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映画『遥かなる日本へ ー知られざるポーランド人の物語 』(京都で一晩限定で公開されました)

最近京都での用事が多く、またまた今日も京都にお邪魔しております。

とはいえ、私は今日の新幹線運転見合わせに巻き込まれまして、予定より2時間も長く新幹線に乗ってしまったのですが・・・

私は、ヨーロッパの電車はまともに走らないと思っているので、数時間遅れた程度であれば「偉いね、よく頑張ったね」と褒め称えてしまうのですが、日本の新幹線が遅れると、驚くと同時になんとも腹立たしくなってしまいます。まだまだ人間出来ておりません。

そんな事情で、現地で楽しみにしていた用事を変更せざるを得なかったのですが、夜は気を取り直し、こちらの大変貴重な映画上映イベントに参加することが出来ました。

こちら、日ポーランド交流記念事業の一環として制作された映画なのですが、上映機会が非常に限られており、東京での上映機会はことごとく逃してしまったのでした。

今回たまたま京都で、それも一夜限りで上映する、というご連絡をいただき、ありがたくお伺いすることにしました。

(名古屋でも明日7月7日に、やはり一日限りで公開されるようです)

映画の概要はこちら。

今回の映画で私が一番興味を持っていたのは、アイヌ語の研究で名高いブロニスワフ・ピウスツキ。
リトアニアとポーランドにまたがって生活し、サンクトペテルブルグの留学時代にアレクサンドル三世の暗殺未遂事件に関わってサハリン流刑を経験。
しかし刑期満了後は仕事としてサハリンに派遣され、そこでアイヌ研究を深めていく…ということで、大変数奇な運命を辿った人です。

(ポーランド独立運動で有名なユゼフ・ピウスツキは、ブロニスワフ・ピウスツキの弟)

ピウスツキに関しては日本語で以下の著作があるようです。

私はぜひ読みたいと思いながらもなかなか手に取ることが出来ないでいましたが、以下の書評が大変分かりやすかったので、併せてご紹介します。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/yaar/52/0/52_226/_pdf

それ以外にも、ポーランドでは日露戦争への関心が極めて高かった(日本がロシアに勝利することで、ポーランドもロシアに打ち勝って独立回復への一歩を進める等)一方で、帝政ロシア軍に強制的に徴兵されたポーランド人が日本と闘い、捕虜となって松山捕虜収容所に入っていた、しかしポーランド人の強い要望に応じて、ロシア人捕虜とポーランド人捕虜は同一収容所内の別々の場所に入っていた…等、学ぶところが数多くありました。

思えば、京都で映画を観たのって人生初めて。
堪能させていただきました。ありがとうございます。

また近いうちに京都に来るつもりです。

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