【感想&ネタバレ】YOSHIO26話感想の原液
どうやって3話分の感想をたったの便箋5枚にまとめろというんだ…。
という事でその前に原液を抽出してから考えよう、そうしよう。
そんなノリで今回もいきましょうか。
前回の時点でお察しかもしれませんが深夜テンションで戦闘続行している為、あまり文章は整っていないかもしれません。
ノベコレの感想文を書く時よりIQが低いのは仕様です。
あれはかなり命削って頭もフル回転して書いてるからもうちょい頭の良さそうな感じになってるだけなんや…。
◆26話感想
率直に、今回の感情移入先としてはまさかのイベント初参加から幸せすぎるアフターを体験する義男さん視点に寄りましたね…。
すでにフォロー済みだったとなってから義男さんの言葉に対するノブさんの返しが刺さりすぎるんだよ。
もはや怪文書を増産している疑惑がある、全力で考察したり感想を書いている者からすればこれは仏様かな?って思えすぎたんだ……。
開幕、変装続行なので今回もどれが誰か名前が書かれているのがシュールで好きです。
もうしばらくただの平和なオタク回だったせいで忘れそうになってるけどこの人たち不良の頂点である南宗四天王なんだよな…。
それを再認識させる描写がほんと好き。
意気投合したということで、SNSで相互フォローになろうの流れにまた真っ白になって硬直する義男さん。
もはや扱いに慣れたと言わんばかりに確認から、さすがにここで叩くのはまずいと肘で正気に戻す由孝くん。
この前回からしょっちゅうフリーズしてる人、四天王でも実質最強だろうと思われている人なんだよな……。
ほんとに由孝くんがいてよかったな???
そして重要なところ。
以前アニメの感想がバズった時、ノブさんが義男さんをフォローしていたと判明し納得をしてから「意味わからんことばっか呟いてますけど……」と言う義男さんに対するノブさんの返しよ。
バズっている時点でメリネが好きな人にとって共感も高かったというのはあるんだろうし、実際推しであるナッツさんと相互になったのも最高の解釈と思われたからなんだよね。
義男さんって基本的にオタクとしての自分に自信がないというか、自分がメリネのオタクと判明する事で悪影響が出ないか心配したりナッツさんの絵に感想コメントをするのにも悩みに悩みまくった末、送った内容についてかなり長文でやらかしてしまったと思っていたりみんなが思う最強の不良と同一人物なのかが疑わしくなる位謙虚なんだよなぁ…。
でも、怪文書生成の常連から見るとその感想コメントも常識的な物だしバズったメリネの感想だって視認できた範囲だと納得できる内容だから別に何も自分を下げる必要ってないんだよね。
それに対し、第三者からこうやってあたたかい言葉をかけられる事で少しでも自信を持ってくれたらいいな…そう思える流れでした。
この辺は全体を通して義男さんがオタクとしてちゃんと節度のある行動ができているので物語を読んでいる側としてノブさんの言葉に全力で同意しかないってのもある場面ですよね。
あれやねん、自分の行動がおかしいか疑うのは1回のファンレター(※リアル便箋)で使った枚数が30を超えてから悩めばいいんだよ。
私はまず初手14枚だった時点でもっと早くに物量がおかしい事を疑うべきだったという意味で土下座をしたい気持ちと日夜戦っております。
…好きは伝えたいけど負担や迷惑となる厄介オタクにはなりたくないという自分との闘いは辛いんだよなぁ。
本題に戻りまして
ノブさんの言葉にニヤニヤと義男さんを見る由孝くん。
同意するように頷くナッツさん。
義男さん、由孝くんの事を苦しみから解放してたけどさ…君もそんな苦しまなくてええんやで……。
何というか、単にメリネ成分を摂取したとか推し絵師からの栄養素で元気になれる!とかでなく義男さん自身について他人から認められた事で初めてオタクである自分を肯定していいと思える。
そんな、ある種救われたと言える流れなんじゃないかなって思うとここの義男さんの表情から感じる味わいが深いんだよね……。
~義男さんであり、YOSHIOであり、この作品の魅力となる物~
実際、基本的には諌子ちゃん以外だと四天王としての強い不良な義男さんの面しか知っている人がいないから本当は結構小心者だったり謙虚過ぎたりするそういう弱さを見せる事がなかったしそこを受け入れて肯定してくれる人っていないのがずっと大丈夫かな…?とは思う部分がありました。
布瀬君は何があっても義男さんが最強だし一生慕っているというノリですが、あくまで知っているのは表向きの顔だけなのでまたこれは別なんだよね。
由孝くんっていうメリネ好き仲間と出会って、その際初めてリアルで語れる事の幸せを知った位だから。
結果的に由孝くんを救う事で意図せず義男さんも救われた形になったのがね、感謝しかないんだよ……。
そして、変化が起きたんだろうなと思える部分。
解散の流れになって遠くなっていく二人の背中を見ながら、今度は自分からまた4人で会いたいと言えたのは成長と言えるのかな…。
こんな真剣で、勇気を出したんだろうなって顔をしている義男さんはかなりレアだよね…。
髪を下ろしている分かっこいいけど気持ち幼くも見えるというか。
彼もまだ17歳の少年なんだよなぁ…って思うと頬が緩むのを感じます。
そして二人の返事を聞いて深々と頭を下げる義男さんに、それをよかったな…と言いたげに見ている由孝くん。
メリネにおける魔法少女の描写と四天王には何かしら重なる部分があると思っていましたが、これって春真ちゃんが最初はルールを破れない型にはまった優等生だったけど中盤から考え方が大きく変わっていく…成長の場面とも重なるように思います。
その価値観を特に大きく変えるきっかけになったのも、由孝くんの推しである冬由ちゃんなんだよね。
冬由ちゃんは背負いがちなところがあって、それは由孝くんでいう同担拒否のきっかけとなった悲しい過去から生まれた価値観であったり。
わかりやすい主題としてはメリネというアニメが好きな四天王っていう部分があり、実体としてメリネの登場人物を上手く絡めた関係性や人物の表現が秀逸なんですよ。
オタクと不良っていう併せたら面白い設定ってだけでなくその両方に対する解像度が高い&ストーリーとしての絡め方が上手いってだけでもYOSHIOって作品は凄いんだけどこういう部分を見ると何故面白いと思えるのか?っていう作り込みに対する部分の熱意が見えてどうして好きと思えるかに納得しかでない。
でもって、この2つについて高い解像度を出せるのはずっと不良キャラを描き続けていた齊藤様だからできる事なんだよなって私は思ってます。
マジでこれ、作品も好きで作者様も好きだからついつい強火オタになっちまうのもおわかりいただけると思いますわ……。
(でも厄介オタクにはなりたくねぇ…なりたくねぇ……)
<閑話休題>
…まぁ、実際は全員同じ市内に住んでいるし実は会おうと思えば簡単に会える場所にいるってのは神の視点なので指摘するのも野暮なんだけど。
実際、次にまた集合する事になったらどうするんだろうね?
そして、感無量で泣きながら歩いてる義男さんがもう人前で涙を隠せないレベルで壊れちまったよ……。
一応由孝くんは以前のケンカで涙を見せた事がある相手だからまだいいのかな。
でもここ、見た感じ普通の住宅街ですよね?大丈夫?
からの、ファミレスのシーンですでにあった不穏な雰囲気を回収するように不良である日常に戻っていく4人よ。
悪い事は言わないからこの4人にだけはケンカを売ったらいけない。
誰とは言わないが約1名ケンカになったが最後命の保証はない奴もいるぞ。
学校もしばらく休んで大好きなケンカを我慢してきた那智くんがとうとう解放されちまったらそれはもう殺人事件が発生してもおかしくないんよ…。
13ページラスコマの顔が完全にナッツさんでなく、四天王である村坂の阿礼那智なんだよ…。
そして次ページの帽子オフで完全に戦闘スイッチが入った那智くんがかっこよすぎる…。
変装してる時はあの筆先みたいな髪、どこにしまってるんだろうと思ったけど全体的に髪そのものを帽子の中に結構入れてたっぽいな?
もしかしたらこれ、思っていたより普通に髪が長いだけかもしれない。
それとあれの名称わからないからもう那智毛って呼んでいい?
那智くんは4人の中では一番背も低いし、格好としてもちゃんと一般人偽装してたから絡まれるのもまだわかるんだけどノブさんは見るからに隠せない体格とか筋肉をしてると思うのによく絡みに行っちまったなァ…?
そっと戦利品を置いて、いつものグラサンに髪を結えばやはりこちらも本来の顔に戻っていく。
こう、言い回しというのかノブさんってゴリラ的にやべぇとかいうけど結構教養あるよね…やっぱり?
今までの台詞を思い出す限りでも、クールな男って感じだから男子校で出会いが少ないはずなのにモテるってのも納得がいくんだよなぁ…。
ノブさんに関してはこの見た目で筋力がやばいゴリラって最高じゃねぇかという理由で初登場の時から結構好きなんですよね。
そして、場面は義男さんたちの方へ戻り。
正体がばれる心配もない。
イベントが終わればいつもの日常に戻ると言わんばかりのラストページ!躍動感!
今までオタばれを回避しつつ、だけど不良としての顔でケンカをするという展開はあれどこうやって夢から現へ戻るような切り替わりは新鮮さもですがやっぱりこいつらは南宗四天王なんだ。不良の頂点って言われる奴らなんだよな!!
というのを良い意味で再実感させる切り替わりはいいですね……。
帰宅まで平和でいてくれた方がいいのはそうなんだけど、やっぱりこの漫画ってオタクをしている不良の漫画なんだよな。
今回のここが好きポイント
・義男さんへの救済
・ノブさんの方こそ良い人だと思います
・優しい世界と夢の終わりの間での勇気
・メリネがただの舞台装置でなく軸として活きている
・四天王は実質魔法少女(結論)
・由孝くんは今回も有能
・貴重すぎる黒染め四天王の戦闘モード
・那智の顔に戻った変装ナッツさんからどこか感じる中原中也みの栄養素
・ラストページで由孝くんも目が四天王のに戻ってるのよき
・16ページノブさんのグラサン装備顔も栄養素が高すぎる
・そして戻ってきた日常への切り替え
あの、noteって現在の文字数カウントしてくれるって便利だけど4000超えてるってマジ?
まぁ今回は考察というか見解パート長めにあったからそうなるか。
という事で、メリネオンリーイベント編もここでひと段落と思うので頑張って抽出&圧縮は後日したいと思います。
連日徹夜はさすがの私も力尽きたぜ…。
でも、気持ちとしては浄化されたからいい夢が見られそうだね。
ということでみんな、1月10日発売予定の4巻をよろしくな!!