ソウルに来ています(日韓2030ビジョングループ 第2回日韓会議)
突然ですが、7月18日の夜遅くにソウルに入りまして、19ー20日で日韓関係の会議に出席させていただいていました。
場所は日中韓三国協力事務局(TCS)でした。とはいえ、今回は「中」抜きでしたが…
最近、アジアの国に出張して、ロシアによるウクライナ侵略についてお話しすることが増えていまして、この侵略がいよいよアジアに影響を与えてきていることを実感しつつあります。
とりわけこの侵略を背景として、北朝鮮とロシアが今年6月に包括的戦略パートナーシップ条約に署名したことで、韓国の対ロシア脅威認識にも一定の変化があったように思われます。
ロシアによるウクライナ侵略をめぐる韓国の姿勢と、とりわけヨーロッパによる韓国への評価については、私はとても関心を抱いています。
このため、今回私の方から、ロシアによるウクライナ侵略に関する報告をさせていただいたのは大変有り難いことでした。
とりわけポーランドに行きますと、韓国によるポーランドへの弾薬支援の話題は非常に頻繁に出ますし
また韓国もポーランドからドローンの購入を検討しているという報道もあり、ポーランドと韓国との関係がこの侵略を背景に大きく変わってきていることを実感させられます。
この一方で、この侵略を巡る韓国での報道や関心がおしなべて高いわけでもなく、韓国側のある会議出席者によれば「韓国では、ウクライナよりもミャンマーの方に強い関心があるのではないか…というのが正直な印象」ということなのです。
また、先月訪問した台湾でもまったく同じ状況だったので個人的に驚いたのですが、
今回の韓国側の会議出席者のほとんどの先生方も日本語を理解される方々で、ロシアによるウクライナ侵略に関しては、NHK国際放送を見たり、日本のTV番組の動画をYoutubeを見たりすることも多いとのこと。
私も今回、初対面の韓国側の先生に、
「東野さんを初めて見たのはいつだったかなぁ…
そうだった、侵攻前の『日曜討論』(2022年2月)だったよ」と言われ、大変に恐縮したのでした…
私の報告やコメントでは、日韓で、対ロシアおよび対中国認識をどこからどこまで共有し、どこがどのように違うのかという点を対話を通じて明らかにしていくこと、また(言い方は悪いのですが…)日韓でヨーロッパをどのように「使いこなし」、望ましい方向性を作っていくのかをすりあわせていく必要があるのではないかと指摘させていただきました。
韓国の先生方からもとても示唆に富むお話を頂け、大変有意義でした。
今後しばらくこの日韓対話の枠組みで、ロシアによるウクライナ侵略の話をさせていただけるようでして、この貴重な機会を十分に活かしていかなければならないと思う次第です。
韓国には会議で何度も来ていますが、実は一度も街中で観光やショッピングをしたこともなければ、ソウルの外に出たこともないので、いつかゆっくり来たいとも願っています。
ところで、昨日は会議で缶詰になっていたので、日本の知人が心配してご連絡を下さるまで、マイクロソフトの不具合について全く知らずに夜を迎えていました。
今日、私は無事に日本に帰れるのでしょうか…?
月曜日以降はROLESのお仕事が目白押しなので、今日中に確実に帰国したいところではあります…
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