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毛包虫を絞り出せ❗️検出率100%の検査とは❓

DOI: 10.1111/j.1751-0813.2012.00994.x
こんにちは皮ふキャンです🏕
みなさん、これ毛包虫っぽいなぁと思った時、ちゃんと検査してますか❓
搔爬は痛そうだし、いまいちよく分かんないし、とりあえずイソキサゾリン❗️なぁんてことしてませんか❓
今回は、犬の毛包虫症の診断において、皮膚をつまみ圧迫した皮膚圧搾によるセロハンテープ法と皮膚掻爬試験を比較した2012年の報告をご紹介します。

犬毛包虫症は、一般的に深い皮膚掻爬試験で毛包虫(Demodex canis)とその発育ステージを直接確認することによって診断されます。ある報告では、皮膚を絞ることにより、毛包虫の検出が増加することが確認されました。深部皮膚掻爬試験は侵襲性が高いことから、より侵襲性が低く、飼い主に悪い印象を与えない、抜毛検査やセロハンテープ法、滲出液の直説鏡検などが代わりに用いられることがあります。抜毛検査は信頼性の高い診断法として推奨され、健常犬におけて毛包虫の有病率評価にも用いられていますが、皮膚掻爬と比較すると感度は低くなります。また、毛包外に存在するダニの検出にはセロハンテープ法が推奨されており、深部皮膚掻爬後に同一病変で検査することができます。
そこでこの研究では、犬毛包虫症の診断において、皮膚をつまみ圧迫した皮膚圧搾によるセロハンテープ法および深部皮膚掻爬試験の検出率を評価・比較しました。


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