僕の精神安定剤。
2021年3月15日。
日本プロサーフィン連盟(JPSA)から2021年度のツアー戦
5試合のスケジュールが発表されました。
今年で丁度プロ20周年を迎える僕に帰って来るいつものルーティーン。
やっと、 ”ほぼニート” 状態から抜け出せる。
14才から19年間ずっとやってきたものが、いきなりなくなった去年。
試合がある事で理性を保て、試合がある事で自分の弱さと向き合って来れた僕には、無意識レベルで精神に変化があった。
本当メンタルが変に感じた。
昨年は、1試合しかできなかったけど、今年は5試合も既に組まれて開催が予定されています。
大会を協賛してくれるスポンサー様、会場として受け入れてくれる自治体の方々、大会実現の為に動いてくれてる連盟には本当に感謝でしかないです。
自分の闘争本能を燃やせて表現できる場がある事。
試合は、試合に対する準備からそうですが、相手と対峙するだけでなく、シンプルな自己対峙だと思います。
何かと向き合う事で、自然と自分自身と向き合え、そこから自分と言う軸を少しでも創れていけるように感じます。
人間は弱いものだと思うし、だからこそ何かに縋るものがあるのならば欲しいし、縋れるものがあれば生きやすい。
サーフィン競技を通して、高みを目指し成長を目指す事でエネルギーを消費できる訳です。
自分を発信して行く。
僕は、昨年からYouTubeを始めたのですが、SNSを始めて自分を応援してくれる人がこんなにいるんだなと今本当に感じています。
本気で怒って自分のケツを叩いてくれる人もいて、一生懸命生きようと思わせてくれている。
すごい原動力になってます。
元々の僕は、自分の事をあまり発信しないタイプでありました。でもこれからは、自分の思っている事や感じている事を見てくれる人に投げかけて生き続けたいです。自分を感じて欲しいですし、何か一緒に共有できる物を創りたい。
綺麗にポジティブな物だけを見せるのではなく、ありのままの自分を出したい。
後2年を目処にしている競技生活は、最後の挑戦と言いましょうか。
サーフィンに縋りながら本気で生きようとする、プロサーファー田中英義の最後に、みなさんついてきて欲しいです。
以上ですが、
最後に僕の事を知らない方のために下記に簡単な戦績、経歴を記させて頂きます。
2001年 14才 最年少でプロ昇格。
2004年 17才 プロ初優勝。(世界連盟WQS大会。現WSL大会)
2005年 18才でワールド・ツアー日本大会のトライアルに参戦。優勝して世界44人しか参戦できない大会のワイルドカードを手にし、世界チャンピオンのアンディ・アイアンズとミック・ファニングと対戦。
2006年 19才 日本人初ASP世界大会(現WSL)でジュニアクラスとオープンクラスのダブル優勝。
同年 20才でJPSA(日本プロサーフィン連盟)最年少で(当時の)年間グランドチャンピオン獲得。
2010年 24才 ASPジャパン(現WSL)ランキング一位。
2011年 25才 二度目のJPSA(日本プロサーフィン連盟)年間グランドチャンピオン獲得。
2013年 27才 JPSA(日本プロサーフィン連盟)6試合中5試合優勝の連勝街道を突き進む大野修聖と最終戦の決勝戦で対峙。激闘を制し優勝。
2014〜2018年の5年間はJPSA(日本プロサーフィン連盟)ツアーランキングトップ5入り。
2019年 令和初のJPSA(日本プロサーフィン連盟)大会で6年ぶりの優勝。
現在ランキング5位。
田中英義