ひとまわり
最近「Learn Better」という本を読み終えました。普段あまり内省的にならないのですが、内容がことごとく、自分の歩みと重なって、ちょっと自分を省みる機会となりました。
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全般を通して「学びを科学する」内容ですが、認知心理系のトピックからはもう20年ぐらい離れていて、苦手な英論文を四苦八苦して読もうとしていたことを思い出しつつも、消えていた記憶が埋まっていく感覚を覚えました。
自由教育という、一見カオスにしかみえない教育思想にどっぷりつかって、主流の教科教育に踵を返した20年前でしたが、結局こうやってまた同じところに戻ってくる、ぐるりとひとまわりして振り出しに戻ったような気持ちになります。
その文章の冒頭で、レゴマニアたちが「行為に意味を見出していく」エピソードがあるのですが、前職で企画をするとき、いつも心がけていたマッキンタイヤの「人は本質的に物語を語る」という考えとぴったりと符合していて、教育や学びからは離れていると思いこんでいた、舞台でエンターテイメントな世界にいても、結局根っこは一緒だったのだなぁと思いました。
全く脈絡はありませんが、はっぴいえんど「風街ろまん」(1971)の「颱風」って曲があります。
一旦曲が終わったかな?と思いきや、「台風来るよ、また来るよ、ほら、キタ~」という台詞と共に重たいドラムが鳴り響いてまた動き出す、みたいなフレーズが印象的な曲なんですが、自分の人生にもこういう終わったかと思いきやまだまだ続くよ!ほらまた来た!みたいな、嬉しい繰り返しに満ちているのかもな、とも思いました。