数字の表すストーリーを読み取る【33/1000】
#note1000本ノック
5/9[33本目]
ゲームの誘惑に負けたり負けたり時々かったりのヒデユキです。
皆さんは数字が読めますか?
馬鹿にしてる訳ではなく、相も変わらず読めない人が多いなと思ったんでこの記事を書きます。
ここで言う数字を読むとは、数学が得意とか勿論、9→キュウとかじゃないです。
(後者だと思った方は、この記事は辛いかも)
NewspicksのweeklyOTHIAI(ウィークリーオチアイ)を見てたんですが、コロナ関連でデジタル教育について話をされてました。
番組内では、教育以外に世界の感染状況の話もありましたが、その中でA型血液型の人が感染しやすい傾向にある、更に続けてアメリカは、A型が多い人種なので感染率が高い、日本は(アジアだったかも)A型が少ないので感染率が低いという話がありました。
※比較的メジャーなニュースサイトの番組なので調べた上で血液型の話が出たんだと思いますが、統計上の話であり僕自身、信ぴょう性に関して確認をしておりませんのでこの情報の取扱には、十分注意してください
「へぇ、そんなことまで調べてるんだねー」なんて思いながら視聴者のコメントを見ていると
「アメリカの方が人口が多いから当たり前」
というようなコメントが流れてきました。
それを見て、まだまだ数字が読めない人がいるんだと感じたんで、記事にしてみました。
先程の話に戻すとA型の人口割合が多いから感染率が高い、A型の人口割合が少ない日本は、感染率が低いでしたよね。
ここでの単位は「人」でなく「%」です。
ココまでは、大丈夫ですか?
(分からない方は率=%をググってみてください)
それを踏まえて先程の視聴者が人口が多いから感染率が高いのは当然だ、と言ってましたがパーセンテージですから母数の大きさは関係ないのです。分かりやすく数字を小さくしてみましょう。
アメリカの人口は、100人
日本の人口は、2人だとしましょう。
話をより分かりやすくするために両国とも全員がA型とします。
アメリカ感染者数が10人
日本の感染者数が1人とします。
コレを感染率、つまり%にすると
アメリカ→10%
日本→50%ですよね。
さっきのコメントでは、人口が多いから当たり前じゃんと言ってましたがこの例でいうと日本の方が多いですよね。
それこそ当たり前です。
感染者数ではなく感染「率」なんだから。
(weekly落合では、アメリカのA型感染率が高いと言ってます、僕の例えはわかり易くするために日本のパーセンテージを高くしてます。)
この様に噛み砕いて説明するとなんてことはない話ですが、それでも割合を謝って解釈している方が多いですよね。
まあ、今日は算数・数学の話をしたいわけでないので感染率の話はここまでにしましょう。
(何より僕は数学が苦手なんで)
ジャム理論
ジャム理論のお話はご存じですか?
スーパーに24種類のジャムと6種類のジャムをそれぞれ陳列し、どちらが売れるかという実験しました。
実験の結果は、どうだったのか?
なんとなく、商品が多い方が売れそうですよね。
しかし、結果はその逆で24種類のジャムを陳列した棚では、60%が試食し3%が購入、一方で6種類の棚では40%の人間が試食をし30%が購入をしました。
つまり、選択肢の数を1/4に減らしたら10倍売れた、という話です。
選択肢が多すぎると人間は、選択することが面倒くさくなるから選択肢が少ない方を選ぶ傾向にあるという理論ですね。
しかし、注意しないといけないのが10倍になったのはパーセンテージの話で売上が10倍になったとは言ってません。
もしかしたらジャムを24種類陳列したコーナーで試食を勧めた人数が1,000人で6種類陳列したコーナーは100人しか勧めてないかもしれません。
もし、そおだとしたら24種類のジャムが1,000人の内3%に購入されたので30人、6種類ジャムが100人の内30%が購入したのでコチラも30人。
アレ?同じ人数だ。
確かに6種類のジャムは、購買率が高いですが24種類のジャムは集客数が多い、つまりお客さんを呼べるという見方ができますよね。
さあ、ようやく本題です。
僕は、営業なので数字の見せ方を考えて利用します。
そんな僕が言うのは、どおかと思いますが、消費者(お客さん)は、あまりにも数字の読み方を知らな過ぎます。
そんな事では偽りの情報に騙されて粗悪な商品やサービスを買わされてしまうので、これを機に数字を読む訓練をしましょう。
難しい話では無いので大丈夫。
そして、もう一度言います。
僕は、算数・数学が苦手です。
注意すべきは単位
単位が【人】【個】【回】といった実数なのか【%】割合なのかを確認しましょう。
そして%の場合、全体(全部)の数がいくつでその内○%は、幾つなのかを計算しましょう。
コレをしっかり確認するだけ商品やサービスの宣伝文句が本当に正しいことを語っているのかが読み取れます。
そして読み取る癖がつけば、先程のジャム理論は、説明に何人のお客さんが来店したのか分からないので情報を鵜呑みにして「なるほど、種類が少ない方が良いのか」と判断することは危険だなとなるわけです。
ね、簡単でしょ?
広告宣伝において集客力が高くなるように印象が良い数字を使って目立つように表示することは常套手段なんです。
昔から使われてる手法で「¥9,999」ってありましたよね。
「¥10,000」より「¥9,999」の方がパッと見の印象が安く見えて売れやすくなるみたいです。
たった1円の違いなのにね。
計算能力の高さじゃないんです。
数学を読み解く能力、いや能力ですらないです。
習慣です。
皆さんも数学を読む癖をつけましょう。
それではお疲れ様です。