渋谷ROLESイベント(2024.7.22)、多数のご来場ありがとうございました!!
昨日のROLESイベントでは、多数の皆様のご来場をいただき、ありがとうございました。
始まる前にはこんな感じだったのですが…
司会の不手際で30分も延長してしまい、終了した時にはこんな感じですっかり夜…皆様申し訳ありませんでした。
夜景がとても綺麗でした。
渋谷QWS、とても良い会場でした。今後もこちらでイベントをさせていただける機会があれば、是非夜景を見ていってくださいね。
今回のメインは国末さんのウクライナ最新報告でして、1時間ほど写真を元にヘルソンなどの貴重な報告をいただきました。
悲惨な戦争犯罪の報告に対し、聴衆の皆さんも固唾を飲んで聞き入っておられました。
そのあと私から、ROLESの活動報告を兼ねつつ、この1年間で出張した国々の「脅威認識」「懸念事項」「停戦に関する考え方」「戦争の波及に関する考え方」等を、現地のエピソードも交えながら比較しました。
オンラインでも多数の皆様にご覧いただけたようで…
そうなんです、この点は重要なので何度も申し上げたいのですが、韓国や台湾で「この侵略をめぐる第一人者はこの人!」という研究者情報があまりサッと出てくるわけではないことは、日本と他のアジア諸国の言論状況を分けた重要な重要な要因だったのではないかと思っています。
日本だといまだに、テレビ局が小泉さんを取り合って大変なことになっていますからね…
スター解説者がいるかいないかは、日本がこの侵略に関心を持ち続けていることに大きく貢献をしたのだろうと思います。
一番言いたかったことを汲んでいただきありがとうございます。
私は、緒方貞子さんの以下の言葉を常に心に抱いてきました。
「見てしまったからには、何かをしないとならないでしょう?したくなるでしょう?理屈ではないのです。自分に何ができるのか。できることに限りはあるけれど、できることから始めてみよう。そう思ってずっと対応を試みてきました。」
↓記事も素晴らしいので是非。
緒方貞子さんの聞き書回顧録も、是非オリジナルを読んでいただければ…
この本は私のゼミでも何度か読んでいます。いまこの時期だからこそ、ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思います。
私が研究の対象としていた地域で、この残虐極まりない侵略が起きってしまいました。それによって私の研究生活も激変し、研究の枠をはみ出すような辛いことも、たくさん起こるようになりました。
しかし、そんなことはウクライナの人々が耐えている辛苦に比べれば何でもないことです。幸いなことに、支えて下さる方々もいます。
私はこの悲劇を(現場でではなく、あくまで報道情報や現地からの情報を通じてですが)知ってしまった者の一人として、「理屈」を超えて「何かをしたい」思いを決して忘れることなく生きていくつもりです。
…と、偉そうなことを書いていますが、私は2014年のロシアによる違法なクリミア占領も際には、なんだかんだと言い訳をつけて、情報発信のために戦うことをしませんでした。
あの2014年に、「研究者としてなすべきことを十分にやらなかったのではないか」という思いは今でも、私の研究者人生に刺さった棘のようになっています。
しかしだからこそ、自分はもう逃げないし逃げてはならない、と決めています。
ところで、今回のイベントで私が密かに企んでいたコンセプトは…「会いに行ける国際政治学者」だったのですが、ついそれを質疑応答の前にポロっと申し上げたところ、皆様に面白がっていただけたようで…
国際政治学者に直接会いに来ていただき、昨日のようにどんどん質問をいただくことで、TVやYoutube、SNSとはまた違った交流機会を設けたい…
と兼ねてから思っておりましたのですが、
「会いに行ける国際政治学者」ってどうなんだ…!?…としばらく悩んだりもいたしまして(笑)。
信頼する方に背中を押してもらったこともあり、ROLESの先生方に無理をお願いして調整していただいて、実現したこの企画ですが、もし皆様に喜んでいただけたのであれば、今後も継続的に実施していきたいと思っております。
こうしたイベントには皆様の参加が欠かせませんので、扱ってもらいたいテーマ(で、私が対処出来そうなもの)がありましたら、ぜひお知らせ下さいね。
なお、26日のこちらのイベントも登壇します。
お席も追加したそうですよ!
そして29日には・・・
(全部英語で実施します。
小泉先生ファンの皆様、先生はロシア語だけじゃなく英語もお上手なんですよ!)