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ヘンテコ高校生だった私から、ステキな高校生のあなたへ
今年の夏は、東進ハイスクールの『大学学部研究会』という企画で、高校生を対象としたオンライン授業をさせていただいておりました。
ロシアによるウクライナ侵略を手がかりにしながら、「平和」について考える、というものでした。
こうした機会に、全国の高校生の皆さんに語りかけることが出来たことは、大変にありがたいことでした。
その授業のダイジェスト版と、私が自分自身の高校時代を振り返りつつ、高校生の皆さんにささやかなメッセージを書かせていただいたものが
『2025年度版 大学学部研究会 講義ダイジェスト』
に掲載されました。
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このたび東進ハイスクールさんから、私の講義ダイジェスト記録と高校生の皆さんへのメッセージのページをPDFでいただきましたので、ご許可をいただいて公開させていただきます。
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『ダイジェスト』の最終ページにも書かれていますが、私は受験勉強が苦ではない…どころか、実際にはかなり好きだったという、少々変わった高校生でした。
私が今から30年以上も前に大学受験をした際には、理系科目を完全に切り捨てて文系科目だけで受験するということが可能でしたので、今とは状況が大きく異なるともいえるのですが(今では文系学部でも数学の試験を課す大学が多いですものね)、
受験科目だった英語、現代文、古文、漢文、小論文、日本史(そう、ヨーロッパ研究者のくせに、大学受験は日本史選択だったのです!)は好きな科目ばかりでしたので、どれも愉しみながら学ぶことが出来ました。
現代文に関しては、模試などで出題された文章の中でなにかしらツボにはまるものを見つけると、そのまま本屋や図書館に直行して出題部分を含むオリジナルを読みに行く(むしろ勉強よりも、そっちのほうに時間を使う)・・・のはまだしも、
覚えた端から次々と知らない英単語が出てきて「まだ…修行が足りん…」と打ちのめされる感覚はむしろ快感に近いものがあったので、
よく考えたら(よく考えなくても)かなり変態っぽい高校生でした。
そんな変態高校生だった私が、現役高校生の皆さんに私の経験を偉そうにお伝えするなど、そもそもからして烏滸がましかったのですが、
なにか面白そうなものがあれば、芋づる式に関連するものを探し出しながら知見を広げていくことは、受験勉強を超えて皆さんの人生を楽しくしてくれるかも…ということは、
もしよろしければ心のどこかにでもお留め置きいただいて、何かの際に思い出していただければ、とても嬉しいと思います。
それは、いずれやらなければならないかもしれなかった勉強や仕事を、いつかどこかの段階で、驚きや愉しみに満ちた経験に変えてくれるかもしれないからです。
芋づる式に色々なものを調べながら考えを深めていく、というやり方は、今の仕事にも活かされていますし、
思えば私の周りにいる人、私が好きだなと思う人は、人生のあらゆる側面で芋づる式を愉しむ人ばかりだったりします。
来年前半から、対面の講演などで色々な場所にお伺いすし、皆様にお会いする機会も増えそうですので、その際には皆様の「芋づる経験」をぜひ私にお聞かせいただけたら、とても嬉しく存じます。