極端に好かれるか極端に嫌われがちな人生でした
最後に「いかがでしたか?」「参考になりましたか?」と出てくるタイプの、母親の「山田さんから聞いたんだけどさ~」と同程度の情報しかない記事がものすごく苦手なので、結論から書きます。
半年間ラブコメに専念してこの先どうするか、自分は何を書きたいのかととことん向き合ってみるつもりでしたが、何も決まっていません!!!!!!!!!!! そもそもそれをきちんと自分で把握できてるひとがこの世にどれだけおるんって話やしな? 私は引き続きラブコメを書くかもしれないし自分の性癖に閉じこもるかもしれないし自分の性癖で世界を支配したいよ~~~と暴れまわるかもしれないし投稿をやめるかもしれないけど、でもどんな道を選ぶとしても私は私の味方だし私はいつだって私のシリウスなんだよな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! きょうもかわいいぞ私!!(現代アート的なかわいさです)
以上です。この先はこれ以上の情報が出てきません。読まなくて大丈夫ですが、最後のほうに私の大好きなBL小説を紹介しているのでそこだけメモって行ってください。
この記事を書いてから、ついに半年が経った。半年間だけはとにかくラブコメを書くぞ、そのあとはどうするか知らんけど、と半ばなげやりなスタートを切ってから6ヶ月。3作くらいは書けるかと思っていたが2作しか書けなかった。原因は言うまでもなく、シーフォートシリーズと魔道祖師および陳情令に思いのほか時間がとられ、さらにうっかり炎の蜃気楼の再読を始めてしまったことだ。
\\シーフォートシリーズ//
「大いなる旅立ち(上)」から始まり14冊におよぶスペースオペラ小説で、主人公のシーフォートが次々と不幸な目にあうのが特徴。1巻でいきなり、士官候補生(つまり研修生ね)であるシーフォートが宇宙艦艦長を務めることになるという驚きの展開です。その後も不相応な任務を任され、シーフォートは何度も苦境に立たされます。そして脇キャラがみんなシーフォートを助けて死ぬ。シーフォート以外みんな死ぬ。私の推しもみーんな死んだ(でもそもそも私はどのジャンルにいても推しが死にがちです)。
お話はとてもおもしろいのにどうしても主人公の言動が理解できなかったんですが、最終巻を読んでる最中に唐突にシーフォートがとても人間を愛していることに気づいて。シーフォートは人間を愛しているからこそ自分にも他人にも期待を寄せてしまうし、彼にとっての宗教は彼が他人と向き合うための鏡なんだろう……というのが私の最終的なシーフォートへの理解です。みんなシーフォートのことどう思ってるん~?とググってみたりもしたけれど、発売が90年代だからかあまり感想が落ちておらず……。シーフォートシリーズについてお話できるひと、ぜひ声をかけてください。
\\炎の蜃気楼//
なんか最近初読のひとの感想がたくさん流れてきてうれしい。私は先日26巻から再読を始めました。
あれ、何の話やったっけ。そうそう、原稿が2作しか書けなかった話してたんや。
ラブコメを書くのは、正直「楽しい」よりは「楽(らく)」だった。私が普段苦しみまわって書いているシリアスはなんやったんやろう。らく、と思いながら書けるのは、自分がラブコメに向いているからなのかそれ以外が原因なのかはわからない。らくって言っても全然らくじゃねーけどな、シリアスよりは比較的苦痛がマシ程度やけどな!(原稿中ってまじでどうしてこんなことしてんのやろ、私は幸せになりたいだけなのにとか思いません? 幸せになりてえ~~~!)
普段あまり摂取しないラブコメを読んだり観たり、自分もラブコメを書いたりしてわかったのは、私の性癖3本柱のうち1本はラブコメと相性が悪くないということだ。その性癖とは、【多言語話者が言語によって思考や思い出が引っ張られたり、言いたいことがあっちの言語なら言えるけどこっちの言語では言えなかったりする描写。または自分の話す言語や方言などを用いて自分をプロデュースする(自分の相手への印象をコントロールする)描写】だ。これは比較的ラブコメと相性がよく、この半年で書いた2作品ともにその描写が入っている。まあ2作品ともネットに挙げたらそこそこ感想をもらえたわりに、これに触れたコメントはなかったけど……私の渾身の萌えシーンだったはずが……。
私はシリアスが好きだけれど、性癖に刺されば別にシリアスやなくてもかまわないので、この描写とラブコメの相性は悪くないとわかったのは大きな収穫だった。
一方で、性癖3本柱のもうひとつ【相手を「崇拝」するあまり、相手への感情を性欲の伴った愛とは認められない描写。もしくは崇拝する側、崇拝される側の関係性の描写】はラブコメとけして相性がいいとは言えない。とはいえ、ファンとアイドルみたいなきらきらの関係性をポップに書くならきっと不可能ではないと思うので、いつか挑戦したいと思っている方向性だ。まあでもあれよな、私のことやから「好きなひとを愛することと好きなひとを消費することのボーダーライン」を見極められず苦しむアイドルとファンとか書きそうちゃう? そうやって自分がつつきまわしたいところをつつきまわすのはやめようって言ったでしょうひえんちゃん……
性癖3本柱の残りひとつ、【天才が天才ゆえに生活や恋愛に支障をきたしたり、苦悩したりする描写。もしくは天才の天才たる描写そのもの】はやはりシリアスで読みたいという気持ちが強い。まあたぶんコメディにのせればコメディになるんやろけど、うーん……。あ、でもコメディでも全然読みたい(私は”全然”+肯定文を全然使う人間です)のでもし私の気付いてないところで天才が出てくる小説あったら教えてね! 絶対に教えてね!!
\\コメディ系のコンテンツをあれこれ摂取してたよ!//
映画「ノンストップ」ハイジャックされた飛行機を舞台に繰り広げされるアクションコメディです。
いままで韓国映画って「神と共に」シリーズとか「南山の部長たち」とか「記憶の夜」とか、どーん…ずーん…みたいな重苦しい話にハマりがちでしたが、コメディももっと開拓したいと思いました。あ、韓国映画のおすすめも常に募集中です!
BLのラブコメは主に小林典雅先生を再読していました。特にこのあたりが好きかな。
\\藍苺畑でつかまえて//
私は母国語が異なる人間ふたりの恋愛が心底好きです!
\\美男の達人//
私の人生初小林作品が「美男の達人」だったので思い入れが強い。
私のBLラブコメ知識の8割は小林典雅先生でできているので、とにかく攻めに真摯にコミカルに愛を告げさせて、攻めががんばってがんばって超がんばればラブコメになるんやと思っていたんやけど、実際にラブコメを書いてみて攻めにコミカルにしゃべらせるのは激ムズやと知った。
典雅先生は私の読みたいなーというニッチかつピンポイントなところをさらっと書いてくださる天才なので本当~~~に好きです。
おすすめのコメディ映画もフォロワーさんにあれこれ教えていただいたが、本当〜〜〜に申し訳ないことにあまりチェックできなかった。うちにはDVDを観る環境がない。そもそもテレビがないのだ……。教えていただいたものはちゃんとメモしてあるので、どこかでチャンス掴んで絶対に観ます!
そもそも半年前にいただいたアドバイスはあくまでラブコメも向いていると思いますよ、というものなので、ラブコメしか書いてはいけないわけではない。それをどうして私がラブコメに固執しているかというと、自分が進んで手を出さないジャンルに縛られてみたかったからだ。そのくらいしないときっと「読者を意識する」練習なんてできないだろうと思っていた。自分の好みど真ん中ではないお話ならどこかの誰かが読んでくれるかもという意識のもとで書けるが、自分好みの話にするとその瞬間に読者は世界でたったひとり、「私」になってしまう。だって私の書く私のための話やし……私の書く話は本当におもしろいと私は思っているし……小学校1年生の通信簿ですでに「自我が強すぎてお友達と上手く付き合えないことがある」と書かれていたのに、直せないまま大人になってしまった。
さてこの半年間で、1つだけ新人賞の結果発表があった。なんせ私は胃を壊しているので、結果が載る雑誌を買いに行く道中、緊張によるストレスで吐き気がとまらなくなりトイレを見かけるたびにお世話になるハメになった。本屋に行くための外出なのかトイレに行くためなのかもはやわからない――ってしをん先生かよ(どこかのエッセイでひたすらトイレに寄りながら本屋さん行ってみえたよね?)。その新人賞の結果はというと、私史上いちばんよかったが、「受けの成長物語」と評されていた。ウケる!!!!!!!!!!!!!!!!!!(ウケるな) 全力で受けの恋愛を書いたつもりなのだが、そもそも好みが「受けが大切なものを大切にするために成長していく、その過程でうっかり攻めと出会って乳繰り合うものの恋愛のために何かを疎かにすることはけしてない話」なのでそれが出てしまったのだろうか。自分の原稿を読み返してみて、「なるほどたしかに受けの成長物語や」とも思うし、「この話おもしろいな~」とも思う。あ、また自小説自賛してしまった。
半年間向き合えば何かしら結論が出るやろうと思っていたのに、結局何も決まってない。小説を書きたいし、それと同じ強さで書きたくない気持ちもあるし(読書>>>>>>>>>>創作なので読書時間減っちゃうのがな〜つらいな〜)、自分の性癖で世界を支配してやりたいと思っているし、私の性癖を私だけでかわいがりながらかくれんぼのように生きていきたいとも思っている。情緒不安定すぎないか? スーパー攻め様がぽんっと2億円くれないと私の情緒は安定しないんだよぉ……。
もうこの記事しっちゃかめっちゃかになっちゃったから私のしたい話をしていい? いいよー!
もし私が明るくポップなお話を書くならこういう方向性で書けるようになりたいってのが以下3作です。
\\花降る町の新婚さん//
もし私がきゅんきゅんかわいいを書くなら絶対この方向性で書きたいー!という感じのお仕事ゆるきゅんかわいいBLです。これほんとおもしろかったんよ。このくらいのバランスでお仕事と恋愛が書けるようになりたいな〜。
\\運命の期限はざっと十四日〜恋愛音痴のオメガバース〜//
私もこういう政治的に正しいオメガバース書けるようになりたい。私の苦手なオメガバのもにょっとが一切出てこない、私の人生におけるマイベストオメガバース小説です。
\\倦怠期は犬も食わない//
こういうけして王道ではない話をおもしろく書けるようになりたーい!
もしシリアスなお話や性癖に忠実なお話を書くならこういうのんが憧れるなってのが以下です。
\\星のない世界でも//
天才が出てくる。帯の「憧れ、焦がれ、狂おしいほど妬ましい。なのに、どうしても傍を離れたくないーー」だけで白飯食えちゃうんやんな。
\\いとしき伴星の名を述べよ//
帯は「ーーおまえ、神様とセックスできるのか?」崇拝と恋愛のお話。最高なんですよ本当に最高です。一咲先生の新刊まだかな……?
\\is in you//
バイリンガルである受けがあっちの言語では言えないことがこっちの言語ならば言える言葉があるというところに萌え狂っているんですが、私以外にその話をしているひとを見たことがないです。もちろんそれを抜きにしてもとっても素敵なお話です!
\\ボーダー//
店頭であまり見かけないので新規の読者が出会いにくい作家さんやと思うんですが、佐田三季先生のお話とっっってもおもしろいから重くて苦しくてやるせない話好きなら読んで……。ってか新刊待ってるんでいつまでも待ってるんで!
自分の推したい小説を推すためのnoteと化してきた。あ、ちょっとついでにこっちの記事も読んで。ショコラ文庫から6月に発売された、谷川藍先生のデビュー作「この世の果てでもどうかよろしく」を紹介する記事です。これからどんなお話を書かれるのかな、とわくわくしちゃうとーっても好みな文体の作家さんと出会えたことは私の人生の幸福です(重……)。
閑話休題。
小説を書くことはこの世界でいちばんの楽しみやと言えるほどの天才にはなれないけど、この先も私には小説を書き続けてほしいなーと他人事のように思います。できれば楽しく書いてほしいな、せっかくやしね。これからの私が何を書くかわからないけど、自分の書きたいものと周囲におもしろいと思ってもらえるラインをちゃんと見つけていってほしいです(他人事)。でもでも創作以外に楽しいことを見つけたらそっちに全然浮気してくれ私〜!
あ、せっかくなので私が4年前(4年前!?!!)に書いた人生で2作目の死ぬほど拙くて顔から火が吹き出そうな小説も読んでいってくださいな。人生初の講評をもらい、「受けの成長物語」と言われた小説です。ウケる!!!!(ウケるな) 私はきのうこれをかなーり久しぶりに読み返して歯科矯正をする決意をした。これを読んだら整形しようと思えるかもしれません。整形したいひと、ぜひ。
ではではひえんちゃんでした〜。\\次の記事はこの脇キャラのスピンオフが読みたい2021でも書こうかな//