【痒いネコ🐈 アポキルvsメチルプレドニゾロン】
DOI: 10.1111/vde.12720
背景
ノミの駆除や除去食試験に反応しない猫のアレルギー性皮膚炎は、非ノミ・非食事誘発性過敏性皮膚炎((NFNFIHD)※2021年のレビューでは、本疾患の名前は猫アトピー皮膚症候群(FASS)となっています)と呼ばれ、治療にはグルココルチコイドやシクロスポリンが広く使用されています。
イヌではオクラシチニブは、副作用は少ないものの、プレドニゾロンに匹敵する有効性を有していることが示されています。以前に行われた、アレルギー性皮膚炎のネコに対し、イヌと同等の量(0.4-0.6mg/kg(平均投与量0.47mg/kg)1日2回2週間、その後1日1回2週間)を投与した非盲検化試験において、50%以下のネコで搔痒と臨床症状の抑制が認められていることが報告されています。
本研究の目的
本研究では、NFNFIHDのネコに対して、以前の研究よりも高用量のオクラシチニブを投与した際に、対照群であるメチルプレドニゾロンと比較した有効性および安全性を検証しています。
ザックリまとめると…
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