王道→邪道の変移、アイドルの流行に着いて考察してみた。

韓国アイドルが勢力を増している中、日本アイドルが王道アイドルの系譜を継いでいる理由を徹底考察してみる。

※知識不足により不快な思いをさせてしまう部分もあるかと思いますが暖かい目でお読み下さい。



現在アイドル派閥は、二つの層に別れているように感じる。
①韓国アイドルのように完璧なステージの「美」を求める完璧なアイドル像
②日本アイドルのようにファンと触れ合うことで親密感を保たせるアイドル像。
近年は、①のように完璧さを求める「美しくて強い」アイドル像が求められていると思っていたが、実際最近では、FRUITS ZIPPERやとき宣、iLiFE!なんかの王道アイドルがロッキンやらなんやらでかいステージを飾ったり、テレビ・YouTubeで活躍している姿をよく見るようになった。移り変わりが激しいアイドル業界ではあるが、どうして一周まわって、懐古的なThe王道アイドルが主流になりつつあるのだろうか。今日はそれについて徹底考察していく。


❶ 少し前までカウンターカルチャーとしてのアイドル像が人気だったから。

アイドルの歴史として、王道アイドル→カウンターカルチャーとして排他的アイドルが流行る→韓国アイドルのような系譜がある。
AKB48→BiSH→niziu(著者はあまりアイドルに詳しくないため固有名詞は適当)のように、どの時代にもそれぞれの特性を生かしたグループがこの戦国時代を生き抜いている。まず初めにアイドルという存在を大きくこの世に知らしめた握手会という存在でジャパンの親密性の高いアイドルとしての地位を確立したAKB48というグループ。そこから徐々に、触れられるファンとの交流を大事にするカルチャーが浸透した後に、それと真逆を行く、カウンターカルチャーの他を寄せつけない排他的アイドルが流行る。最上もが氏や、あのちゃん、ZOC、BiSHなど、楽曲やパフォーマンス、ビジュアルで「魅せる」アイドルが増えてくる。次第に王道アイドルが覇権を握っていた時代からカウンターカルチャーに時代が変化していく。距離が近いアイドルもいいけど、神格化の対象にするのもアイドルの推し方の一つである!というプロモーションが徐々に徐々に世間に広まっていく。この力はテレビよりスマホが力を持っていく変移の途中であったことも理由の一つとして大きいだろう。しかし、この神格化するアイドル像は、韓国アイドルという立ち位置に全てを奪われてしまう。一種のメタネタでしか無かったファンなんか興味ありませんという立ち位置に、ビジュアル、パフォーマンスも完璧で僅かな隙間すらも残さない正に神格化という言葉に更に近しい存在が現れたことで、カウンターカルチャーとしての排他的アイドルは絶望な状況に立たされてしまう。つまり、アイドルの変移としては、日本のアイドルの歴史から見て今は
王道アイドル→カウンターカルチャー→カウンターカルチャー(強化版)→と、カウンターカルチャーの歴史が長かった事がうかがえる。文化の流行の移り変わりとして、王道と、邪道は絶え間なく入れ替わり続けどちらかの王政が一生続くことは無い。王道が中心なら、その次に邪道が中心になり、邪道が中心になるなら、その次に王道が中心となる。互いに刺して刺されての関係にあり、結果的に見てどちらかのパワーバランスが強くなることは無い。現在は、韓国アイドルの邪道(日本アイドルの歴史から見ると邪道であるという意を込めて)のカウンターカルチャーとして、王道アイドルにバトンが渡されている、という形である。



❷カルチャーの流行の奪い合いだったものが、韓国と、日本で棲み分けされており、位置を確立しやすくなった。

これは先程の話に通ずるかもしれないが現在のアイドル業界というは、綺麗な棲み分けができている状況にあると私は考える。これも同じく先程のように分割をすると、
①韓国アイドルのような遠い偶像的存在を具現化したようなアイドル
②日本アイドルのファンと交流することで特別感を得られるアイドル
③更に交流を増して、プライベートなことまでも干渉できるほど近い距離でいることの出来る地下アイドル
の三分割ができる。
①のような神格化、憧れ、遠い存在としての推しを表現、感じたいカウンターカルチャーの王道として韓国アイドルが主流になっているのは、先程も説明した通りであるが、この要因にプラスして、海外のアイドルという存在も中々に遠い存在を演出するに一役買っている感は否めないだろう。○○は、韓国顔だから美しい。○○(グループ)は、韓国人だからツアーで中々会えないというのは、推しを神格化するにはもってこいの距離感であると思う。スマホが発達し、情報が溢れた現代であるからこそ、情報や見る媒体はたくさんあるのに、会うことはできない😭という歯がゆさは、王道アイドルのメタネタとしてきっちりその役割を果たしている。
②日本アイドル。これも前述の通りで基本付け足すことは無いが、韓国アイドルの台頭により、テレビやYouTubeの番組に王道アイドルのスポットが当てやすくなったというプロモーションが意外と功を奏している部分はあると思う。YouTubeショート、tiktokで切り抜きを見てテレビやYouTubeを追い、実際に来てもらう。日本で推しという言葉が伝わりやすくなり、推し活がしやすいという状況がアイドルの存在をメキメキと伸ばした事は間違いないだろう。触れられないというカウンターカルチャーに王道なプロモーションが刺さっている。FRUITS ZIPPERが人気なのは結論づけるとこういったことである。
③プライベートで干渉できるアイドル。パパ活、推し活、トー横と言った少しダークな印象を持たれがちな世界観を善とするコンテンツが溢れた結果地下アイドルに大きな追い風が来た。アイドルだけど、プライベートでも独占させたくなるという点は、ひょっとしたら新たな形として出現した王道アイドルのカウンターカルチャーのひとつなのかもしれない。


以上のことを踏まえて、アイドルという存在は流行の移り変わりが異常に早くて、一周まわって王道っていいよね、でも韓国アイドルみたいな美しいアイドルもいいよねと平和そのものの棲み分けができている良い時代だということが分かった。俺の青春時代は、今は亡き日本のカウンターカルチャーとしての魅せるアイドルが凄く凄く好きだったので、いつか日本でもかっこいいアイドルが見れることを期待しています。多様性の社会と言いつつも、資本主義だし、コンテンツの一つであるし、流行、タイミングがあるのも仕方ないことだと思います。皆さんはどのアイドルが好きですか?コメント欄で教えてみて。(ショート動画みたいな終わり方)

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