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一級小型船舶操縦士への道(学科講習・実技講習編)

前回の「一級小型船舶操縦士への道(スクール選び〜申し込み編)」から、怒涛の忙しさで、気付いたら3週間も経っていました。

本当は試験を受ける前に「学科編」を書こうと思っていたのですが、仕事と試験勉強に追われてそれどころではなく…。実は、すでに一級船舶免許の国家試験は終わっています。

試験結果はまだ出ていませんが、「学科」は自己採点では「合格点」が取れていました(試験終了後に解答が貼り出されます)。一般科目が2問間違い、上級科目が1問間違い(海図は全部正解!)でした。なので、マークシートが全部1つずつずれているとかなければ、学科は合格です。実技の方も、人命救助が「右舷から救助する予定が左舷からの救助になった」という失敗はありましたが、安全確認もほぼ抜けていなかったと思うので、きっと合格しているはず…。(そう信じたい…。)

さて、ここからは本題の「学科講習」と「実技講習」について書いていきます。

「一級小型船舶操縦士への道(スクール選び〜申し込み編)」にも書きましたが、私は「国家試験"受験型"スクール」を選びました。(「国家試験"受験型"スクールとはなんぞ?」という方は、ぜひ先にそちらを読んでいただければと。)

また、私の選んだスクールでは、3つのコースがあって、一番安いのが①「実技のみコース(65,000円)」、次に安いのが②「上級科目(学科)+実技コース(80,000円)」、そして最も高い③「一般科目(学科)+上級科目(学科)+実技コース(90,000円)」から選ぶことになります。(「国家試験"免除型"スクール」は、安くても120,000円くらいからだと思います。)
※教科書代・ロープ・コンパスや三角定規等・国家試験申込代行・免許申請代行・国家試験手数料(受験料)28,950円込みです。

私の場合は、一番安く免許が取得できる①「実技のみコース」か、一番確実に取得できそうな③「一般科目(学科)+上級科目(学科)+実技」 コース」の二択で迷って、最終的に③ 「一般科目(学科)+上級科目(学科)+実技コース」を選びました。独学で仕事に追われて勉強する時間を確保できずに失敗するよりも、強制的に勉強する時間を確保すると言う意味合いもありました。

スケジュールとしては、「一般科目(3.5時間)」を受講して、約1週間後に「上級科目(3.5時間)」、さらに約1週間後に「実技(1日)」、実技の2日後に「国家試験」というスケジュールにしました。
各科目の勉強に約1週間の期間をとるのと、実技の感覚を忘れないうちに試験を受けようという狙いでした。(まあ、学科の方はあんまり勉強の時間が取れなかったのですが…)

「一般科目(3.5時間)」「上級科目(3.5時間)」ともに、重要な部分だけ講習があり、残りは自習というスタイルです。結構なボリュームありますので、仕事をしながらで各科目1週間というのは、なかなかハードでした。余裕があれば、もう少し時間をかけてもいいと思います。

一般科目講習について

私の選んだスクールでは、「一般科目」は、「交通の方法」の部分をしっかりと教えてもらい、残りの自習箇所の試験に出るポイントを教えてくれる感じでした。

終わってみての感想ですが、(勉強が苦手ではなく、ルールなどを覚える事ができる人で)「しっかりと時間が取れる人」「自分を律して勉強できる人」であれば、学科講習がなしで独学でも合格できると思います。わからない箇所も検索したりしたら解説あると思いますし、時間をかければ独学でも合格できるというのは理解できます。

私の場合は、勉強の時間がそれほど取れず、一番大事な部分を整理して教えてもらったので理解が深まり、受講して良かったと思っています。(ただ、内容としては難しくはないので、解説なくても理解できたかもしれませんが、出るポイントはかなり役に立ちました。)

上級科目講習について

私の選んだスクールでは、「上級科目」は、「海図」の解説をしてもらいながら、講習中もひたすら「海図」の問題を解く感じでした。

「上級科目」も、結論としては受講して良かったと思いました。もちろん、Youtubeなどに解説動画もありますし、独学でもできないこともないと思うのですが、三角定規を使った平行移動の仕方とか慣れるまで時間がかかりますし、考え方に詰まったときにすぐに質問できる環境で勉強できたのは良かったです。

1級と2級の差は「上級科目」だけですので、「海図」を問題なくクリアできそうな人で、バイクや車いじりをしていて「エンジンなどボートの仕組み」などをある程度掴んでいる人であれば、いきなり1級の受験でいいと思いました。(友人からのアドバイス通りでした。)

学科の勉強方法について

実は、時間がなくてあまり勉強ができませんでした。通勤の際に勉強しようと教科書は持ち歩いていたのですが、通勤時間が短すぎてあまり見ることもなく…。そんな自分でも一般科目「50問中48問正解」上級科目「14問中13問正解」とそこそこの高得点がとれた(自己採点)のは、元々ルールを覚えるのは得意というのはありましたが、効率の良い勉強方法に気づけたからです。

ちなみに、合格基準は、各科目別(細かく分かれています)の成績が配点の50%以上、かつ、総合成績が合計の65%以上であることなので、実はそこまで厳しくないです。
最初に過去問をやってみて、最初から合格点は取れていたのですが、穴だらけで苦手な部分が偏って出たら不合格の可能性もあるなと思って、最後は追い込みました。

オススメの勉強方法

(1)「一般科目」と「上級科目の海図"以外"」は、一応覚えるつもりで一通り読む。(ここで完璧を求めないことが大切。)
(2)「上級科目の海図」は、パターンがいくつかあるので、全て1回はやってみて理解する。(ここではやり方などをしっかりと理解すればOK)
(3)実際の試験(過去問題)をやってみる。
(4)間違った問題・完全に理解できていないと不安な問題の類題を問題集で解いていく。(基本的に問題番号で出題範囲が決まっています。)解いていく際に、わからないところや理解が不十分なところは教科書を読みながら理解して覚えていく。
(5)できれば(3)(4)を何度か繰り返す。(私の場合はこれができませんでしたが、理想を言えばこれをした方がいいと思います。)
(6)問題集のやっていない問題(過去問題で正解していた問題)を解いていく。解いていく際に、わからないところや理解が不十分なところは教科書を読みながら理解して覚えていく。「海図」はもう一度パターン別に1問は解いておく。

ポイントとしては、教科書を何度も読んで記憶を定着させるのではなく、問題を解くことで記憶していく感じで、勉強することです。(問題を解いていくと、ここだけは記憶しかないという部分もわかると思うので、その部分は教科書を何度も見て覚えていくことも必要です。)

問題集を解く事の大事さに気づけたのが最後の方でしたが、国家試験前日にほぼ1日スケジュールを空けていたので、(4)と(6)の部分を1日でこなしたことで、高得点が取れたと思います。

説明を付け加えると、自動車の免許のようにひっかけ問題みたいなのもありますし、出題パターンを理解することも非常に大切です。

例えば、「適切なものを一つ選べ」とあって、4択のうちいかにも適切な選択肢を肯定文(1)(2)で並べて、(3)も一見いかにも適切なんだけど否定文になってて引っ掛けるとか、「こんなの習った?」みたいな難しい内容だけど、冷静に消去法で解けば解答が導かれるパターンなど、結構いろんなパターンがあります。

あとは、Youtube(下記)を補助教材として使いました。(学科の部分)

覚え方やポイントを解説してくれているので、通勤の電車の中で見ながら、あとで教科書をみてその部分を復習していました。

実技講習について

上記のYoutube動画では、「実技講習を受けなくても合格できる」とも言っていますが(でも「できれば実技は受けた方がいい」とも言っていた気がします…)、個人的には実技講習なしで合格するのはちょっと厳しいと思います。やはり、イメージトレーニングだけでは操船のコツみたいなところはわからないので、独学で取ろうという方も、実技講習だけは受けた方がいいと思います。(もちろん全く無理とは思えませんが、実技講習を受けていても実際の試験では緊張もあり実力が出しきれなかったので、操船経験なしだとパニック状態で安全確認とかも抜けちゃうと思います。)

また、自動車の運転と似ている部分や全く違う部分もありますが、自動車の免許を持っていない人は、実技講習は必須だと思います。

実技講習は、朝から夕方までみっちりやりました。私が受講した際は生徒は私を入れて2人だったのと、2人とも最初からそこそこ出来ていたので、練習回数が多く取れたのも良かったです。(3人の場合もあるそうですので、こればっかりは運もありますが…)

ロープワークに関しては、釣りで糸を結んでいて、脳が慣れているのか、自分には簡単でした。しかし、お昼休み明けや家に帰ってからなど、何かの拍子にわからなくなったりもしていました。でも、Youtubeなどを見れば確認できるので、それで勉強したらいいと思います。一緒に受講していた方は、釣りをされない方だったので、結構ロープワークに苦戦されていました。

ただ、(着岸係留ではなく)単体でロープワークだけさせられるテスト項目に関しては、最悪落としても合格できるらしい(点数としては大きくない)ので、苦手だからと言ってロープワークばかりせずに、安全確認や他の部分を復習した方がいいと思います。私の受験する会場はクリートでの係留(他会場ではもやい結びなどの場合もあるようです)と分かっていたので、係留のためのクリート止めを確実にできるようになることの方が大切です。(係留できなかったらほぼ不合格らしいので…。)

「解らん離岸」「着岸係留」「人命救助」「蛇行」などの技術面は、私が教えることはありませんので、実技講習などでしっかりとやることかなと思います。

私の選んだスクールが、テスト会場と同じ場所、同一機種の船で実技講習するので、非常に有利だったと思います。自分でもこのスクールを選んで良かったなと思ったところでした。

あと、オススメなのは「実技講習」と「国家試験(実技)」の日は近い方が、感覚が残っていると思うのでいいと思います。日が経ってしまうと、きっと感覚がなくなってしまうと思います。

さて、講習まで書きましたので、つぎはいよいよ「国家試験編」を書こうと思いますので、お楽しみに。


最後にBywaterのアイテムの紹介を。

「三寒四温」

寒い日と暖かい日がありますが、確実に春に近づいていることを感じますね。

そんな今の季節にぴったりなのが、こちらのアイテム。

ひっくり返して温度を調整できるので、暑くなっても手に上着を持つこともなく、微調整が可能です。

是非一度チェックしてみてください。

暖かくなって「釣り」にいい季節が来るのが待ち遠しいですね。

それではまた。


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