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ビタミンDを効率的に摂取する方法や紫外線を用いたアトピー性皮膚炎の治療方法を解説

ビタミンDの不足が皮膚の炎症に対する防御機能を低下させ、皮膚炎を悪化させることは既知でしたが、具体的な抑制メカニズムは明らかではありませんでした。

ですが、株式会社ディーエイチシー(DHC)は、皮膚で合成されるビタミンDがNLRP1インフラマソームの活性化を抑制し、皮膚を炎症から守る働きがあることを発見しました。

今回の研究では、ビタミンDがインフラマソームの活性化を抑制し、炎症性因子(IL-1β)の産生を防ぐことが明らかになりました。

日本人の約90%の人が不足していると言われるビタミンD。
積極的に摂取したいですね💪

今回の記事ではビタミンDを効率的に摂取する方法や紫外線を用いたアトピー性皮膚炎の治療方法についてご紹介していきます。

ビタミンDを効率的に摂取するための方法は以下の通り✨

①太陽の光を浴びる☀️
②食事からの摂取🐟
③サプリメントの利用💊

またビタミンDを含む食品や飲料を摂取することでも、効率的にビタミンDを補給することができるようです。

吸収を助ける栄養素との組み合わせもあるので、紹介していきます😊

効率的にビタミンDを摂取するには太陽の光・食事・サプリで補完

①太陽の光を浴びる☀️

ビタミンDは、太陽の紫外線B (UVB) によって皮膚で生成されます。週に2〜3回、10〜15分程度、太陽に当たることで、ビタミンDの生成を促進できます☀️

ただし、紫外線は皮膚がんのリスクを高めるため、長時間の日光浴は避け、日焼け止めを使用することをおすすめします☀️☀️

②食事からの摂取🐟

魚類、魚肝油、卵黄、牛肝などにはビタミンDが豊富に含まれています☀️

【ビタミンDを豊富に含む魚類と可食部100g当たりの含有量】

魚介類

  • しらす干し

    • 半乾燥:61.0μg

    • 微乾燥:12.0μg

  • いわし丸干し

    • まいわし:50.0μg

    • うるめいわし:8.0μg

  • さけ

    • 生:32.0μg

    • 焼き:39.0μg

  • かれい

    • 生:13.0μg

    • 焼き:18.0μg

  • さんま

    • 生:16.0μg

    • 焼き:13.0μg

  • ぶり

    • 生:8.0μg

    • 焼き:5.4μg

  • まぐろ(めばち・赤身)

    • 生:3.6μg

きのこ類

  • きくらげ

    • 乾燥:85.0μg

    • ゆで:8.8μg

  • 干ししいたけ

    • 17.0μg

その他の食材

    • 3.8μg

  • さつまあげ

    • 1.0μg

これらの食品を日々の食事に取り入れることで、ビタミンDの摂取を増やすことができます。ビタミンDは骨を丈夫にするだけでなく、免疫力を高める効果もありますので、バランスよく摂ることが大切です。

③サプリメントの利用💊

十分なビタミンDを摂取できない場合の補完として。

医師や栄養士と相談して必要量摂取することをおすすめします💊

また、ビタミンDは脂溶性のため、脂質と一緒に摂ると吸収率がUPします📈

魚やアボカドと一緒に摂ることで、効果的にビタミンDを体に取り入れられます🥑🌿

ただし、アボカドはカロリーが高めなので、その点にも注意して摂り入れるようにしましょう✨

紫外線を用いたアトピー性皮膚炎の治療

ところで、アトピー性皮膚炎の治療に紫外線が利用されているのをご存じですか?紫外線療法は、ほかの治療で軽快しない例、副作用が生じている例に検討される治療法です。4つご紹介します。

①PUVA療法
長波長紫外線(UVA)を用いた治療法で、ソラレンという紫外線に敏感になる薬剤と組み合わせて症状の改善を目指します。

副作用として、ソラレンによる吐き気や紫外線による重度の日焼け、水疱などがあります。また、光線過敏症を持っている患者さんには行えないなどの制約があります。

②ナローバンドUVB療法
波長が311nm付近の紫外線(UVB)を用いた治療法です。用いるUVBの波長の範囲が狭いのでナローバンドUVB療法と呼ばれます。

ソラレンを服用する必要がなく、紫外線の照射時間が短くても治療効果を得ることができるため、副作用が起きにくいことが特徴です。

③エキシマライト
治療効果が高いとされる波長308nmの紫外線(UVB)を照射する治療法です。日本では症状がある部位の皮膚のみに紫外線を照射することができるターゲット型が普及しています。

不要な波長がなく照射部位が限定されるため、皮膚へのリスクは最小限に抑えられます。

④UVA-1療法
長波長紫外線(UVA)のうち340~400nmの波長のものを用いる新しい治療法です。国内ではほとんど普及していない治療法でしたが、ヨーロッパでは1990年代に実用化されていました。日本では、2021年3月1日に保険収載されました🙌

「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021」では、今のところアトピー患者さんを対象にしたガイドラインはないとしています。

紫外線療法を行う際には、適応や照射量、副作用、副作用への対処法などを十分に理解し習熟した医師が慎重に行う必要があります。

まずは医療機関でご相談の上、実施の有無をご検討ください。

一緒にアトピーと炎症からの卒業、「卒炎」を目指していきましょう。

ヒフメドちゃんは専門医と協力して、正確で最新の皮膚科情報と心強いサポートを提供。あなたのアトピーとの向き合い方を手助けします。

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