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【永久保存版】教えて山田先生 Q&Aコーナー【デュピクセント】
アトピー性皮膚炎は、慢性的な皮膚疾患であり、患者は日常的にかゆみや炎症、乾燥肌といった症状に苦しんでいます。これらの症状は、生活の質を著しく低下させ、日々の活動や睡眠にも影響を与える可能性があります。2018年に登場したデュピクセント(一般名:デュピルマブ)は、この厄介な皮膚疾患の治療オプションとして、新たな希望の光となっています。
デュピクセントは、アトピー性皮膚炎の治療薬としてFDA(米国食品医薬品局)に認可され、多くの患者にとって、その効果で注目を浴びています。この薬は、体内の炎症を引き起こす物質をブロックすることで、かゆみや炎症を軽減し、皮膚の状態を改善することを目指しています。
デュピクセントの作用メカニズムや有効性については、以下の記事が詳しく、わかりやすく解説しています。
【皮膚科医が解説】アトピー性皮膚炎治療薬「デュピクセント」の効果・副作用
この記事では、デュピクセントについて検討している患者さんやそのご家族が知りたい情報を、実際に導入しているあみ皮フ科の山田貴博先生が解説しています。
副作用やリバウンド、ステロイドとの併用についてなど、山田先生が詳しくお答えしています。
アトピー性皮膚炎の患者さんやそのご家族が、治療選択の一環としてデュピクセントを理解し、医療提供者との対話に活かす手助けとなる情報を提供します。それでは、早速Q&Aを見ていきましょう。
なぜデュピクセントは直近の診察内容が必要なのでしょうか?
A:
— ヒフメドちゃん (@Hifumed) August 23, 2023
半年間きちんと標準治療でやってきたのに、皮膚の症状がでているところの確認をしています。
期間もさることながら、外用薬を塗るペースや量は治療がうまくいってるかの指標にはなります。
また、国から出ているガイドラインに沿っているかの確認を行うために診療内容が必要となります。 pic.twitter.com/WEMaAEP6g3
手荒れだけひどい場合もデュピクセントを処方してもらうことは出来るのでしょうか?
A:
— ヒフメドちゃん (@Hifumed) October 3, 2023
医師は患者さんの肌を診て重症度スコアというものをつけます。手荒れだけでというのは国の定めたルールに届かないと思います。
この場合はまず別の治療を試してみるという形になると思います。
ただ赤いだけがスコアの必須条件というわけでもないので、自己判断ではなくまずはお診せください。 pic.twitter.com/n1cyrv1Kac
国から定められているガイドラインに沿って、デュピクセントを行うかの判断をするそうです。ですが、搔き傷の深さ・ガサガサゴワゴワ度合、ブツブツなど判定の要素があります。自己判断ではなく、肌を診せて診断してもらうことで、様々な提案をしてもらえると思います。
どのような患者に適しているのでしょうか?また、デュピクセントを導入するタイミングはありますか?
A:
— ヒフメドちゃん (@Hifumed) August 25, 2023
同じ薬を貰い続けてても整わないという患者さんはまずご相談いただければと思います。
タイミングとしてはアトピーの症状が辛いと感じたら検討しても良いと思います。
すでに迷われている方もデュピクセントへの情報を集めるために一度受診されてみてもいいんじゃないかと思います。 pic.twitter.com/FEb5sYQH5I
まずは薬の相談や塗り方の指導というところからじっくりと話していき、医師との相談の上、デュピクセントの検討となるようですね。どうしたらいいのかわからないと既にお悩みの方は一度話してみるのがよさそうですね。
デュピクセントにはステロイドのようなリバウンドはあるのでしょうか?
A:
— ヒフメドちゃん (@Hifumed) August 27, 2023
ステロイドのように辞めた瞬間から激烈な副作用を起こす患者さんは診たことはないです。
デュピクセントは1回投与すると完全に体から消えるのに2カ月前後かかります。効果がゆっくり外れていく感じです。
ですが、消しきれていない皮膚の炎症に関しては再燃してくすぶってくることはあります。 pic.twitter.com/UfOna8O99q
ステロイドのリバウンドの恐ろしさを知っている人にとっては新しい治療法がでても、まずそこが気になるところですよね。何と言ってもあのリバウンドは壮絶ですからね。。。効果が徐々に外れていく。
リバウンドが起こらないという情報は本当に貴重な情報ですね。
ステロイドのリバウンドにもデュピクセントは有効なのでしょうか?
A:ステロイドのリバウンドはデュピクセントでは乗り越えることができません。
— ヒフメドちゃん (@Hifumed) August 29, 2023
また、リバウンドの症状が出ている状態でデュピクセントを打っても効果は見られませんでした。
ですので、デュピクセントを打ったからといって、ステロイドを塗っている人は急に辞めないでくださいとお伝えしています。 pic.twitter.com/tf29EQT7JT
デュピクセントを打つとすべての痒みや炎症が一気になくなるというわけではないのですね。 またステロイドのリバウンドに対しても効果が見られなかったというのはかなり衝撃的!!これ知らない人もかなり多いのではないでしょうか。 ぜひ知っておいてもらいたい情報です。
リバウンドがある場合は、デュピクセントではなく、ステロイドで抑えるのが有効なのでしょうか?
A:
— ヒフメドちゃん (@Hifumed) August 31, 2023
そうですね。ただリバウンドが起きてしまうということはステロイド自体で抑えきれていない状態なので、いずれ中断しなくてはならないと思います。
ですが、急に外してしまうと大変なことになりますので、デュピクセントを打って、アトピーを落ち着かせている間にゆっくり外すのが良いと思います。 pic.twitter.com/Ga3mMmzly9
具体的にはデュピクセントをしながら、ステロイドを徐々に外していくということが望ましいようです。それでステロイドが減っていくというのなら、嬉しいものですね。
デュピクセント→ステロイドへの切り替えもあるのでしょうか?
A:
— ヒフメドちゃん (@Hifumed) September 1, 2023
ものすごくよい状態になれば塗り薬も軽い保湿だけのもの。スキンケアだけで済んでいるという患者さんもいます。
反対に花粉の季節などで肌が周期的に荒れてしまう方もいます。その場合はタイミングに合わせて標準治療。またはデュピクセントを再投与するのかという判断を相談を元に行っています。 pic.twitter.com/AjC5Rw03iY
A:
— ヒフメドちゃん (@Hifumed) September 4, 2023
炎症が強すぎてステロイドを使っても表面の所で抑え込められない人は、いくらステロイドで頑張っても厳しいです。
そういう場合は、デュピクセントの継続を推奨しています。それまでの症状のしんどさや標準治療の手応えからデュピクセントを選択するというのもよいのではないでしょうか。→続 pic.twitter.com/bEX5miLOkz
続→
— ヒフメドちゃん (@Hifumed) September 4, 2023
ステロイドで上手くいきましたという患者さんたちはどちらかというと元々軽症だった、もしくは悪化要因を排除出来ていたり、生活習慣を整えることが出来て軽症で済んでいるというケースがあります。
そういう方は表面がくすぶった場合、ステロイドによって消してあげることは可能だと思います。
外用薬の塗り方を指導する場合もあれば、デュピクセントの継続を推奨する場合もあるそうです。困ったらまずは主治医に相談することが悪化させない一助となりそうですね。
オンラインでデュピクセントの処方を受けることは出来るのでしょうか?
Q:
— ヒフメドちゃん (@Hifumed) October 2, 2023
オンライン診療でデュピクセントは可能?
A:
実際来て、肌の状態見てからそこで打つ。っていう流れになります。
ですので、スタートからオンラインというのはちょっと難しいです。なので、あまりに遠方の場合は患者さんの近くのところで処方してもらえる医院を探すお手伝いをします。
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デュピクセントは経験の多い先生に診てもらいたいと思っていますが、可能でしょうか?
A:
— ヒフメドちゃん (@Hifumed) October 2, 2023
近隣の医院にお手紙書きますので行っていただいて、お薬の導入だけできれば、その後の治療計画は一緒に伴走してこちらでということも可能です。
お薬を取り扱っていても治療経験の少ない医師も多いので、不安に感じられたらぜひヒフメドでご相談ください。
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初回は対面でしっかりと肌の状態を見てからデュピクセントを行うかの判断をするそうです。とはいえ、やはり信頼のおける先生に診てもらいたいですよね。その場合は、紹介状を通じて、経験の多い先生に診てもらうことも可能とのことです。
この記事はあみ皮フ科クリニック山田先生に教えてもらいました✨
実際に山田先生と実演を交えたトークイベントにてこの話をされています。
その風景を見たいという方はぜひ、以下のリンクよりご視聴ください。
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