士冠禮第一 第五章

厥の明夕に、期を庿門の外に爲す。主人門の東に立ち、兄弟其の南に在りて、少しく退き、西面して北を上とす。有司皆な宿むるときの服の如くして、西方に立ち、東面して北を上とす。
「厥」は、其なり。「宿服」は、朝服なり。

擯者期を請ふ。宰告げて曰く、「質明に事を行はん」と。
擯者は、有司禮を佐くる者なり。主人在るを擯と曰ひ、客在るを介と曰ふ。「質」は、正なり。宰告げて曰く、「旦日の正明に、冠事を行はん」と。

兄弟及び有司に告ぐ。
擯者告ぐるなり。

事の畢るを告ぐ。
宗人告ぐるなり。

擯者、期を賓の家に告ぐ。


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