科学アドベンチャーシリーズについて
その目、だれの目?
科学ADVとは?
科学ADVは”99%の科学と1%のファンタジー”をテーマに掲げたアドベンチャーゲームのシリーズ。各作品はそれぞれのテーマのもとに展開しますが世界観はシリーズを通して繋がっているのが特徴です。
メディアミックス展開も盛んで、ゲームに限らず小説、漫画、アニメと様々な媒体でファンを魅了しています。
科学ADVシリーズの各作品は独立しているため、どの作品から始めても基本的に問題ありません。特にカオスチャイルドに関して言えばカオスヘッドを知っているからこそ、知らないからこその2通りの楽しみ方があります。
このノートでは旗艦タイトルの作品紹介、どの作品がオススメか?プレイ順は?といった疑問に対する解説、シリーズ伏線を紐解く情報を記述します。
作品紹介
妄想科学ADV『CHAOS;HEAD NOAH』
あらすじ
2009年秋の渋谷。ネトゲ三昧の生活を送るオタク高校生西條拓巳は渋谷でニュージェネレーションの狂気と呼ばれる猟奇的殺人事件が連続して起きていることを知る。その事件の概要などを目にしてしまい、気分も晴れぬまま1日を過ごし帰路に着こうとしたら――。
発売機種
Windows(無印)、Xbox 360、PSP、iOS、Android、PS3、PS VITA、Nintendo Switch、Steam
備考
CHAOS;HEAD(Windows版)とCHAOS;HEAD NOAH(完全版)があります。単純にシナリオが1.5倍多いのでCHAOS;HEAD NOAHの方をオススメします。また、NOAHもXBox 360とPS VITA以外では描写が一部規制されていますが、これは猟奇的な描写の有無によるところが大きいので購入の際はご一考ください。
注意
アニメ化もされている作品ですが初見でのアニメ視聴は心からオススメいたしません。
想定科学ADV『STEINS;GATE』
あらすじ
2010年夏の秋葉原。小さな発明サークル未来ガジェット研究所の所長にして厨二病の大学生岡部倫太郎は他の研究所のメンバーと共に、日々ヘンテコな発明を繰り返していた。そんなある日、岡部は天才科学者牧瀬紅莉栖と出会う。
発売機種
Xbox360、Windows、PSP、PSVita、iOS、Android、PS3、PS4(ゼロ購入特典)、Steam、PS4(ELITE)、PSVita(ELITE)、Nintendo Switch(ELITE)、Steam(ELITE)
備考
STEINS;GATE(オリジナル)とSTEINS;GATE ELITE(フルアニメーション版)があります。内容はほぼ同じだが、私はシナリオの長さと操作性からSTEINS;GATEの方をオススメします。
拡張科学ADV『ROBOTICS;NOTES』
あらすじ
2019年。世界線変動率1.048596。タブレット型端末が日常に普及し、拡張現実が当たり前となった近未来。舞台は鹿児島県種子島の中央種子島高校。そこに在籍する八汐海翔が所属するロボット研究部は廃部の危機に追い込まれていた。
発売機種
Xbox 360、PS3、PS VITA、Nintendo Switch(ELITE)、PS4(ELITE)、Steam(ELITE)
備考
ROBOTICS;NOTES(オリジナル)とROBOTICS;NOTES ELITE(演出強化版)があります。内容はほぼ同じですが、私はシナリオと演出を鑑みROBOTICS;NOTES ELITEの方をオススメします。
妄想科学ADV『CHAOS;CHILD』
あらすじ
大災害渋谷地震より6年後の2015年。宮代拓留たち碧朋学園新聞部は校内新聞のネタとして近頃起きている猟奇的な事件を調べ始める。すると現場には力士シールが目立たない形で残されていることに気づく。深層心理への浸食―復興が進んだ渋谷を舞台に、新たなサイコサスペンスストーリーが“胎動”を始める。
発売機種
Xbox ONE、PS3、PS4、PS VITA、Windows、iOS、Steam、Nintendo Switch
注意
アニメ化もされている作品ですが初見でのアニメ視聴は心からオススメいたしません。
超常科学ADV『OCCULTIC;NINE』
あらすじ
オカルトネタが流行する2016年の日本。我門悠太はアフィリエイトブログ『超常科学キリキリバサラ』を運営し、一攫千金の夢見ていた。そんな彼の住む吉祥寺では怪現象が頻発し――。眼クルメク世界ノ終ワリ。これは9人の変わり者たちがオカルトの真理を暴いて世界を救う、かもしれない物語。
発売機種
PS4、PS Vita、Xbox ONE、Nintendo Switch(発売予定)
注意
完全版の発売がアナウンスされているため、それまで様子見するのも有りです。また、アニメ版がゲームのメインストーリーをなぞっているため、アニメで楽しむのも有りです。
メタ科学ADV『ANONYMOUS;CODE』
あらすじ
2036年2月6日、軍事衛星が暴走し世界には未曾有の被害がもたらされた。その爪痕も残る2037年の日本。ハッカー稼業で生計をたてる高岡歩論は見栄から友人たちに架空の駆け落ち相手のことを話してしまう。苦悩に悩まされつつ、来るはずのない駆け落ち相手を待っていると、本当に現れて――。これは、未来を書き換える“ハッカー”たちの物語。
発売機種
PS4、Nintendo Switch、Steam(発売予定)
オススメは?
人気はシュタインズ・ゲートとカオスチャイルドが高いです。
特にシュタインズ・ゲートは5万本売れれば大ヒットと呼ばれるADVゲーム市場においてシリーズ累計100万本(2015年末時点)という異例の記録を打ち立てていることからも評価の高さを伺い知れると思います。
また、シュタインズ・ゲートもカオスチャイルドもファミ通.comで行われたアドベンチャーゲーム総選挙にてベスト10にランクインしています。
どれからプレイすればいいの?
正直人によります。評価の母数と高さを考えればシュタインズ・ゲートが一番良いと思いますが、他の作品の方が好きという人も当然います。
「それでも、どれからプレイすれば良いか決められない」という人向けに、いくつか提案をさせていただきます。
①アニメを見て気に入った作品
科学アドベンチャーシリーズのアニメはゲームと比べるとシナリオが削られています。アニメの出来が良いシュタインズ・ゲートでもアニメの総視聴時間が12時間くらいなのに対し、ゲームのプレイ時間は30時間くらいになりますので何となく分かっていただけるでしょうか?
登場人物たちの会話や、重要かつ込み入った設定の説明、さらにプレイヤーの操作が追加されるため「○○○をもっと楽しみたい!」という思いがあるのでしたら是非ゲームでもプレイしてみてください。
また、カオスヘッドとカオスチャイルドのアニメを気に入った方は是が非でもゲームもプレイしてみてください。間違いなく楽しめます。
②重厚な物語
重厚な物語を楽しみたい方にはカオスチャイルドをオススメします。
カオスチャイルドのシナリオはシリーズ最長で、シュタゲの1.5倍もある重厚な作品です。ポジション的にはカオスヘッド ノアの続編にあたりますが、この作品からプレイしても全く問題ないので「物語に没入したい!」のであればおススメの1作です。
③難易度が初心者向けの作品
純粋に普段そんなにゲームをしない方や、あまり長い物語には手を出しづらい方にはアノニマス・コードをオススメします。
アノニマス・コードは非常にシンプルかつ道理に基づいたゲーム設計になっており、シナリオもテンポが良く、長すぎないのが特徴です。アドベンチャーゲームというジャンルに触れるのが初めてなのであれば、アノニマス・コードは入門にちょうどいいかもしれません。
また、アノニマス・コードは2022年発売ということで5~15年前に発売された他作品よりも古臭さもなく取っつきやすいかもしれません。SwitchとPS4で体験版も配信しているため、雰囲気だけでもチェックしてみてください。
④雰囲気が好みな作品
科学アドベンチャーシリーズは世界観を共有していますが、それぞれの話は独立しています。ゆえに作風や、当然ですが登場人物やテーマも異なります。
凄い漠然とした説明をするとこんな感じです。
・カオスヘッドとカオスチャイルド
グロくお色気要素が多い
・シュタインズ・ゲートとオカルティック・ナイン
クセは強いものの丁度いい塩梅
・ロボティクス・ノーツ
青春感が強い
・アノニマス・コード
SF感が強め
OPやPVを見て感じた雰囲気から遊ぶ作品を決めても良いかもしれません。↓
■カオスヘッド ノア
■シュタインズ・ゲート
■ロボティクス・ノーツ
■カオスチャイルド
■オカルティック・ナイン
■アノニマス・コード
シリーズ伏線を紐解く
・容赦なくネタバレが飛び交います。
・私の考察もあります。
・全作品が同じ世界だと想定しています。
・自信過剰かもしれませんが今後の展開を言い当ててるかもしれません。
ご注意のうえ閲覧してください。
一番重要なアレ
ズバリ『世界層』。アノニマス・コードで本格開示されましたがシリーズ初期から伏線は張られていました。
カオスヘッド ノアの禁(0漸V・$やシュタインズ・ゲートのブラックホールによる情報圧縮みたいな話は割愛して、主に外伝作品を中心に伏線が張られていた作品をご紹介します。
■ニトロプラスコンプリート
蒼井セナと岡部倫太郎が出てくる短編が掲載。岡部倫太郎の厨二発言が世界層を予見させる内容。
■Fake me
カオスヘッド ノアのOP。歌詞に世界が量子コンピュータの中であることや、世界層となっていることが綴られている。
■宇宙エンジニア
タイトルがモロにそれ。アスマやユアンがそれにあたりそう。
■色んな作品
原作者によるとデジタルとは?この世界とは?命とは?ということを徐々に明らかにしてきたとのこと。
・タイムリープマシンとAmadeusの結果から何故かは不明だが意識や感情は記憶に宿ってるらしいことが描写
・岡部が幽霊について問題提起するも紅莉栖は反論できず
・アイリやAmadeusで人格を電脳に宿すことが可能なことを描写
・AI(アイリ)でも限られている空間なら自律的に移動できることを描写
・拓留が幽霊化し、世莉架が見てきているような描写
・岡部や君島は肉体を持たないはずなのに、ストレージの中で冷たいという感情を覚えた
・テスラは幽霊の正体が帯電粒子であることを突き止めた
・アストラル体は帯電粒子として生前の記憶を残し、自由に移動できることが描写
■小説版STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ
「RSを深掘りしたい」という考えで作られたデジャヴ。小説版ではより詳しい解説がされています。小説版のR世界線の解説と、アノニマス・コードでの負荷領域外の説明はリンクしています。そもそもタイトルが一緒ですね。
■STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム
アルパカマン。
■STEINS;GATE 無限遠点のアルタイル
比屋定真帆の「世界の摂理は数式に過ぎない」という発言。
■オカルティック・ナインのアニメやゲーム
アニメ12話の真俯瞰構図、ゲームOPの真俯瞰構図とゲームチックな描写は世界層を考慮した意図的なものとのこと。
■Word-Line
歌詞に世界層が。
百瀬さん
カオスチャイルドで特に何も無かったので、たぶんデバッカー云々は一時的なもので上の世界層の端末として動かされてただけだと思います。
ゲンさん
カオスチャイルドで明かされなかった裏設定があるらしいですね。とある情弱の記憶で君島や鈴羽のことを知っていたのが気になりますね。
コールドスリープマシン
我聞がコールドスリープ?2016年に?との感想を覚える方がいると思いますが、科学アドベンチャーシリーズだと2009年には実用化されているので大丈夫(?)です。
・2009年にアイリがコールドスリープに入る
・遅くとも2017年にテンゲンが宇宙空間でコールドスリープに入る
・2019年に海翔がコールドスリープに驚く
・2019年にアイリがコールドスリープから目覚める
・遅くとも2031年にテンゲンがコールドスリープから目覚める
SGの西條拓巳の状況
自己申告ですが2015年に日本橋にいて、2019〜2020年にSNSで確認されていますが、その後や詳細な状況は不明。和久井の発言を考えると委員会に目をつけられて逃げ回っている可能性が高いです。唯一無二の主人公なので今後の登場が待たれますね。
SGのヴィクトル・コンドリア大学
シュタゲゼロで敵対したレスキネンやレイエスはSGだと健在です。また、中鉢論文の構想が詰まっているAmadus紅莉栖も恐らく存在しているはずです。シュタゲ後については、色んな作品で断片的に情報が開示されているため、分かりやすいよう以下にまとめてみました。
・何度かハッキングされる。(君島も含む?)
・2012年ケントが紅莉栖たちに研究協力を申し出る
・2012年ケントが紅莉栖たちにセキュリティの脆弱性を怒る
・2012年ケントが大学から去る
・2012年ハッキングされる
・2013年頃澪が大学に忍び込む
・2013年頃ダルが大学のサーバーを監視している
・2020年比屋定真帆がAI研究の第一人者になっている
・2030年ダルがレスキネンのモノマネをする(面識があることを示す証拠)
・2031年以降にリディが教授職につく
・2038年牧瀬紅莉栖とリディが在職している。
2013年頃にダルがサーバーを監視していた理由がケントのせいなのかはたまた別なのか……。
SGのタイムリープマシン
DaSHの綯の回想で描写された2016年頃の未来ガジェット研究所。そこには新型とみられるタイムリープマシンが鎮座しています。
SGのタイムリープマシンはアニメのデジャヴで2011年に紅莉栖が作成していますが、それのゲーム版の姿なのか……?
時期的にゲンさんの鈴羽の発言や、発売中止になった反物質とも時期がドンピシャなので何かあったと考えると楽しい。
SGの岡部倫太郎の状況
DaSHのダルの説明によると2010年以降しっかりと勉強したらしい。職業などは不明。ダルによると2020年から数年前にダイバージェンスメーターという謎のガジェットを作ったらしい。が、しかし……?
SGのダイバージェンスメーター
2020年から数年前に作られたとダルが考えているダイバージェンスメーターは実は公式の作品解説によると本当の未来ガジェット(岡部が作ったものではない)らしい。岡部が自分で作ったと言っていることから少なくとも岡部は真相を知っているはずだし、何かしらの出来事があったのは確定。
2037年にテンゲンの事務所にあったものはデザインがそれまでに登場したものと異なっていた。ダイバージェンスメーターは制作者が不明でも、ニキシー管を使っていれば岡部の関与を想像できたが、こちらは一切不明。今後の展開と関係ありそう。
2037年のダイバージェンス
2037年のダイバージェンスはSGではなく別の世界線と重複していました。
重複している世界線と言えばSTEINS;GATE 円環連鎖のウロボロスですが、どちらかと言えばDaSHで岡部が言っていた「世界線が揺れている」や、2015年頃からの謎の目眩を訴える患者が社会問題になっている件が関係していそうな気がします。
ももが受肉した際に世界線がズレたと仮定するとしたら面白いかもしれません。その時に岡部が看過していられるかどうかかんがえるとまた妄想が加速します。
君島コウのその後
今後出てきたら面白いですが追加情報が無さ過ぎて、その程度の感想しか出てきません。
シレニウス事件
2031年にNASAで起きたテロ事件で、リディが犯人として疑われました。犯人が誰か分からないままという、また何とも好奇心がくすぐられる状況です。
あくまで私の妄想ですが、リディが容疑者になったことでテンゲンやカオルにつながりが生まれ、クエストや終末を回避できていることを考えると、それ期待して裏で画策した人物がいたのではないかと考えると楽しいです。
世界はデジタル
テンゲンも4ch民もまるで2038年以前に世界がデジタルだったと考えさせられた経験があるような発言が出ています
アスマが「何となくそんな気がしていた」みたいなことを言ってましたが、あの時代の人はそれがデフォルトなのか、それとも何かあったのか考えるとまた楽しいです。
タイムマシンのバッテリー
ダル製のタイムマシンには2011年に存在しない材料で作られた効率のいいバッテリーが採用されており、STEINS;GATE 無限遠点のアルタイルなどで鈴羽はバッテリー残量に苦しめられていました。
これはDaSHでの描写的に高確率でモノポールを材料としたバッテリーの可能性が高いです。
SGでダルたちが作っているもの
2020年にダルと綯たちは何かを作っていることを仄めかし、ダルはモノポールやフラウ&昴の力を借りたいと言っていました。
何かは不明ですがDaSHのOPにも出ているので高確率でタイムマシンでしょうね。ここは前項までの情報も考慮すると色々と妄想がひろがります。
大人の西條拓巳が乗っていたタイムマシン
現状、作文以上の情報はありませんが、ダルが作ったタイムマシンに西條拓巳が搭乗していたら面白いですね。
その目だれの目
現状、「倒す敵」ではありますが、それ以上の情報はありません。実績や過去のHPにいた赤目の奴がそうなんでしょうか……?
2026年のビジョン
オカルティック・ナインのアニメ2話で実優羽が末期ガン患者の10年後を見た際にサーバールームになっていました。
これを見て世界層関連では?という考察が当時からありましたが、アノニマス・コードで地球シミュレータができるのが2026年より先であったため、単に新世界システムが完成したあとの新世界システムのサーバーな気がします。これも当時からあった説ですがアノニマス・コードで説が補強されたと思います。
オカンのアレコレ
完全版を待ちましょう。まとめた方が良い案件があったら追加でまとめます。
後記
少しでも力になれたのであれば心から嬉しく思います。
普段は知恵袋で回答活動を行っているので、どんな媒体で、どんな作品をやりたいのか、こんな考察はどうだろうか?といった質問していただければ、質問を捕捉した後、回答させていただきます。