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猫にアポキル(オクラシチニブ)って使えるの?安全性は?

DOI:10.1186/s12917-019-1893-x

オクラシチニブ(アポキル)

オクラシチニブはヤヌスキナーゼ(JAK)1酵素阻害剤で、IL-2,IL-4,IL-6,IL-13,IL-31などのJAK1依存性サイトカインを阻害することにより、犬ではアトピー性皮膚炎での搔痒の治療に近年広く使用されるようになってきました。犬では忍容性が高いものの、副作用として嘔吐や下痢が一部で認められることが報告されています。
IL-31を用いた猫の掻痒モデルを用いた研究では、オクラシチニブの投与により、試験動物の約60%で搔痒が軽減されることがわかりました。しかし、猫を対象としたオクラシチニブに関する研究は少なく、犬と同様に掻痒症の治療にオクラシチニブが重要な役割を果たす可能性があることから、本論文では、健康な猫におけるオクラシチニブの経口投与の安全性を評価しています。


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