発売されたNintendo Switch/PS4/Steam対応ゲーム。
”特別”に憧れる少女、星崎愛央と仲間たちのひと夏の冒険を描く作品。
グラフィックが綺麗で、夏の季節感や透明感、周りを海に囲まれている学校という異質感がバリバリ伝わってきます。
モデルも可愛い。詩さんだけ色白で人形めいた怖さを感じるのですが、多分わざとだと思います(続編の『燦』ではモデルに調整が入ってた)
恋愛の百合もある作品ですが、それより駒川詩というキャラについて語らせてください。
彼女はシリーズのアニメ作品『BLUE REFLECTION RAY/澪』で初登場したキャラ。澪では痛みが最上のコミュニケーションだと考える、乱暴に言えばドM。物語を搔き乱すトリックスターのような存在でした。
そんな詩の澪で明かされなかった過去を帝で知ることができます。
帝に登場する少女たちはみんな記憶を失っていて、それを取り戻すために世界を探索していきます。この設定が詩の過去を知るのにめちゃくちゃ都合が良いんですよね。(回想という形ならアニメでも出来そうだけど)
澪での詩は自分のことを話すことがほぼなく、回想シーンがわずかに描かれるだけでした。ニーナちゃんに「ありきたりなメンヘラ女」呼ばわりされたときも感情を露わにしていましたし、自分のことを見抜かれるのが嫌なようにも思います。
そんな詩の記憶をなくすことで、プレイヤーだけでなく他のキャラクターにも過去を伝えることができ、この設定が上手いなと思いました。記憶がなくなった詩さんを見るだけでも澪と違いすぎておもしろいです。
自らの記憶と向き合うこととなった詩が愛央とともに出す答えを見届けてください。(筆者は愛央×詩のオタクになりました)
シリーズ作品ではありますが、前作はプレイしなくても大丈夫だとは思います。詩周りを100%楽しむにはアニメを見るのがほぼ必須なので、アニメは見た方がいいと思いました。

これは煌めく<想い>をつなぐ物語──
喜び、悲しみ、怒り──。
人の想いは、誰もが持っている、しかし目には見えない力。
その力は時として、世界さえも変えてしまうかもしれない。
常に前向きで、困っている人がいれば放っておけない平原陽桜莉と、人と仲良くしようとしても付き合い方がわからず、不器用な羽成瑠夏。
対照的ともいえる2人の少女の出会いは、彼女たち自身を、そして世界をどのように変えていくのか──

TVアニメ『BLUE REFLECTION RAY/澪』イントロダクション
https://www.bluereflection-ray.com/

アニメは序盤が分かりにくいので一気見がオススメです。4話くらいから面白くなってきて、6話からはさらにすごいことになります。

12/2追記:実はdアニメストアで配信終了していたのですが、結構早く復活してました

今後の気になる作品

・『花は咲く、修羅の如く』

『響け!ユーフォニアム』の武田綾乃原作の漫画。1月からアニメ放送予定で、『無職転生』『お兄ちゃんはおしまい!』のスタジオバインド製作。
アニメ化前にボイスコミックがあったのですが、声優はそちらから変更されています。(ボイスコミックは悠木碧と日笠陽子)
瑞樹先輩がイケボすぎて楽しみです。5巻の実質プロポーズ回までやってほしい。

・『死亡遊戯で飯を食う。』

デスゲームの世界で生きる少女たちを描いたライトノベル。アニメ化も発表されています。文章に独特の勢いがあり、そこが魅力だと思っています。
タイトルの通り、ただゲームに挑むのではなく、ゲームを通じて様々な人物の生き様を描いている作品で、地の文での心理描写が重要なのでアニメでどのように表現されるか楽しみです。

・『わたしを喰べたい、ひとでなし』

電撃マオウ連載の漫画で、アニメ化が発表されました。『大室家』『私の百合はお仕事です!』などの百合姫作品をパッショーネとともに製作してきたインフィニットが初の元請けということで、期待して待ちたいと思います。

・『BanG Dream! Ave Mujica』

『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』の直接の続編で、実質的な2クール目の作品。『MyGO!!!!!』の衝撃的なラストから一体どんなストーリーが繰り広げられるのか、非常に楽しみです。
個人的には三角初華がヤバい女であればあるほどうれしい。

12/2追記:本PVがついに公開!!いや、マジで楽しみ過ぎる~~~~2日から放送なので、お正月は家族みんなで見ましょう

・『ばっどがーる』

アニメ化が発表されたきららキャラット連載の漫画。ギャグの言葉選びが面白く、アニメが楽しみ。4巻のゲーマーズ特典リーフレットには涼鳥の関係に対するとんでもない秘密が載っているのでオススメです。

・「雨夜の月」

『笑顔のたえない職場です。』に続いてアニメ化が発表されたくずしろ先生の漫画。26年あたり放送かなと予想してますが、まずは『笑顔のたえない職場です。』が楽しみですね。
この作品は様々なマイノリティのことについて向き合っている作品なので、アニメで多くの人に届いてほしいと思います。


・『リルヤとナツカの純白な嘘』

グリザイアシリーズのフロントウィング制作のノベルゲーム。百合作家さんにPRを依頼されているのでかなり気になる作品。
KISSもあるらしい。

・『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』

あの『わたなれ』がついにアニメ化決定!!!
長かったですね……いつかアニメ化するとは確信していましたが、ついにですよ!!!!!
しかも来年の夏という、比較的早めの放送ということで、今からもう待ちきれません。
アニメの声優はPVから変更されていますが、どちらもキャラに合っていていいと思います。
れな子と真唯だけでなく、紫陽花さんのCVまで発表されたのは変更の兼ね合いでしょうか。
多くのラノベアニメは2巻ほどまでをアニメ化しているイメージですが、わたなれに関しては3巻はぜひとも放送してほしいですね...…紫陽花さんがメインの人気エピソードですし、全体の物語も大きく動くので3巻までだと中途半端な感じはありますが。やっぱり2クールやるか、頑張って1クールで3巻までまとめて4巻を映画でやりませんか?
とにかく、3巻と4巻の話はマストでやってほしいです!





おわりに

今年もたくさんのコンテンツを楽しむことができました。
皆さんが良かったと思った作品や楽しみな作品があれば教えてください!

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