
傷病手当金の申請書の書き方と手続き
1. 傷病手当金って何?
仕事をしているときに、病気やけがで働けなくなることがありますよね。そんなときに、生活の支えとなるのが「傷病手当金」です。
会社の健康保険に入っている人なら、病気やけがで4日以上仕事を休んだ場合、お給料の代わりにお金を受け取ることができます。
「働けないのに収入がゼロ…」という不安を減らすための制度なので、使えるならしっかり活用しましょう。
2. もらえるお金はいくら?
もらえる金額は、ざっくり言うと**「1日あたりの給与の3分の2」**です。
計算式はこうなります。
→ (月給 ÷ 30日) × 2/3
例えば、月給が30万円だった人なら…
→ (30万円 ÷ 30日) × 2/3 = 6,667円/日
この金額が、休んだ日数分支給されます。最大で1年6か月もらえます。
ただし、会社からお給料が少し出ている場合は、その分が差し引かれます。
3. 申請書の書き方
傷病手当金をもらうには、健康保険の「傷病手当金支給申請書」を提出する必要があります。
この申請書には、本人、会社、医師の3つの記入欄があります。
1ページ目:被保険者(あなた)が書く部分
被保険者情報:あなたの名前、生年月日、住所、健康保険証の記号・番号を記入します。
振込先指定口座:傷病手当金を受け取る銀行口座の情報を記入します。
まずは、自分で書くところから。難しくないので、落ち着いて記入しましょう。

2ページ目:被保険者(あなた)が書く部分
申請内容:
傷病名:病気やけがの名前を書きます。
発病・負傷年月日:病気やけがをした日を書きます。
申請期間:病気やけがで休んだ期間を書きます。
仕事の内容:あなたの仕事内容を書きます。
確認事項:以下の質問に「はい」か「いいえ」で答えます。
休んでいる間に給料をもらいましたか?
労災保険や障害年金を受けていますか?
今回のけがや病気は、交通事故など第三者の行為によるものですか?

「ちょっとめんどくさいな…」と思うかもしれませんが、ここまでは自分の情報を書く簡単な作業です。
3ページ目:会社が書く部分
勤務状況:休んだ期間中の出勤状況を記入します。
賃金支給状況:休んだ期間中の給料の支払い状況を記入します。
事業所情報:会社の名前、住所、電話番号、担当者の名前を書きます。
ここは会社にお願いしましょう。
「急ぎでお願いします!」と伝えれば、スムーズに進むかもしれません。

4ページ目:医師が書く部分
傷病名:病気やけがの名前を書きます。
初診日:最初に診察を受けた日を書きます。
労務不能期間:仕事ができなかった期間を書きます。kiyokenpo.or.jp
医療機関情報:病院の名前、住所、電話番号、担当医師の名前を書きます。
病院によっては、書類作成に数日かかることがあります。「なるべく早くお願いします!」と伝えておくと安心です。

お疲れ様でした!
では申請の流れを整理しましょう。
4. 申請の流れ
① 書類を準備する
申請書(4枚)
病院の診断書
給料明細(必要なら)
② 会社に記入してもらう(2枚目) ③ 病院で記入してもらう(3枚目) ④ 書類を提出する(健康保険組合 or 協会けんぽ)
5. 申請時の注意点
申請期限は「休業開始から2年以内」(早めに出しましょう)
書類に間違いがあると支給が遅れる
お金が振り込まれるまで1〜2か月かかる
「なんだか大変そう…」と思うかもしれませんが、焦らず一つずつ進めれば大丈夫です。
6. まとめ
傷病手当金は、病気やケガで仕事ができないときにとても助かる制度です。
書類の準備はちょっと面倒かもしれませんが、自分の生活を守るための大事な手続き。
早めに進めて、安心して療養しましょう!
それでは~