HIENのeVTOLが持つこれからの本当の"価値"とは。
皆さん、こんにちは!#HIEN Aero Technologies公式アカウントです。
私たちは、「日本で失われてしまっている”航空機を設計し、作って、飛ばす” 技術をeVTOLで復活させ、次の世代に継承する」をミッションに、国産スケーラブルハイブリッドeVTOLを開発しているスタートアップ企業です。ただいまクラウドファンディングに挑戦中!ぜひ応援よろしくお願いします!
本日はハイブリッドeVTOLがなぜ必要とされるのか、その技術が持つ"価値"についてご説明します。
https://ecrowd.co.jp/projects/38
1. eVTOLの"航空機の電動化"という文脈
eVTOLは"空飛ぶクルマ"というビジョンで考えられがちですが、それは一つの側面に過ぎず、小型のVTOL機(垂直離着陸機)の電動化が進んでいるという文脈を無視することはできません。
かつて、垂直離着陸可能な飛行機はありませんでした。短距離で離着陸(STOL)する飛行機(ブッシュプレーンなど)が、救助や短距離の移動、極地への物流を担い活躍していました。
ヘリコプターは垂直離着陸が可能な一方、登場した当時、飛行速度・飛行時間ではとてもSTOL機に敵いませんでした。しかし、数十年を経てその用途はほぼヘリコプターに置き換えられることとなります。今ではヘリコプターなしでは成り立たない生活は至る所にあります。初の実用的なヘリコプターが登場したのは1930年代。その当時は「そんな性能では…」と言われた形態が普及するには数十年を要し、さらにそれが一般生活の移動に普及するには約100年が経過した今も挑戦中と言える段階です。
なぜヘリコプターが(特に日本では)普及しないのか。日本でもかつて、ヘリコプターを利用した定期便を定着させようとした事業もありました。しかしその就航率や搭乗率の問題、そして整備性に起因する維持コストの高さから事業として続けることは難しかったのです。現在ではこれに加え、パイロット不足、整備士不足の問題も起こっています。
そこで注目されたのが電動化技術です。先に述べたヘリコプターの大きな問題には、ローターヘッド(回転翼を構成する部品)は複雑なことが要因としてあり、これらをモーターに置換することで、故障要因や整備性の観点で、VTOL機、特にヘリコプターの抱えるこれらの問題に対して有効な解決策となりうる可能性が認められています。
海外に目を向ければ、"eVTOL"の発端でもあるUberが実際にヘリコプターの運航を通してサービスを展開し、未だ高価ながらも顧客や市場が確認されています。また、例えばカナダでは水上機は定期路線として長く定着したモビリティです。あるいは、国内でもコミューター航空(客席が100席以下の小型機による短距離航空路線)は多数あり地域に貢献しながら、経済的問題、乗員問題などにより2010年以前に既に69路線が撤退・休止に追い込まれていること、一方でアメリカでは大手航空会社がローカル路線を多数廃止する中新興コミューター航空がその穴を埋めようとしてきたことはあまり知られていません。
2.やはり、VTOLできる飛行機は必要だ。
未来は唐突にはやってこないでしょう。ヘリコプターについて紹介した通り、ヘリコプターがいかに革新的でもそれがいきなりあなたの頭上を飛び回るわけではありませんでした。電動化技術によりヘリコプターの持つ課題が解決されたとしても、今度は電源やモーターの故障に対する冗長性、その安全性と航続性能、経済性のバランス、またそれらの標準化を進める必要があります。しかし、ヘリコプターですら導入は今なお途上にあるとはいえ、言い換えれば、垂直(あるいは短距離)離着陸できるということは現在の社会において導入に数十年をかける意義のあることでもあるのです。
日本では非常に鉄道が発達しているため、航空機が活躍するイメージが湧きづらいものでもあります。しかし、地方や離島での物流・人流、そして防災を考えた際、過去失敗を経験したヘリコプターほどの維持コストがかからず、小型航空機のような大型の滑走路を要さず、船舶よりも移動時間を要さず柔軟で、そして道路の建築よりコストや環境の破壊を伴わない移動手段は必ず必要になります。
3.時間がかかるからこそ、"やり方"を考え抜く
これまでも申し上げた通り、その導入には時間のかかるものであり、いきなり多くの人が行き交う頭上を低空で飛行する、ヘリコプターでも不可能なビジョンを短期間で実現するのは拙速と言えるでしょう。
無人であっても、有人であっても、HIENの設計するハイブリッドeVTOLはスケーラブルであるためその根本的な設計を共有しています。まずは無人機、そして小型の有人機へと。そして物流から人流へと。段階的に発展させることでeVTOLが結果的に、これらの空路が必要な場所に開かれる未来を目指します。
また、「ハイブリッド」であることも私たちにとってこのスパンを意識しているためです。先に述べたようなVTOL機の問題を電動化で解決しても、飛行時間が15分程度ではVTOL機が必要とされるニーズは満たせません。電動化で既存のVTOL機の持つ問題を確実に解決しつつ、革新的なハイブリッド技術で社会的なニーズに応える。本当に社会導入によってeVTOLが活躍するために、私たちはイノベーションを新たな段階に進めます。そのキーこそ、HIENのみが持つ「ハイブリッド×スケーラブル」の技術と手法の強みです。そんな一歩を、皆さんと共に踏み出す機会がクラウドファンディングと考えています。ぜひぜひ、応援よろしくお願いいたします!
https://ecrowd.co.jp/projects/38
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