島を変えた音楽のチカラ:長崎の離島への集団移住を果たしたミュージシャンたち
今回は「RAINBOW MUSIC(レインボーミュージック)」という4人組ボーカルグループをご紹介します。
本グループは2008年に福島県で結成されましたが、2013年に一人のメンバーが長崎の離島「高島」に移住し、その後全員が移住。そこで地域活性化のため音楽活動を行いながら日々を過ごしています。
軍艦島に最も近い離島、高島への移住:音楽グループの決断
高島は軍艦島に最も近い有人島として知られています。メンバー全員が関東に移住していた時期に初めて九州を訪れた際、長崎の離島「高島」を訪れ、その魅力に惹かれて全員で移住することを決意しました。
最初に移住したのはメンバーのNiNiさんでした。彼女が決め手として挙げるのは、長崎市からわずか40分でアクセスできる利便性と、歴史ある島の文化に惹かれたことです。その後、他のメンバーも次々に移住し、フルメンバーでの活動拠点を一つの場所に定めました。
移住前は、メンバー全員が異なる場所で活動しており、同じ場所で音楽活動を行うこと自体が奇跡的でした。NiNiさんの移住をきっかけに、全員で同じ場所での活動を試みることになりました。
地域貢献と音楽制作:RAINBOW MUSICの移住から見る新たな生活
現在、メンバー全員が同じ近所に住んでおり、自ら作った音楽スタジオで気軽に音楽制作に取り組んでいます。
また、RAINBOW MUSICのメンバーは音楽以外にも精力的に活動しています。NiNiさんは高島の何でも屋さんであり、年間を通じてさまざまな仕事をこなしています。その他のメンバーも高島トマトの農作業や音楽講師としての活動など、多岐にわたる活動を行っています。地元の農家の方々もRAINBOW MUSICの音楽活動をサポートし、トマト農家のCMソングにはRAINBOW MUSICの楽曲が使われています。
移住を機に人生が大きく変わったRAINBOW MUSICのメンバーですが、NiNiさんによれば、現在の生活の方が以前よりも充実しているとのことです。移住前は主にクラブイベントに出演していましたが、現在は地域のイベントやお祭りが主な活動の場となっています。お客さんのリアクションも良好で、移住して良かったという実感を新たにしているそうです。
プロフィールと経歴
NiNi (ニーニ) – リーダー
MC、ボーカリスト
1979年生まれ、血液型B型
出身地: 福島
故郷: 福島、大阪
nonco (ノンコ)
MC、ボーカリスト
1985年生まれ、血液型A型
出身地: 福島
故郷: 福島
PARA (パラ)
MC、ボーカリスト
1984年生まれ、血液型A型
出身地: 東京
故郷: 千葉
ANCHE (アンチェ)
MC、ボーカリスト
1985年生まれ、血液型AB型
出身地: 神奈川
故郷: 神奈川
RAINBOW MUSICの経歴
2008年: RAINBOW MUSIC結成。
2008年7月: ミニアルバム「GOOD SPEAKER」をリリースし、仙台を中心に音楽活動を開始。
2009年11月: PARA & ANCHEが加入。
2010年: 「アートフィルターソングコンテスト」で「RAINBOW」が「ポップアート賞」を受賞。
2011年3月: 東日本大震災を経験し、メンバーが関東に移住。
2011年12月: RAINBOW MUSICの代表曲「FUKUSHIMA」完成。
2012年9月: 長崎でのツアーを実施。
2013年3月: 長崎県「高島」に初上陸。
2013年7月: NiNiが高島に移住。
2014年3月: メンバーが「高島」に移住。
2014年8月: 1st両A面シングル「FUKUSHIMA / highisland story」をリリース。
2014年9月: メディアで特集される。
2015年1月: 全国の子供にレゲエの授業を行う「sing J roy」と出会い、高島の中学生と「タカシマタカラジマ」を制作。
2015年2月: 世界のアーティストと「アーティストレジデンス-繋ぐ-」イベントを開催。
2015年8月: 夏のイベント「タカシマタカラジマ」を成功させる。
2016年3月: 震災から5年を追悼する番組に出演。
2016年8月: 音と光の祭典「タカシマタカラジマ」を開催。
2017年1月: PARAが高島に移住し、全メンバーが集結。
2017年4月: レーベル「NANAIRO PRODUCTION」を設立し、EP「YELL」をリリース。
2017年8月: EP「HANABI」をリリース。
2017年11月: EP「OIMO」をリリース。
2018年2月: EP「H.B.D」をリリース。
2019年1月: シングル「NANAIRO」をリリース。
2019年5月: 10周年ワンマンライブを開催。
2020年3月: アルバム「PIECE of PEACE」を発売。
本記事の参照元メディア
\音楽情報メディアHigachi studio(ひがちスタジオ)/
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