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G's ACADEMYでの6ヶ月間
10/21にG's ACADEMYを無事卒業しました。
入学のきっかけから卒業までの日々をNoteに残します。
「九州に移住できないなら離婚しよう」
2022年9月末、全ては突然妻が発したこの一言が始まりでした。
生まれ育った地で両親や姉夫婦の近い安心できる環境で子育てをしたい。
妻のその思いを理解していました。
しかし私は会社勤めで、九州の異動は事実上不可能。
無理を承知で話した妻の一言に、その気持ち全てがのっていました。
言葉の意味と重みを一瞬で理解した私は
「OK。会社を辞めて、一緒に九州へ行こう。いつにしようか?」
と即答しました。
私の背景
年齢37歳。
高校卒業後、大手企業に新卒入社。
家族構成は、妻と2歳の息子、そしててんかん持ちのポメラニアンとの4人家族。
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九州移住への大きな障害
この年齢での初の転職活動です。
更に就活の経験も1社しかしていない私は、ネットでの検索をしたり、友人に相談したりと本当に出来るのか?という不安に押しつぶされそうでした。
そんな時、信頼する友人のカズさんから
「エンジニアになれば年齢関係なしに再就職が可能。G's ACADEMYというプログラミングスクールがお勧めだよ」
という甘美な一言のアドバイスを間に受け、この一言をきっかけにエンジニアになることを考え始めました。
ただここで疑問が、、、
会社を辞めてまで挑戦をするのに、
家族を養う事を目的にするだけで、本当にプログラミングを学ぶ事をやりきることができるのか?
自分自身が熱狂して打ち込むための、プログラミングを学ぶ目的がなければ難しいのではないか?
そしめ自分自身が本当にやりたい事に挑戦する最後のチャンスじゃないのか?
当時私の会社では新規事業創造プログラムがあり、私自身が企画したWith Petsというプロダクトが決勝まで残るも実現できませんでした。
そこで会社に頼る事なく、With Petsを自分自身の力でアプリを作り、実現させる。
その為にプログラミングを学び、エンジニアとしてのキャリアパスを描きたい。
その思いがG's ACADEMYのWhy me?という文化と共感し、G's ACADEMYでプログラミングを学ぶことを決意した理由です。
勿論試験はアイディア試験。
入学前に別のスクールを受講。
入学前に調べれば調べるほど、ジーズアカデミーの難しさを知り戦々恐々とした記憶があります。
入学後卒業できるのは50%。
そもそも入学試験が難しい。
経歴がすごすぎる人ばかり。
等々たくさんの記事を発見して、私が0から学ぶのは難しいという自己判断でCOACHTECHという卒業後、エンジニアとしての実務経験を積ませてくれるフリーランスエンジニア養成スクールの5ヶ月講座を受講しました。
最初の挫折と休学。
プログラミングの挫折率90%の洗礼。
そのスクールではオンラインや動画教材は0。
WEB上の教科書とチャットによるサポートのみのスクールでした。
さらに当時私はChat-GPTもGithub Copilotも知らない状況で、その中でHTML、CSS、MySQL、Laravelをたった1人で自宅の部屋で学ぶのは本当に辛かったです。
分からない事をネットで調べても答えを見つけるだけで数十分から数時間かかり、チャットに投げても回答が来るまで1時間程度かかります。
自分は本当に出来損ないだと、自己嫌悪に陥ったり、何度パソコンを叩き割ろうと思ったことか。。。
それでも週30〜40時間の学習時間を働きながら取り、4月10日の卒業に向けてやり続けました。
しかし結果は落第。
落第の理由は卒業課題でhotpepperの様なグルメ検索予約アプリをLaravelで作ることができなかった事です。
これを制作期間50日以内にER図とコントローラーやルーティングの詳細を記した設計書と、画面上図を作成して、アプリ作成まで全て1人で行うという工程をクリアする事ができませんでした。
相当に厳しい課題でしたが、それをクリアできなかったショックで当時はかなり落ち込んでいました。
唯一の救いは、ひと月50000円で延長して、ラストチャンスで2回目の卒業課題を挑戦できる事。
しかし、既に4/15からのG'sACADEMY入学が決まっており、それは事実上不可能です。
仕方なしに運営に頼み込み、休学してG's Academyに入学する異常事態になりました。
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挫折し不安で心が折れそうな入学式。
プログラミングに挫折して臨んだ入学式。
(無難な格好で行こうとスーツで行くとまさかの私だけでしたwww)
個性豊かで経歴が物凄いお方たちに驚きながら、これからの鬼カリキュラムへの心配に不安が募ります。
それもその筈、これまでに学んでいたCOACHTECHの講師陣でさえ、週一でアプリを1つ作り続けるスタイルのG’s ACADEMYのカリキュラムに対して半信半疑で、狂ってるレベルと言われる程でした。
卒業認定を貰えず、入学式を受けた時の本音は、ここで半年間やれるのか?という不安しかない状況でした。
DEV25
そんな不安を解消してくれたのがDEV25期の同期生でした。
校舎やオンラインのSlackとgatherで気軽に同期生に相談して、そのフィードバックがもらえる環境は本当に素晴らしかったです。
それまでたった1人で苦しんでいた日々から、助け合って学び合える環境は天国と地獄と言っていいくらいの違いでした。
自宅や校舎でコードを書いて、いつものメンバーの顔を見たり、Slackや gatherでもくもくしてる人を見る。
ただそれだけで
「私だけが頑張ってるわけじゃない」
と刺激をもらえ、
「私ももっと頑張らなければ」
と学びを継続させる活力となっていました。
そしてこの同期生とは本当に良く飲みました。
授業の後、コードを書いてなかめという焼売屋へ行き、お店のタブレットに写真を残したり、
魚民で何度もやった決起集会。
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平日のオールナイト後の23時頃から、ファミマでビールを買って、街かど庭園で終電まで飲んだり。
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why me会を開いてピザパーティーや、お盆休みに藤沢夏合宿を企画して、夜も宴会をたのしんだ。
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どの飲み会でも共通するのは課題の進捗や悩みの共有、why meや変えたいセカイ、作りたいプロダクトなどが話題の中心でした。
これらについて熱く話せた日々は青春そのものでした。
コードを書いてただプログラミングを習得するだけでは絶対に得られない物だったと思います。
私がジーズアカデミーを卒業できたのは、そんなDEV25期の仲間がいたからです。
その仲間たちと過ごした時間は本当に尊く、最高の時間でした。
きっとたった1人では挫折してなにもできなかった。
助け合える仲間の大切さを改めて実感した6ヶ月でした。
だからこそ思う事は、このDEV25期のメンバーと出会えて、卒業できた事が本当に嬉しかった。
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why me迷子からのセレクション〜GGA落選。
話が前後しますが、
メンターの小島さんと相談して、私のプロダクトは自己資金で行うのがベストということが分かりました。
更にMVPは、実際にターゲットに利用してもらって、大幅な変更が必要でした。
また更に、セレクション直前の9月末にはwhy meに迷子陥りました。
私のサービスが選択される理由が述べられない。
これまでずっと取り組んできたのに、言語化が出来ない自分に苦しみました。
以上のアドバイスや納得のいかないMVP、そしてwhy me地獄に陥った事で、10月頭にはセレクションを辞退する事を考えはじめていました。
しかしその時励ましてくれたのが同期のメンバーでした。
「ひでさんは出なきゃダメだ。」
諦めかけていた私にそう励ましてくれたあべさん。あの時きっとその一言がなければ、私は最後まで足掻くことが出来なかったと思います。
そこからwhy meにとことん向き合い、ノブさんやメンターの小島さん、冒頭に紹介したカズさんとプロダクトのブラッシュアップに取り組みました。
何度も作ってはボツにして、ギリギリまで試行錯誤し、プレゼン資料が完成したのは発表する1〜2時間前。
そこから練習をして5分ぴったりのプレゼン。
やり残した事は沢山あっても、出来ることをやり切って臨んだセレクションでした。
この間9〜10月は仕事を終えたら東京校に行って終電までプロダクトを作る。
休みの日は朝から東京校に行き終電までプロダクトを作る。
家には寝に帰るのみ。
子育ても家事も全てを妻にサポートしてもらい、全てをフルコミットしても、結果は落選でした。
悔しい。
その一言に尽きます。
時間も、出来ることをやり切っても届かなかった。
やり切った充実感の中で味わう後悔がなんとも辛い感覚でした。
選ばれたプロダクトは本当にどれも素晴らしい。
共に学び、そしてその想いも知ってるからこそ応援したい。
そんなことを考えていると不思議と自然と悔しさがなくなっていました。
GGAに出場するみんな!頑張れ!!
私もGGAがゴールじゃないのでこれから頑張ります!
G's ACADEMYで学んだ事
G's ACADEMYに6ヶ月通い、学んだ最大のことは、プログラミングや技術のスキルよりも、1人の力では何もできないということです。
そして技術や知識以上に助け合える人間関係の大切さを学びました。
会社という枠組みの外で、年齢や性別など関係なしにこういったことが自然とできる環境は、本当に素晴らしいと思います。
改めてこれまでG's ACADEMYで関わった全ての人と、支えてくれた家族。
そしてここまで読んでくれた読者の皆様に感謝を込めて。
ありがとうございました。
余談
幸いにも九州移住の猶予は息子が小学校に上がるまで時間をもらえました。
つまりあと3年ちょっとの猶予があります。
そこでこれからの私の目標は自分のアイディアであるWith PetsのMVPを設計から作り直します。
そして来年夏までに実際に保護団体で導入してもらえる様にしたいと考えています。
そのために、このG's ACADEMYが作ってくれた御縁を大切にしながら、これからも技術を磨き、プログラミングを続けていきます。
そして将来的に九州へ移住を目指します。
G's ACADEMYに来る頻度は土日は家族サービスの為、若干減るかと思いますが、平日を中心に今後も行きますので、皆様引き続きよろしくお願いします。