推しのアカウントをブロックした話
※注意事項
この記事は全て拗らせたオタクの妄言です。記事に出てくる「推し」の推察、特定、その他事実無根の発言はお止めください。
こんにちは、ひえんです。
一年間推してきた推しをブロックしました。
今回は、何故推しのアカウントをブロックしたのかその経緯、今の感情、伝えたいことについて書いていこうと思います。
推しとの出逢い
昨年2月。
私は連日の上司からの指導(私の起こしたミスの原因について説明を求められ、納得できなければ何度も説明をやり直しさせられる)により心身を壊し、休職に入っていた。
自分の人生が終わってしまったかのような、どうしようもない絶望の中にいた。
そんなとき、とある一本の動画を見つけた。
それが推しとの出逢いだった。
その動画の中で推しは末っ子のようなポジションで、周りのメンバーにいじられていた。
その姿が可愛くて、いつしか推し目当てで動画を見漁るようになっていた。
推しが文章を書いていると知れば急いでそのサイトに行き、イラストを描いていると知れば急いでサイトを漁った。もちろん、SNSもフォローした。
動画のアーカイブも何度も見た。推しを見るだけで心が明るくなるのが分かった。推しが頑張っているから、私も頑張ろうと思えた。
今思えば、この時点で私は推しに依存していたのだと思う。
理想とのズレ
そういう日々が続いて半年後。
私はいつものように推しの名前でサーチしていた。
するとサジェストに「彼女」の文字。
怖いものみたさで、私はそれをクリックした。
開いたそこは掲示板だった。
大量に溢れるむき出しの言葉。
推しを貶めるような発言。
ソース不明の情報。
心臓が冷え切るのを感じたが、私はスクロールする指を止められなかった。
ようやく現実に戻って来たとき、私の頭に湧いてきた感情は怒りだった。
「許せない」
推しは現実に生きる人間である。
今の世の中、アイドルだって恋愛する。そう分かっていても、私は推しが俗世間に汚れた存在であることを認めたくなかったのだ。
上記の憤りを知人に聞いてもらった後、少しだけ冷静になって幸せを願うこともした。しかし、しばらくするとまた怒りが湧いてくる。私は自分の中に、決して絶えない憤怒を生み出してしまった。
それでも私は推しを推すことを止めなかった。動画を見るたびに「どうせ裏では彼女とやることやってんだろ」と思いながら動画を見ていた。非モテアピールする度に「そりゃ手付きならモテねーだろ」と悪態をついていた。
そうこうしているうちに更に半年経った。
怒りは「もしかして彼女だけでなく子供もいるのでは?」という疑心暗鬼に進化していた。
ここ数ヶ月の動画で、言動が子持ちのそれに近いものに感じられた。独身では思いつかないような視点での発言も増えてきた。
おそらく私の疑心暗鬼フィルターの影響なのだが、どうしてもそれを否定することはできなかった。
私は悔しかった。
私と同じように悩み、苦しみ、楽しみ、頑張る推しが、私より上のステージに進み続ける姿を見るのが、どうしても許せなかった。高潔なはずの推しに肉欲があるというのが許せなかった。自分の勝手な妬み嫉み恨みであると気づいていても、魂が許せなかった。
これ以上推しを見ると、推しの情報を見ると私が死んでしまう。
だから、私は推しをブロックすることにした。
推しのアカウントをブロックした。推しの名前をミュートワードにした。同担のフォロワーをミュートにした。
こうして、一年間の私の推"死"活は終わりを迎えるのだ。
伝えたいこと
こんな拗らせオタクの100%自分が悪い体験談でも、きっと後世の役に立つときが来るはずと思い、この記事を書くことにしました。
私はこの経験を通して、「推しを追いすぎない」「他人に自分の理想を押し付けない」ことを学びました。
あと、「ガチ恋はなるべく早く通った方がいい」も学びました。
推しはあくまでやりたいこと(お仕事である)をしており、ファンはそれを応援する『権利』がある。権利なので、推せないときは推さなくていいのである。
見たくないものは見なくていいのである。元気なときに、大丈夫かな?と思ったときにちらっと覗いて、駄目ならもう少し離れたらいいだけである。
あとちょっとだけ最後に言わせて。
ええねん!別に結婚しようが子供産もうがそれはあんたの人生やねんから!けどな!?隠すなら完全に隠す!言うなら言う!どっちつかずのその態度が!私を苦しめてんねんで!!あんたもメディアに出る人間なら!その辺しっかり覚悟決めや!!
私はもうこの先この推しを推すことは無いだろう。
推しよ、今までありがとう。
どうか私の預かり知らないところで、幸せになってくれ。
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