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Appleの未来への挑戦:AI搭載と立ちはだかる2つの壁
Appleが2023年10〜12月期の決算で好調な成績を収め、5四半期ぶりに増収増益を達成。しかし、AI分野ではライバルに遅れを取り、24年後半にその戦略を詳細に発表することを予告した。
CEOのクック氏が生成AIについての言及は、これまでの厳格な秘密主義とは対照的。しかし、米オープンAIの「Chat GPT」が牽引する生成AI分野での地位争いは激しさを増しており、株式市場からもアップルへの進出プランの明らかにするよう圧力がかかっている。
業績面では、iPhoneやサービス分野がけん引し、新機種「iPhone15」の成功が5四半期ぶりの増収増益を支えた。サービス部門も11%増で、アプリストアやサブスクリプションにおける成果が顕著。しかし、株価は一時的な下落も経験し、中華圏の売上減少や為替の逆風が懸念されている。
また、規制網も強まり、欧州連合のデジタル市場法適用によりアプリストアの参入が認められることで、競合他社の動きも注視されている。アップルは新たな成長の柱を模索する中、中国市場での価格競争も熾烈化している。
未来展望では、AIの急速な普及がスマートフォン市場を変える中、アップルが生成AIに注力することは大きなチャンスとなる。しかし、これには技術革新とライバルとの差別化が求められ、早ければ28年にも発売予定の「アップルカー」や「Vision Pro」の成功が重要視されている。
総じて、Appleは増収増益の好調な業績という一方で、AI分野や規制環境の変化にどれだけ適応し、差別化を果たしていけるかが今後の鍵となりそうだ。