夢にもみなかった
ふっと唇からほとばしる言葉ほど
力強く かつ 誠実な言葉なんかない
かなわない それで 黙ってしまうよ
どこにどうやってと考えるうちに
かけるべき姿を見失ってしまう
風のように去っていっていい あなたは
わたしもきっと同じように
あっという間に日常に飛び去っているのだから
朝が充ちてゆく
つぶやきと靴下は夜に包まれたままだ
そのこぼれた一言に追いつく言葉を
結局わたしは持っていない
抱きしめます ただここから
なにを、とは言えないままに
あなたのその一瞬があった
もう ただそれだけで
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