ウェディングオープニング空撮 その3
天草四郎が浜ビーチで撮影
最初の撮影場所の崎津集落から車で約1時間、2番目の撮影場所の四郎が浜海水浴場に私たちの車が先に到着しました。
夏休み終盤の平日の午後、海岸には人影もなく、空撮に神経を使う必要がなさそうです。
数日前の大雨で、波打ち際に沿って海藻が縁取りのように残っているのが少し残念ですが、海岸で依頼者ご家族がのびのびと遊んでいる姿が撮れそうです。
私は、貸し切り状態の海岸に、カメラの三脚を立て、依頼者ご家族の到着を待ちました。
それから30分程して、お揃いのスポーツTシャツに着替えた依頼者ご家族が到着。
車から降りて 海岸に一番に駆けてきた6歳のM君は、さっきの場所とは表情が変わり生き生きとしていました。
依頼者に海岸で遊べるものを準備して欲しいと話していたので、彼が車から持ってきた袋の中には、水鉄砲、ビーチボール、シャボン玉がはいっていました。
M君は海岸を駆け上がりながら敵役の依頼者を相手に、水鉄砲やビーチボール投げを始めました。
M君の弟、まだ5か月のA君はベビーカーに乗せられると終始ご機嫌で、癒しを与えてくれました。
暑さの中、連れまわされるような状態で、熱中症対策も考えてきましたが、お腹がすいたりのどが渇いたりいたりするのを知らせるひと泣き以外は、声を掛けるとニコニコ笑顔を返してくれました。
夫曰く、「今日の参加者の中で一番おりこうさん」で撮影協力をしてくれました。
依頼者に、事前に撮りたいシーンを聞いていましたが、特にアイディアがないということで、ここではご家族で海岸で遊んだり、波打ち際を歩いたり走ったりするシーンを撮って、ここも30分程で撮影終了する予定でした。
でも、依頼者ご夫婦は、ここ数日 YouTubeを観て海岸で撮りたいシーンを考え、
枠だけの写真フレーム、イニシャルプレートなどを持参し砂浜に刺したり並べたりしカメラで撮って欲しいシーンを話されました。
説明を受けても理解できずにいると、YouTubeで参考シーンを見せられたので、よくわかりました。
フレーム越しに依頼者のポーズを写真撮影。
次は、ジュースの入ったペットボトルを立ててのビーチフラッグ競争をし、それぞれが勝ったところを動画撮影。
最初に、M君は負けてしまったので泣き出し、しばらくなだめて再開・・等々
私たちから離れた浜の上段で、待っていた夫は、何が起こっているかわからず、自分の腕時計を指さして「時間がない」と、撮影終了の催促を始めました。
遠くにいるうちの夫の様子を見ながら、依頼者の奥さんは、
「すみませんねえ、何にもアイデァがないって言っておきながら、こだわりだしたらキリがなくなって・・」
と、申し訳なさそうなので、
「大丈夫ですよ。自分たちが撮りたいものが一番ですよ。」
と、撮影した映像を確認してもらいながら撮影を終えました。
(この時のことを、後で夫に説明すると、納得していました)
M君は持ってきたシャボン玉でまだ遊んでいないので、「まだここで遊びたい。」と言いましたが、
「後でしゃぽん玉しようね。」と話すと、気持ちを切り替え車に乗り込みました。
次の撮影場所までここから40分。
ビーチでの撮影時間が予定時間より30分以上超過したので、もうすぐ日が沈みます。
焦る気持ちを抑えて三角港まで移動しました。