【おすすめフリゲー】入門編のススメ

誰しも切っても切れない物というのは存在する。
という事で、内容としては以前に友人との会話で話題にもあがったので今回は全力で私が楽しい内容で行こうと思います。

題して

◆ライジング斉藤様のゲームってどれから入るのがおすすめ?

という事で、現在公開されている全7作をプレイ済みの視点でこれから遊んでみたい人向けに紹介記事をまとめてみました!!
ただ、その中で「デイ・アンド・ナイト」と「最強の漫画ができちまったぜ!」はまたその中でも特殊な枠寄りと思うので残りの5作から入門編として等の観点から紹介させていただこうと思います。



隣の世界の私のクラス

発表順として最新作となりますが、個人的に入門編としてはこちらが手も出しやすくシナリオとして作者様の持ち味を感じやすいという点でおすすめしやすいかな?と思います。

■あらすじ
平行世界というものがあるらしい。
ある日の夜中、私が鏡の前に立つと、そこには『もう1人の私』がいた。
『私』は『隣の世界の怖い話』を聞かせてくれた。

物語としては、平行世界の自分とコンタクトを取る事に成功した主人公が世界が違えば自分の知る怪談にも違いはあるのだろうか?という好奇心から『もう1人の私』にその世界の怪談を話してもらうという物。

怪人アンサー、NNN臨時放送、猿夢……
ラインナップはきっとこれを読んでいる方も聞いた事があるだろう怪談ばかりでしょう。
では、それらの怪談は平行世界ではどんな物になっているのか?

ちょっとした違い程度の物から全く違う怪談となっている物まで内容は様々。
どの話も比較的短く、けれど恐怖する展開まで綺麗にまとめられているので周回を前提にしてもプレイ時間が短くなる点から手は出しやすいと思います。

このゲームの面白い所は、平行世界という設定から生じる怪談内容の相違。
そして、似ているようで少し違う世界だからこそ登場する各怪談を体験する事となった名前を知ってる者…クラスメイトたちの末路。
それを聞いた私は果たして何を思うのか…。

エンド数は通常の5エンド+隠し2エンド。
後味としても入口としてはおすすめの部類。



僕らの都市伝説

先日1万DLを達成したという事で公式からグッズも発売されている、今が熱い作品でしょう。
これはどこにでもいそうな中学男子たちの、思い付きから始まる物語。

■あらすじ
僕らの町には何も無い。
怖い話、怖いウワサ、都市伝説、そんな物はない。
無いのなら、作ってしまおう。
僕らの都市伝説を。

都市伝説を作るという事で4人が1つずつ提案をし、それを2つ組み合わせ1つの都市伝説を作るという内容です。
提案の種類は『心霊スポット』『人間』『お化け』『未確認生物』であり、組み合わせは全6パターン。

一口に都市伝説といってもできあがる内容は様々。
王道寄りの怖い話になる物から、ツッコミどころしかない怖い?話ができあがる事があったりとどのルートでも違った味わいの物語が待っています。
内容によっては主要人物である4人の誰か、もしくはその関係性について触れられる場面もあったりとただ作り上げた都市伝説の行く末を見るというより人間ドラマを絡め楽しめるのが魅力的と言えるでしょう。

道中色々ありますが、真エンドまで泣くんじゃない…!



暴走族夜怪

暴走族にだって、不良にだって怖い物は存在する。
「学校であった怖い話」や「かまいたちの夜」などに影響を受けたとされている通り、基本は順番に語り手が自分の知っている怖い話を語っていくというシンプルな内容。

■あらすじ
「怖い話を、はじめようぜ」
真夜中に開かれた暴走族達の集会、それは誰かの思いつきで、怖い話を語り合う「夜怪」へと変わる。

この作品では5人いるメンバーの話を時計回りに聞くか、反時計回りに聞くかで各自の語る話が変わります。
選択肢は存在しますが、基本はどちら順に聞くかが決まれば後は話をその通りに聞いていくのみですが…レーティングはついてませんが内容によってはかなり人によっては恐怖で刺される事になると思います。
暴走族が怖い話をするという点で変わり種に思うかもしれませんが…まさに文章の質で殴ってくる、サウンドノベルのホラーゲームとしては正統派といえる作品でしょう。

怖い話を順番に語るからこそ生まれるシナジー、もう片方のルートを知っていると生まれる恐怖や得も言われぬ感情。
不良だから経験するであろう怖い話といった内容から、不良である事に関係なく体験した日常の怖い話とよりどりみどりです。
自分は怖い話が大丈夫だという方には順番として、僕らの都市伝説より先にこちらのプレイをおすすめいたします。

ちなみに、前作の登場人物の出番も少々あるのでプレイ順はどちらでも大丈夫と思いますが知っていると楽しめる要素もあり。



強制救済ゲーム シャングリラ

こちら作者様が初めて製作した作品ですが、この時点で魅力的なキャラクターと惹き込まれていく世界観という点ではなかなか素敵な内容と思います。
プレイ時間としてはまっすぐ正規エンドを目指すなら隣の世界の私のクラスの次に短いと思います。

■あらすじ
ある事件を起こしたために少年審判にかけられた不良、小森 孔司。
彼がふと目を覚ますとそこには、見知らぬ部屋と見知った友人、そして自分と同じような不良達。
わけもわからず混乱する孔司達に告げられたのは『強制救済ゲーム』の始まりの合図だった。

デスゲームのようでありながら目的としては、ゲーム参加者全員が更生をし生還する事を目指す強制救済ゲームという変わった内容です。
ここでいう更生の条件としては互いに助け合いをし、ゲームが終了するまでに6ポイントを稼ぐ事が条件となりますが…このポイントは助け合いに失敗した場合は減点されていく事。
さらに、暴言や暴力といった行為に出た場合はペナルティとしてランダムで両手の指から1本が切り飛ばされるという普段暴力行為が当たり前となっている不良にはなかなか厳しい物です。

その上、ここにいるのは少年審判にかけられるような一筋縄ではいかない不良ばかり。
エンド数はバッド5種+正規1種ですが、選択肢でセーブをとっておけばコンプリートは容易でしょう。
また、そのバッドエンドも本筋にも関わる物語において隠された設定が明らかになるタイプなので積極的に回収していっていいと思います。


トンネル31

タイトルの通り、エンド数は全部で31種類(内、2種は隠しエンド)というボリュームでありながら物語は全てトンネルの中で進行をしていくという内容です。

■あらすじ
ある日あなたの元に、長年音信不通だった友人から連絡がくる。
友人は行方不明になった姉を、一緒に捜してほしいと言う。
あなたは友人とともに、姉が最後に発見されたトンネルの中へ足を踏み入れた。

友人であるマコトと一緒に、姉が最後に発見されたトンネルの中を探索していくというのが本筋ですが選択肢によってはそこで起きる内容は大きく分岐をしていきます。
このトンネルに関するウワサ、何気ない受け答えのひとつ。
どうして今まで音信不通だったマコトが自分に協力を求めてきたのか…。

ホラーといってもその内容も、幽霊や宗教、人間の狂気と幅広くあり様々な味わいの恐怖が待っています。
斉藤様の作られるホラーゲームは1作品の中に様々な味付けの恐怖を入れてくる引き出しの多さが魅力的と思っておりますが、それをこれでもかとアソートされているという点ではこの作品が一番ではないでしょうか。

エンド数からもわかる通り、全てを回収しようとするとどうしてもプレイ時間がかかる為入門編というよりはどういった作風かを知ってからじっくり味わいたいという人向けの作品と思います。

また、この作品には隠しは存在してもトゥルーやバッドというエンドの種類は存在しません。
プレイをする人が自分の中でどのエンドをトゥルーとするのか、お気に入りの結末を探しに行きましょう…。


◆まとめ

基本は上から順に入門編としてはおすすめかと思い紹介させていただきました。
今回紹介した中で、作中で明確に作品間の繋がりがあるのはシャングリラと夜怪のみです。
とはいえどちらを先にした方がいいかはそこまで気にしなくても問題ないと思いますし、各ゲームへのリンクから飛んで直感的に遊んでみたくなった物からやってみるというのでもいいと思います。

今回紹介に含めなかった2作については、基本サウンドノベルホラーかつその中にこめられた様々な恐怖の味わいとは別にこういった作品も作られるのか…と遊べる短編なので気になった際は是非遊んでいただけると幸いです。

ちなみに、最強の漫画については完璧にいつもと違うバカゲーだぞ!!
いつものホラーのような気分で構えていると温度差で風邪引くぞ!!

それと、暴走族夜怪はリメイクがされる予定との事なので先に今出ている方を遊んで後日違いを楽しむのもいいのではないでしょうか?

また各ゲームについて感想や考察といった物も存在しますがそちらはいつかまとめたいと思います。



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