第2回引きこもり文化祭を開催したい!
第2回引きこもり文化祭を開催したい!
というクラウドファンディングを開始しました。
これは一体何なのか、ということを紹介させてください。
2019年に引きこもり文学大賞という賞を創設しました。
引きこもり文学大賞とは
引きこもりの方に自己肯定感を持ってもらい、生きづらさを緩和すること
引きこもり、元引きこもりの方にそのポテンシャルを最大限発揮してもらい
引きこもりは「悪いこと」という価値観の逆転を図ること
を目的に2019年「引きこもり文学大賞」を創設しました。
「引きこもり文学大賞」立ち上げのきっかけ
私は普段、精神科医をしています。
普段の診療だけでなく、役所の精神科関連の相談業務も担当することがあり
引きこもり当事者(患者として)や家族(相談のみの場合も)と接する機会が多くあります。
そして、20歳頃、1年間引きこもりだった、元当事者でもあります。
昨今、マスメディア、インターネットで話題になることの多くなった
いわゆる「引きこもり問題」に対して違和感を持つとともに
何か出来ることはないかと考えていました。
その違和感は引きこもりにあまりに否定的であるということです。
引きこもりは悪いこと、なんとか社会に出なければいけない、出さなければいけない
という観念が非常に強いことへの違和感でした。
少し別の言い方をすれば、あまりに「上から目線」であると感じていました。
引きこもりの人に対する期待や風当たりが大きくなればなるほど
引きこもり当事者はよりプレッシャーを感じストレスを抱え自己肯定感を持てなくなり
結局、引きこもりのまま苦しみ続けます。
しかし、別の観点から価値観を逆転することができれば引きこもり当事者もその周囲も
もっと違うアプローチが出来るのではないかと思い考えたのが
「引きこもり文学大賞」の創設です。
引きこもり、と言っても様々な人がいますがその中でも、
内省的で考えすぎてしまう人が多いように感じます。
これによって苦しんでしまう、という反面この性質は
文学に非常に親和性が高く、有用な特性なのではないか
と感じました。
逆に考えると、
文学は引きこもりと非常に親和性が高い
とも言えます。
随筆文学の金字塔、徒然草は兼好法師がある種の引きこもりになってから書かれたものです。
多くの文豪が、執筆時に温泉宿に「引きこもり」ます。
このように文学と引きこもりはとても相性がよく
むしろ文学の本流は「引きこもり」なのではないかとも思えるほどです。
引きこもり文学大賞のコンセプト
2ch(5ch)、匿名ダイアリー、Twitterなどのインターネット上には引きこもりの人が書いた文章が多くあります。
それらの中には面白いもの興味深いもの考えさせられるものが多くあります。
それらを単なる憂さ晴らしではなく
きちんとした作品として出せる場所、そして評価される場所、しかも賞金が出る場所
があればかなり前向きに考えるきっかけになるのではないかと考えたのです。
引きこもりは支援されるもの、助けられるものという上下関係を逆転させて
引きこもりであるがゆえに評価される金銭が得られる場所
というものがあれば
当事者、周囲に蔓延しがちな閉塞感を打ち破るきっかけが作れるのではないかと思いました。
それで自己肯定感を持つことができ、自信がつけば社会に出てみるきっかけになるかもしれません。
もっと言えば無理に社会に出なくても、引きこもっていても、心身ともに元気に暮らせるのではないか
周囲も過剰なプレッシャーをかけなくても済むようになるのではないか
と思います。
引きこもりを続けたいか、抜け出したいか、はともかく
まずは心身ともに健康であり自己肯定感を持つことが何より大事です。
あえて昨今の「引きこもり問題」の文脈で論じるなら
家に居ながらにして自己肯定感を持てるようにすることが
自殺や犯罪行為を防ぎ
当事者、周囲が安心して過ごせるための何より有効な手段ではないか
と思うのです。
そのきっかけとして「引きこもり」という言葉がポジティブな意味で使われる場所がある方が良い。
そしてそれは「引きこもり文学大賞」の創設ではないかと考えました。
創設時のクラウドファンディングページの新着情報にも想いを書いています。
ぜひご一読ください。
「引きこもり絵画大賞」とは
第1回引きこもり文学大賞作品の表紙と挿絵合計3点の絵画作品を募集し
応募された作品の中からプロジェクト支援者の投票によって大賞を決定し賞金を渡す。
という「引きこもり絵画大賞」を2021年に創設しました。
引きこもり絵画大賞創設のクラウドファンディングページ
第3回引きこもり文学大賞作品集 出版!
第3回引きこもり文学大賞では全作品(許諾ある作品)を収載した書籍を
プリントオンデマンド(注文に応じて印刷、元手不要の出版方法)で製作し出版しました。
また、引きこもり絵画大賞、フリーテーマ部門につける文章を短文賞として募集し、それらを合わせたポストカードも作りました。
「引きこもり音楽大賞」とは
文学大賞に短編部門(800字以内)、短文賞(100字以内)を作ったり絵画大賞を作ってきたのは
少しでもいろんな人に参加して欲しかったからです。
長文は書けなくても短文なら書けるという人にも
文章は書けなくても絵なら描けるという人にも
参加して欲しかったからです。
そしてさらに「音楽」にも着目しました。
文章や絵は得意ではなくても音楽なら作れるという人にもぜひ参加してほしい
ということで「引きこもり音楽大賞」を創設しました。
音楽も演奏する時は人前ですが作る時には引きこもっているものです。
今の時代は楽器がなくてもパソコン一台あるだけで音楽は作れます。
「引きこもり文化祭」とは
そしてこれらの第4回引きこもり文学大賞第2回引きこもり絵画大賞第1回引きこもり音楽大賞を同時開催して
引きこもり文化祭を創設しました。
そして文学大賞応募作品、絵画大賞応募作品を全て掲載した
「第1回引きこもり文化祭 作品集」という書籍をプリントオンデマンドにて作製しました。
また、音楽大賞の大賞作品をBGMとした絵画大賞作品を紹介するムービーを作りYouTubeで公開しました。
今回の募集作品
文学大賞の作品はこれまで同様に
本編部門 4000字以内
短編部門 800字以内
短文賞 100字以内
絵画大賞は
「第2回引きこもり文化祭 作品集」の表紙画(縦長A5サイズ)
を募集します。
書籍の表紙なので
「第2回引きこもり文化祭 作品集 Collection of works from the Second Hikikomori Cultural Festival」
という文字が入った、書籍の表紙としてふさわしい作品を募集します。
またフリーテーマ部門としてテーマは自由で正方形の作品を募集します。
音楽大賞は引きこもり絵画大賞を紹介するムービーのBGMを募集します。
時間は25〜35秒その曲をBGMとして何度も繰り返し再生します。
長時間、繰り返し再生されることを前提とする曲の募集です。
いずれの賞についても一人1部門1作品まで応募可能です。
生成AIなどは使用可です。
著作権など法的に問題がなければOKです。
賞金は?
文学大賞は
本編部門 1万円
短編部門 5000円
短文賞 3000円
絵画大賞は
書籍表紙部門は 1万円
フリーテーマ部門 5000円
音楽大賞は
大賞賞金 1万円
からです。
支援額が増えるごとに賞金増額入賞創設を行っていきたいと思います。
その賞金は投票権料から。
投票権料はリターンに応じて、一口 500円 ~ 15,000円です。
会員制の公式特設サイトにて作品投稿、閲覧を行います。
上記、参加権料が会員資格料になります。
ちなみに賭博罪等の関係上、応募者は支援できません。
引きこもり文化祭 作品集を出版!
今回も第1回引きこもり文化祭に引き続き全作品(掲載許諾あるもののみ)を網羅した作品集を
プリントオンデマンド(注文に応じて印刷、元手不要の出版方法)にて出版します。
投票結果発表後、作製を開始し2025年1月31日までに出版し
リターンとしての配送を行います。
引きこもり文化
の創設を高らかに掲げていきたいです!
ご協力よろしくお願いいたします!
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