イベント参加記と気付き
脳内でたくさん文章を練っていたのにnoteの真っ白い画面を見るとなにも書けなくなる。
こんにちは、ひえんです。
オズワルド伊藤さんのエッセイ本のお渡し会に行ってきました。
これは2ヶ月ほど前のこと、2022年の12月に突如としてオズワルドを応援するようになった私のタイムラインに伊藤さんのエッセイ本の発売のニュースが飛び込んできた。もちろん購入を即決した。
サイトを見るとお渡し会なるものを開くらしい。
ここで私の「引っ込み思案で目立ちたがりや」というサンドウィッチマンの漫才のボケのような特性が働いた。
「行こう」
そうして私はお渡し会に申し込んだのであった。
それからというもの、ことあるごとに「あと○○日したらお渡し会に行く?まじで?緊張で失神しない?」と自分の寿命を縮めてきた。
そして本日、寿命を縮めながら私はお渡し会に参加したのだった。
会場は渋谷のTSUTAYA。
時間になり会場へ続く通路に移動する。そしてまた待機。
動悸と尿意との戦いをソシャゲで紛らわしながら開催時間を待つ。
そして開催時間。
会場のドアが開いて中に通される。
カメラマンがついたての向こうを映している。
なるほど、発売イベントの取材だな、と思ったとき、
伊藤さんの声が聞こえた。
いる。
ついたての向こうに伊藤さんがいる。
当たり前のことなのだが改めてその事実を突きつけられると私は恐れおののいてしまった。芸人さんにはまってもう10年以上になるのだが、未だにご本人を生で見るというのはどの方においても緊張する。今回もそうなのだった。
ついたてが少しだけ開けられて通路になった。
前に並んでいた人々が一人ずつ入っていく。
8人位入ったところで、私の番が来た。
壇上に上がる。
結論からいうと、めちゃくちゃもったいない事をした。
お顔をまともに見られなかったのだ。
伊藤さんのいらっしゃるスペースに向かうまで緊張してずっと床見ながら歩いたし本受け取るときも手元しか見られなかったし「これラジオのステッカーです」って一緒に渡されたステッカーも状況を理解できないまま受け取ったし帰るときに一瞬顔を上げたときも「髭だ、色白だ」という印象しか咄嗟に出てこなかった。
ただ、帰り際の一瞬の隙を突いて「応援してます」となんとか絞り出した。
そうして私はぼんやりしながら渋谷の人混みに紛れたのだった。
お昼を食べに入ったコーヒーが1000円近くする喫茶店で読み始めた。
面白い。
やっぱりこの人の言葉が好きだ。
内容はネタバレを防ぐため書かないが、伊藤さんが自身のご家族やお仕事や経験に対してどう考えているのか、その一部を見せていただけているという感謝。
そして、一つ気づいたことがある。
私は「人の考えや主張」を聴くことが堪らなく好きなのだと。
考えというものはその人の人生を表していると思うし、他人の思考を知ることで自分の考えに気づけたりする。
私はその思考のプロセスや自分との相違が面白いと思ってしまう人間なのだと。
「読書とは追体験である」という名言を聞いたような気がするけれど、私はエッセイを読むことでその人の感じたことの一部を垣間見て、そこに魅力を見いだす事を楽しいと思うのだろう。そうして、さらに応援したくなる。
このエッセイも誰かの追体験のお役に立てたらいいなあと思いながら、今回はこの辺りで終わろうと思います。
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