猫の皮膚扁平上皮癌にはカルボプラチンを使った電気化学療法が効く?
今回は、猫の皮膚扁平上皮癌で電気化学療法にカルボプラチンを用いた際の有効性をブレオマイシンと比較した研究についての論文を紹介します。2024年に発行されたものです。
外科適応でない猫の皮膚扁平上皮癌では、化学療法が選択され、局所での薬剤浸透率を上げるために電気化学療法が併用されることがあります。既存の報告ではブレオマイシンを用いた電気化学療法が有効であり、最大95%の奏効率が認められていますが、その他の化学療法剤に関しては、研究報告がありません。
本論文ではカルボプラチンを用いた電気化学療法が猫の皮膚扁平上皮癌に対して有効かどうかをブレオマイシンと比較しており、カルボプラチンとブレオマイシンの有効性に有意な差は認められませんでした。
では論文を詳しく見ていきましょう。
要約
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