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秋華賞についての考察

そろそろ私も誰かのために少しでも役に立つ考察を出せればと思い、一念発起しました。

この考察が見てくださった方の予想の邪魔になってしまうことも十二分にあり得ますので、『ふ~ん、そうやって考える人もいるんだぁ』ぐらいの軽い気持ちで見ていただけると幸いです。
所詮、たいした結果も出していない素人の考察です。

さて皆さんは、秋華賞と言えばどの勝ち馬を思い出しますか?

『アーモンドアイ』『ジェンティルドンナ』『アパパネ』etc……それぞれの年齢や競馬歴にも関係してくるとは思いますが、私は『スイープトウショウ』です。

もう15年も前の秋華賞勝ち馬で、この間のローズSでルメール騎手が騎乗し、3人気6着だった『スイープセレリタス』のお母さんです。

『ディープインパクト』と『スイープトウショウ』だけは未だに私は大好きなんです(世代がバレる😥)

なぜこんな話をしたかと言うと、秋華賞の歴代の勝ち馬を思い出していくだけで、秋華賞の大まかな傾向が掴めるからです。

後の古馬混合GⅠでも連対する『ダイワスカーレット』や『アヴェンチュラ』は例外ですが、多くの勝ち馬が中団や中団やや後方からの差しきりで勝利しています。
秋華賞は基本差し馬向きのレースといって過言ではないのではないでしょうか。


その中でも、京都内回り芝2000mというコース特性上、坂を利用して早めに仕掛けて長く良い脚を使えるタイプが好走します。
一概にロンスパ向きとは言いませんが、末脚自慢のディープインパクト産駒も好走しています。

内回りですが4角は外回りよりカーブが緩やかなため、4角ではそんなにバラけません。となると、前が詰まる不利を受けたり、外を回さざるを得なかったりする展開が発生しやすいとも言えます。これに加え、内回りは外回りより当然直線が短いです。
これら複数の要因により、直線勝負に賭ける追いこみ一気の馬が勝ちきるのは厳しい😖
だからこそマクリ気味に仕掛けて長く良い脚を使えるタイプが好走していると私は考えます。

【ペースや展開についての考察】

さて今年の話をしましょう。
今年の秋華賞はおそらくスローペースで流れ、3角過ぎから仕掛ける馬が出て、最後は持続力勝負になるでしょう。そう、例年通りの秋華賞勝ち馬傾向にピッタリの流れです。

グランアレグリアやウィクトーリアが出走するのであればもっと悩んだかもしれませんが、王道路線を歩んできた馬で逃げまたは番手を是が非でも欲しがりそうな馬はコントラチェックぐらいしかいません。
コントラチェックも鞍上ルメール騎手ならば、暴走気味のハイペースにはしないでしょう。
夏の上がり馬など別路線組にもハイペース向きの逃げ馬が不在のため、ペースが落ち着くことは間違いないと思います。かと言って別路線組からすればヨーイドンの末脚比べでは分が悪いのも明らかです。

鞍上が現在の日本競馬界トップの実力をもつルメール騎手が作り出す流れは非常に不気味ではありますが、いくら後続に脚を使わせて持続力勝負に持ち込んだとしても、他馬にマークされた上に早めに仕掛けられての直線勝負では、キレ味に劣る分勝ちきるのは容易ではありません。もちろん3着内を否定するわけではありません。

一方、前述した通り後方一気タイプも分が悪いです。今年のメンバーを見ると、後方待機しそうな馬はシェーングランツぐらいしか見当たりません。当然消し候補です。
こうなると、次に危険なのは3角過ぎから仕掛けるのに不慣れな『仕掛け遅れタイプの差し馬』です。
仕掛けが遅れる(遅らせる)ことで、他馬が坂で失速した後も伸び続けて差しきれるコースなら寧ろ展開が向くこともありますが、このコースではなかなか厳しいと見ます。

枠順にもよりますが、今回『仕掛け遅れ』になりそうなのが『クロノジェネシス』と『シゲルピンクダイヤ』です。
特に京都コースで走ったことがない『クロノジェネシス』はより危険度が高いと思います。走ったことがないのは危険視される一方で、未知の魅力とも言えます。ただクロノジェネシスの場合は狭い馬群を抜けるのを本質的に得意としないようなので、仕掛け遅れて大外回して伸びるも4、5着争いまでと見ています。
1600mとは言え、同じ京都内回りのコースで勝利経験がある点でシゲルピンクダイヤの方が危険度は下がります。

【紫苑S組の取捨について】

外厩時代が叫ばれるようになってからローテ不安という概念が死語になりつつありますが、王道ローテと言えば『桜花賞』→『オークス』→『ローズS』→『秋華賞』が王道であるのは間違いありません。
無理矢理ローズS組を軽視するのは賢いとは思いません。ローズS組中心で良いでしょう。

さて、近年注目が高まっているのは『紫苑S』です。
GⅢに格上げされて以降、上位入着馬から必ず一頭は後々GIを制しています(ヴィヴロス、ディアドラ、ノームコア)。
 
今年は『パッシングスルー』と『フェアリーポルカ』が該当します(カレンブーケドールは王道路線とします)。
両者は2戦してどちらもタイム差なしのハナ差と完全に互角です(一応どちらもパッシングスルーが先着)。
フローラSでウィクトーリアの0.1秒差と好走(内容としては完敗も…)していることからも、秋華賞で通用してもおかしくありません。私も穴馬として注目しています。
ただ、2着のフェアリーポルカはオークス最下位、6着ローズテソーロはフローラS最下位。メンバーレベルは低かったと想定すべきだと思います。

王道路線との力関係以上に懸念される材料があります。それは『騎手』です。
パッシングスルーの戸崎騎手(現全国リーディング3位)、フェアリーポルカの三浦騎手(現全国リーディング6位)と2名ともリーディング上位です。好き嫌い抜きで鞍上としては申し分ない騎手です。
しかし、この2名とも関東近郊の競馬場でしかほぼ騎乗しません(東京、中山、福島、新潟)。その4つの競馬場で積み重ねた結果によるリーディングだと言えます。
お手馬の都合で稀に関西遠征することもありますが、人気を裏切ったり凡走したりすることが圧倒的に多いです。稀に好走するのは4角3番手以内につける3人気以内の能力上位先行馬がほとんど。そのコースでの騎乗経験が圧倒的に少ないため、ペース判断や勝負どころの判断等が関西騎手より劣るのは仕方がないところ。そんなの関係ない横綱相撲が取れる馬なら馬券圏内もあるのだが……といったところでしょう。
パッシングスルーは番手で競馬ができる馬なので消すとまでは言えませんが、そこから押しきれるほど楽なメンバーではありません。『3着争いまで』といった評価が妥当ではないでしょうか?
フェアリーポルカはオークス最下位と勝負づけが済んでいるようなと思うので、消しで良いのではないかと思います。

【秋華賞の好走要素凡走要素】

今さらですが、過去3年の好走馬や凡走馬を改めて調べて、別路線組でも好走しそうな馬を探します。

(昨年)
 1着アーモンドアイ
    現日本最強馬候補(複数GI勝利馬)
 2着ミッキーチャーム 
    小回りの函館と札幌連勝→秋華賞
 3着カンタービレ
    小回り中山のフラワーC1着
⚫凡走⚫
 9着ラッキーライラック(2人気)
 秋華賞までは全て直線の長いコースを走り、好走していた典型的な疑うべき馬。秋華賞9着後の中山記念で2着にきていることから、コース適正がなかったわけではないことが結果的に証明できました。ではラッキーライラックが凡走した原因は何なのだでしょうか?急激な馬体重増?オルフェ産駒の特徴?平坦より坂のあるコース向き?どれも可能性はあれど、確証に足るデータがありません。判断は保留とします。すみません。

(一昨年)
 1着ディアドラ
    札幌→紫苑S連勝→秋華賞
 2着リスグラシュー
    後の阪神芝内回り宝塚記念GI馬
 3着モズカッチャン
    中山芝18001着500万下
⚫凡走⚫
 13着ファンディーナ(2人気)
 中山のフラワー賞1着なのでこの舞台は合いそうだが、怪我の影響がとにかく大きい。復帰後一度も好走できずに引退したことから、完治はしたが以前と同じ状態には戻れなかったとしか思えません。兄弟の経歴を見ても、ケガやアクシデントが付きまとう一族の可能性があります。

(3年前)
 1着ヴィヴロス
    紫苑S1着(ドバイGⅠ馬)
 2着パールコード
    中山芝1800ミモザ賞1着500万下
 3着カイザーバル
    京都内回り白菊賞アドマイヤリードの2着
⚫凡走⚫
 10着ビッシュ(1人気)
 中山1800勝利、オークス3着、前走紫苑S勝利と好走パターンに該当するのに凡走したビッシュ。紫苑S1着後、秋華賞も含めて一度も馬券圏内にきていません。
 全姉のスペクトロライト3歳秋1着後、馬券圏内0で引退。同じく全姉のシーオブラブも中央未勝利のまま門別に移籍。その3歳秋の移籍初戦で1着に入って以降馬券圏内0で引退。偶然にしては出来すぎです。この配合の牝馬は3歳秋以降結果が出せない『早熟配合』と言っても過言ではないと思います。

以上のことから『後々GⅠを制する器』と判断できる馬ならともかく、一般的には『函館や札幌、中山、京都内回りなどの小回り実績』があることが望ましく、『怪我明け』や『早熟血統』ならば評価を下げるべきだと考えます。

【王道&紫苑S組以外について】

☆ブランノワール☆
 半姉にGIローブティサージュがいる血統。ローブティサージュは秋華賞では不甲斐なかったものの、その後も小回りコースも含めて、適度に活躍しており、ブランノワール早熟説は否定したい。ただ、血統的に見ると珍しくサンデーの要素が一切ないため、チューリップ賞で証明されているように、格上相手のスピード勝負では分が悪いと思います。
今回はどう考えても相手が悪い。ちなみに今年のエルフィンSは稀に見る低レベルだったと思っています。今後GⅢ番長ぐらいにならなれるかもしれないので、紛れ3着はあるかもしれないが…消しで。


☆サトノダムゼル☆
 全兄はサトノキングダム。6歳になる今でも勝ち星を上げています。性別の違いはあるが早熟とはしづらいです。
 サトノダムゼルは軽斤量だったとはいえ、中山芝1800mを含むデビュー後無敗の3連勝中。重馬場で2勝していることも今週末の天気を考えたらプラス材料。勝ちきるまでは疑問だが、馬券としてはおさえたい一頭です。


☆シングフォーユー☆
 半姉には4歳時にエリザベス女王杯で2着したシングウィズジョイがいるので早熟とは考えがたいです。この馬自身、小回りの中山でも好走しており、スイートピーSではカレンブーケドールをクビ差まで追いつめていました。好走する可能性は否定できません。
 コントラチェックを徹底マークできる位置で競馬できれば面白い伏兵かと考えます。藤岡佑騎手は初騎乗だが、京都の中長距離なら買える騎手だと思っているし、今のところ人気がないのも好材料です。


☆レッドアネモス☆
 どう考えてもいずれダート路線にいくだろう馬。普通なら切るところですが、コントラチェックやスイープセレリタス、マイネルサーパス、ジョディー、サトノエルドールなどの好メンバーに勝利している点は見逃せない。馬場コンディションの悪い中で楽に逃げられた場合、最大の惑星になる可能性を秘めています。


★エスポワール★ ★トゥーフラッシー★
★ローズテソーロ★
 上記3頭はそもそも力不足だと思っていますので、見解は省きます。
(コパカティは出走回避)

【現在の評価】

⚫消し候補⚫
 クロノジェネシス、シェーングランツ、エスポワール、フェアリーポルカ、ブランノワール、トゥーフラッシー、ローズテソーロ、コパカティ(回避濃厚)

▲不安あり(消すか判断保留中)▲
 シゲルピンクダイヤ

○2、3着ならあるか○
 コントラチェック、パッシングスルー、サトノダムゼル、シングフォーユー、レッドアネモス

🌟上記以外の馬🌟
 ダノンファンタジー、カレンブーケドール、ビーチサンバ、シャドウディーヴァ
(メイショウショウブは出走取消)

【続きは有料note等で発表します】

※ なお、私は調教判断等はできず、むしろ人の考察を読ませていただいているぐらいなので、このnoteでは取り扱いません。
 人のを見てから、同じようなことを我が物顔で書くのは盗作だと思っているからです。私は自分で調べたことしかのせません。
 万が一私の考察の一部を引用したい場合は一度DMください。大抵オッケーを出すと思います。

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