波紋を呼ぶ、アレルギー検査!受ける?受けない?受けなくてもいい?果たしてその真意は?!
先日アレルギー検査についてX(旧Twitter)でこのような投稿をしました。
ヒフメドちゃんのフォロワーならお分かりだと思いますが、普段ではこのように問いかけを行って、結果発表の際に回答を解説するという流れ。しかし、この時ばかりは最終投票数911票と30倍近い投票数を得ることに!RPもたくさんいただきお祭り状態。
とある方がRPしたことがきっかけに大発展したのですが、そのRPした方々のほとんどが医師。各医師の意見・医師ならではの患者さんとのあれこれ……アンケート以上に興味深いRPがいくつも見られたので、ご紹介します。
また、この結果についても解説していきますので、よろしければ最後までご覧ください!
アレルギー検査は受けるべきではない!!という回答
多くの医療者さんから、「受けなくても良い」ではなく「受けるべきではない」という意見が!アレルギー検査って受けた方がいいんじゃないの?と思っていた患者さんにとって衝撃的な内容だったのではないでしょうか……
その意味を知っている医師と知らない患者さんとのすれ違い
患者さんと医師とのすれ違い、まさに難しい問題ですね…!
患者「原因を知りたい!」
医師「原因を見つけることはとても難しいので)解決策を考えたい」
というすれ違いはとてもよく見る気がします…🙏
このようなすれ違いから、医師はだんだんと説明がなくなってしまうのでしょうか……聞いてくれない患者さんもいる一方で、説明をきちんとしてほしい患者さんももちろんいる。非常に難しい問題です……
アレルギー検査はなぜ受けなくてもいい?との回答も
むやみやたらにアレルギー検査を行うことは好ましくないのかもしれません。
では、アレルギー検査において重要なこととは?
実は重要なのは検査結果ではなく、『症状の有無!』
偽陰性や偽陽性の結果に対する対応は難しく、たとえばアナフィラキシーの既往があって検査しても、陰性=今後アナフィラキシーを起こさないというわけではないことに注意が必要。
現在においては、症状がない場合には不必要に検査を行うべきではないとされています。
検査は、検査前確率(有病率)が低いと検査後確率(陽性反応的中度)も低くなります。今症状がないなど検査前の確率が低いと、検査結果が陽性であっても実際にアレルギー陽性であると的中する確率が低くなります。
つまり、症状がないのに検査をしてもあまりあてにならないのです。
疑わしい物質がある場合には検査を受けることが推奨されますが、明確な理由がない場合の検査は避けるべきです。
アナフィラキシーの心配があるような方は、採血で行うアレルギー検査で済ませてしまうのではなく、以下のような検査を検討するとよいでしょう。
✅食物アレルギー、アナフィラキシーなどのⅠ型アレルギー
👉食物経口負荷試験(チャレンジテスト)、プリックテスト
✅接触性皮膚炎などのⅣ型アレルギー
👉パッチテスト
詳細はアレルギー専門の医師に相談してくださいね。
いかがでしたか?検査の結果が陰性でも、アナフィラキシーを起こさないかというとそうではない。ということには衝撃を隠せません……‼なんとなく受けた方がいいのかな?と思うアレルギー検査。結果よりも症状の有無の方が大事だったんですね。
気になる方は信頼のおける医師と二人三脚で治療に臨むのが良さそうです。
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