士冠禮第一 第四章

乃ち賓を宿む。賓は主人の服の如くして、門を出でて左す。西面して再拜す。主人東面して荅拝す。
「宿」は、進なり。「宿」とは、必ず先づ戒ぐ。戒ぐるも必ずしも宿めず。其の宿めざるは衆賓或悉く來る、或は否なり。主人朝服す。

乃ち賓を宿む。賓許す。主人再拜し、賓荅拝す。主人退き、賓拜送す。
「乃ち賓を宿める」とは、親󠄀ら相見え、其の辭を致すなり。

冠を贊くる者一人を宿むるも、亦た之の如くす。
「冠を贊くる」とは、賓を佐け冠事󠄀を爲す者なり。賓若しくは多官の屬、中士若しくは下士を謂ふなり。之を宿むるは、以て賓を筮ふの明日なり。


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