Twitter（𝕏） フォロワーさん向け近況報告

Twitter（𝕏）の皆様、ご無沙汰しております。
東徹 精神科医 @higashi1979　
です。
聞こえますか。あなたの心に直接語りかけています。

10月12日に私のアカウントが凍結されました。
𝕏からのメールによると

「認知症になったら何もわからなくなるわけではありません。
近時記憶（数分〜数ヶ月前）が衰えるだけで
即時（今すぐ）遠隔（昔のこと）記憶は保たれます。
あなたは1週間前の昼飯覚えてますか？
近時記憶が衰えたぐらいで安楽死したいのなら
今すぐ安楽死したら良いと思います。」

というポストが

「加害や暴力の脅迫、煽動、賛美や、願望を表明したりすることは禁止されています。」

に該当すると判断されたようです。

もちろん
「今すぐ安楽死しないのだから認知症でも安楽死しなくてよい」
という反語的表現なわけですが、
これが自殺教唆と捉えられるのが
𝕏でありSNSでありこの現代社会なのだ
ということはある程度理解した上で活動していたので
一応、異議申し立てはしているものの
この結果は受け入れざるをえないと思っています。

そもそもこのような過激な表現に至ったのも
自分の中ではある程度納得している面があります。

振り返って考えてみると
Twitterという匿名の悪意の嵐の中に飛び込んで発信することに
無意識のうちに苛立ちが膨らんできていたように思います。

それと若干飽きてきていた気もしています。
手を変え品を変え、というとよく聞こえますが
結局、同じ内容を別の言葉で言い続ける「作業」のような状態に
疲れを感じていました。

また、発信したい内容と求められている発信のズレにも少しストレスがあったかもしれません。
薬剤師の処方権や引きこもり問題や精神医学などの硬い話よりも
医師と医師会をdisっているとフォロワーが増えていく
という流れに意図せず導かれていくような感覚に
ストレスを感じていたようにも思います。

それ以上に、そもそもの性質として
私には短文の投稿が向いていませんでした。

本格的にTwitterを始めたのは2022年の10月。ちょうど一年ほど前です。
それまではFacebookや日経メディカルオンラインなど
比較的クローズドなメディアで、長文で発信する、という活動を続けていました。
そこでもそれなりには手応えもありつつやっていたのですが
やはり限界を感じていました。
特にFacebookは読んでいただいている方はそれなりに権威のある方もいるのですが、実名では言及しづらい内容も多くあり、波風の立つ内容は拡散しない状況でした。

そこで、意を決して、
Twitterを実名に変え（それまでも調べればわかるような名前にはしていましたが）
顔出しにして発信することにしました。
やはり日本におけるTwitterの影響力はとても大きいと思ったからです。

そうすると、ある種の方々（特に反サロと呼ばれる人たち）には受け入れられたようで、拡散力が高まりました。
戦略的に有名アカウントにも軽く絡んでいくこともしました。
最終的には少ないながら収益も得たのでまさに「炎上商法」と言われても仕方ないと思います。

そして、それによって得た影響力を利用して
#薬剤師に処方権を
というオンラインキャンペーンも始めることができ
それなりの成功は得られたと思っています。

というように、なんとか当初の目的通りには
少しは発信を見てもらえるような状況にはなっていました。

ただ、いかんせん元々短文で発信するのが苦手でした。
言うべき内容を140文字でまとめるのは私には至難の業でした。

今もここまで読んでもらったらわかるように
私の文章は基本的にとても長いです。
大きく息を吸い込んで、思いを溜めて吐き出すと
一息で4000字ぐらいになる、というのが私の仕様です。
多少まわりくどくなろうとも、読みやすいリズムと文体で
ややこしい内容をわかりやすく噛み砕いて説明していく
というのが私の得意分野なのです。
（noteの他の投稿や拙著も読んでいただければ幸いです）

Twitterも長文投稿も出来るようには仕様変更がありましたが、
結局長文にしても読まれません。
Twitterとはそういう場所だからです。

その中で、匿名の悪意の嵐を突き進むことには
私には無理があったようです。
凍結になった投稿にしても
本意としては自殺にも安楽死にも反対しているわけですが
それを短文で誰にも誤解なく伝える術が私には足りなかったということです。
皮肉とブラックジョークを好む私の性向も
ある面では向いていましたが、結局は裏目に出てしまいました。

実は今も別アカウントで匿名で少しは投稿しています。
内容としては以前と変わらない内容ですがほとんど読まれません。
要するに、今まで読んでもらえたのは
Twitterで実名、顔出しで書いている物珍しさ
という付加価値の部分が大きかったのだと思います。
匿名アカウントを揶揄する投稿をよくしていましたが
実際のところ、匿名でも拡散力のある方々は、
それだけ内容自体に力があるということなのでしょう。
恐れ入ります。

ということで、
今後はこちらのnoteの方を中心に発信していこうと思います。
発信回数、量自体は減るかもしれませんが
しっかりと誤解なく理解できる、中身の濃い内容を発信できればと思っています。

ご興味ある方はフォローいただければ幸いです。
今回はまずはご報告ということで短めに終わります。

今後ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m