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諸国漫遊記(大阪)感想(ネタバレ)

 タイトルにもある通りこれは見終わった直後の勢いで書いた無駄に長い感想であり、かつものすごくネタバレです。ネタバレOKな人以外は今のうちに閉じてください。この公演はネタバレ踏まずに見た方がいい。

 ただ、これはNGKだけだろうなという演出もあったので、そういうとこ気になる方はどうぞ。定期的にツイートするので、後日自分とこ見てから見比べてくれたら。

 まず言わせて?最高だった!!!こんな彼らだから応援したいと思ったんだなと再確認した。そんな公演でした。

では公演内容を順に、見終わった直後の感想をまじえながら書いていきます

流れはこう

口上→漫才2本→映像→漫才2本→映像→みなみのしま→休憩→漫才2本→映像→コント1本→アフタートーク

・口上

 前説の生ファラオさんが声出せないから拍手の練習しましょうと言い上手下手で別れてやった時点ですごかった。前説からこんなに全力で拍手する人達好きって思った。

 全員で拍手〜!という煽りで本当に割れんばかりの拍手が起こり幕が開く。本当に私が人生で聞いた拍手の中で1番大きな音だった。

ひかりの絵309

幕が開いたら口上スタイルでお2人がおられて、会場から驚きが漏れ出てた。お2人ともこの後のネタの際やツイートでも「みなさんの顔が見えて泣きそうだった」と仰ってましたが、こちらも同じ気持ち。割れんばかりの拍手の中お2人が顔を上げ、感慨深そうな顔をされて、鳴り止まない拍手を止めることなく浴びている姿はもうクライマックスでしたね。

 でもまず言わせてください。裃ーーー!!!Amazonで2000円で習字の時下に敷くやつ(南條殿談)だけど!!!そんなのきにならないくらい最高だった!!!装束好きなのでほんと嬉しかった!!!

 そして「隅から隅までずずずいと希いあげ奉りまするーーー」ですよ!!!あの口上をお2人からきけるなんて!!!本当に声があってる……

「私南條庄助は、普段ツーブロックの刈り上げが12mmなところを6mmにいたしました」(深々)(拍手喝采)もはや話の内容とかで笑うとか追いつかないほどエモーショナル。でも三島殿はそれ見てウケてた。

 三「ようこそお越しくださいました!でも1番遠くから来たのは我々ではないかとw」にようこその拍手。これが声出しOKのフェスだったら「おかえりなさい!」とか声上がったんだろうな……

 ここで、テレビカメラが入ってると説明があった。「お昼に収録(取材?)があったんですけどそのカメラが〜」とのことだったので、円盤というよりテレビ収録かなぁ。「収録入ってますから、ね?」と滑っても笑ってくれるよう頼む三島殿。(結果から言えば無理に笑うなんてしなくてもずっとウケてましたね)

 暗転して、お2人が乗って頭下げたまま台ごと運ばれててちょっと面白かった

・オープニング

 エモいとはこのことかと言いたくなるような映像でした。かっこいい曲にあわせてお2人の最近の写真や映像が流れ『三島達矢』『南條庄助』と名前が出て、そこから結成時から最近までのいろんな写真が流れる。なんか、新参者ですが、この10年の全てが今のすゑひろがりずを形作っているんだなと思うと泣きそうだった。隣のお姉さんは泣いてた。オープニングから会場の4分の1くらい泣いてるライブすごいな。

・漫才

 ここで松が降りてくる。すごい……普段は文珍師匠や文枝師匠のような超お偉方の落語家さんが出る時だけしか使われない松をすゑひろがりずに。これはNGKならではだろうな。お2人も恐れ多いと言っておられた。

 「どうも〜!」といつものように出てくる。(ちなみに衣装は揃いの紺)ネタに入る前にトークされてて、「皆さんの顔が見えた瞬間泣きそうだった!」とお2人でしみじみと言っておられた。南「泣いてはないんですね」三「泣いてはない。耐えなきゃって思ってw」

 この時すごく楽しそうで、2人ともにこにこしながら話しておられた。裃の話もここで改めて触れ、突然裃買いましたと言ってくれて「かっこよかったー!紋も付けてくれた!」ときゃっきゃした後で「Amazonで2000円らしいですけどねw」「素材も習字の時下に敷くやつ!」といじる。(でもそんなの気にならないくらい良かったですよね?!と言うお2人優しい)

 折角なんで和風変換しましょうということで少し説明してから挙手してもらったら子供が手を挙げて、お2人ともすっごくいい笑顔で話しかけてて好き……ってなった。お題は「キャンディー」で「飴玉!!!」と即答。次のお題は「ローラースケート」。「コマ付き甲冑靴」でん?と思ったら他のものと混同されてた模様。「まあそんなに変わりませんよ」と南條殿がフォローを入れていたが、変わらないか……?次は「ドリームキャスト」。爆笑してる南條殿に対して???となっている三島殿。南條殿の説明を聞いて「立方体(遊戯箱?すいません忘れました)」って答えて「あれゲームキューブか!」と。そんなこんなでネタへ

(ネタは劇場や配信でやると思うので控えますね。これまで見たことあったネタも、どれも進化していてすごいなと。)

・1ネタ目〜ヤンキー〜

 やってみるかという流れで「折角ですから松の前でやりましょう」という南條殿。この松の前でヤンキーやったのすゑひろがりずしかいないだろうな……

・2ネタ目〜食レポ〜

 1度はけて出囃子が鳴ってまたすぐに出てくる。三「何回はけても我々しか出てきませんから」南「ずっとこれの繰り返しです」

 ここで思い出したが、出囃子はいつもの和楽器千本桜でなく、三味線の和風な曲でした。これはいずれ円盤になる時の配慮だろうか。

・映像「ご当地がりず検定 前編」

 今回は関西にちなんだご当地問題が出題されました。関西にきて2年の私にはわからない問題ばかりだった……それくらいにはディープな問題多め

「一粒三百里飴万歳韋駄天大壁画」とか。これは「グリコの看板」(細かいとこは曖昧です申し訳ない)

問題は地方CMや建物名、番組名などから。「西国雷見守り番寄合」「こぶこぶこぶし」「空にのぞむ至極の型落ち陣屋」「地底白迷宮うめだ」「なるみの三桁肉饅頭」「尊氏のさほどまで申し上げて良きものか(○○)組合」(メモが読めない…)「恋破れの大いけす」など10問(あと2問は「紺色から○き列車」「大○おしい」とメモが残っている)ご当地CMなどは和風変換でお2人が歌ってくださった。会場全体が「?」からヒントが出て「あ!」ってなる感じも含めて面白かった。すごく盛り上がった。

・漫才

 出てきてから皆さんわかりました?ときく三島殿。「文句は受け付けませんからね!」でわく会場

・3ネタ目〜小学生の頃の遊び〜

 噂には聞いてたこのネタ、すごく好きだった。結構長かったけど今回ように足したところもあるのだろうか。別々でやってたショートネタを合わせたのだろうか。どちらにせよ見れて嬉しかった。

・4ネタ目〜トトロ〜

 安心安定のトトロ。でも以前見た時と多少言い回しが変わっていて、日々進化するのだなと感じたり。

・映像

 2ネタやってマイクがはけたので「がりず検定後編かな?」と思ったら

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ハワイで住みます芸人やりながらロコモコ丼作るアルバイトで生活してるみなみのしまさん(結成10年)のビデオメッセージだった。

 10年前の自分たち呼び寄せて「10年後の俺らすげ〜!」って言うのかと思ってたら、『伝統芸能に出会うことなく解散することもなかった世界線』の2人が来た。ジェラピケ着るとか以前に捻れた世界線が存在した……しかもその世界線と繋がった……

 いやそんなことより頭よ。10年でパイナポーは韓流ドラマにいそうなサラヘアになって、ライチはタオル巻いて歌うたってそうな見た目になってた……し、2人ともロコモコ丼作ってそう。作ってるんだけどね。(正直2021のみなみのしまのビジュめっちゃ好みです……)

 ラ「ヤシの実2個の安い給料です〜」パ「ヤシの実2個で暮らせるか〜!」というキレキレのトーク(?)してた。あと劇場のオーディションシステムをわざわざ図で書いて説明してくれた。「すゑひろがりずもここ(オーディション組)にいた」と言っていたので世界線が捻れたのはもっと前かもしれない。「1度も2分やりきれなかった」と言った後で、その時みなみのしまを落としてた方が舞台袖にいるということで「さ○むらさんあなたですよ!見てろよ!」と宣戦布告

 そして会場に登場(この時の髪型は2人とも当日のすゑと一緒)ヤシの木とかのイラストとみなみのしまの文字の感じがNGK本公演みたいで「良かったね……」と勝手に感慨深くなっていた。

 ネタはライチが「服屋の店員やりた過ぎて心の臓が張り裂けそう」ということでやってみることに。「ジーパンありますか?」「ジーパン?あ〜アメリカの労働者の間で〜(ry」「あ、そう言わないと伝わらない?」「これなんかどうでしょう」「あ、いいですねダメージも入ってて」「さっきまで僕が履いてたやつです」「じゃあいらないや」この緩さがみなみのしまだよね……独特のツッコミ私は好きです……「珍品が〜」の流れで一瞬あわっとした瞬間に曲かけられて強制終了。頼み込んで続きやるもパイナポーのマンモスの牙で作った笛の吹方が違ってライチが「横向き」って教えてあげたところで再度鳴らされる。

 「さと○らさんどうでした僕らのネタは」ときいたら袖から「はい、まず服屋という設定がありきたりですよね」とガチダメだしされる。「こんなにダメだしされるのか……」って言ってた。「キャラとネタもあってないですね。さっき出てたすゑひろがりずはちゃんとキャラに合わせたネタをやってましたよね」と言われて嬉しいような複雑な顔してた。「僕の掴みのパイナポー!って言うのは」「そこだけですよね。そもそも顔と服があってない」と言われ吹いてた。ライチが「僕だって南国変換できますよ!なんでも暖かくして返します!」と言ってお客さんに「車」というお題を貰うが、「100キロ走ってエンジンが〜」とふわっとした回答をして再び曲をかけられる。「ロコモコ丼作って出直します!」と帰っていった

・休憩

 再度松が降りてきて休憩のアナウンスが流れた後、南條殿が「今からちょっと着替えのお時間いただきます〜その時間を使って換気をさせていただきます〜松おろしとくんで写真撮っといてくださ〜い!」と生声アナウンス。急いで着替えたり水分とったりしたいだろうに細部まで楽しませてくださるすゑさまは本当にすごいなと感じました。アナウンス終わった瞬間に一斉に掲げられたスマホも面白かった。

・漫才

 休憩が終わり出囃子がなり出てきたら新衣装になっていた

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会場から声にならない悲鳴があがっていた。お2人はなんだか照れくさそうにムフフ〜と笑いながら「気づきますかね〜(三)」「ちょっとね髪を短くしまして〜(南)」と。お2人ともずっとふふふって笑っておられて、すごい幸せな世界だった。三「原宿の店で」南「知ってますか?原宿」三「東京やってますよ」

 見えにくいけど千鳥の格子柄になってまして〜とちょっと自慢げなお2人。いい店見つけたから今後どんどん揃えていきたいとのこと。

 「みなみのしま頑張ってましたね〜」「じゃあ我々ももっかい和風変換いっときますか」とかなんとか言いながらネタへ

・5ネタ目〜箱根温泉〜

 「いやしてあげましょう」と言おうとして「いやした」と噛む三島殿

・6ネタ目〜おろろ〜

 このバージョンのおろろは初めて見た……そしてKiroroで歌詞も声もとぶ南條殿。歌詞とんだ南條殿に、介抱して頭撫でてる途中で頭叩いてた三島殿。(歌っててほんとに突然声がとんだのでびっくりした。喉お大事に…でもこのネタの後は別にとんだようには感じなかった)

・映像「ご当地がりず検定 後編」

「お宿新たなあわじ」「湯の世」「箕面湯の庭」(これを言いたいがために湯の世を入れたとか)「大和体健やか帝国」「やはり惚れておる」「富組」「健やか粉散らし」「四股」など(「〜広場」「あ○ば泥ダレ」は何か思い出せない)四股がビッグステップだったのそう来たか!と。

・口上(南條殿)

 暗転中に台に乗った南條殿が運ばれてきて再度口上。「この6ネタで公演終了でございます。とは申しませぬ。むしろ、これまでのネタは今からやる結びの一番の序章にしか過ぎません。すゑひろがりずを躍進させた1ネタを(ニュアンス)」とのことで、「クリスマス?いやそれならこの口上ではないな」と考えている間に南條殿が運ばれていき再度登場

・コント

 南「秋の夜長は」会場「ヒイ(ザワザワザワ)」この雅な言葉でこんなにザワザワするのすゑひろがりず家臣くらいでしょ。

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飛んできた。何事だ。鞍馬TENG○様が空飛んできた。しかも衣装見たことないし、もう頭が追いつかない。

「そうろうにてそうろう!」

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飛んだ……すごい勢いで飛んだ……そのまま暗転して終わった……吊られたままちょこちょこ歩いてはけた……なんだったのか何も理解できなかった……とにかく「なにかすごいものを見た」感覚

・エンディング

 エンドロール(協賛とか)BGMがmoneyで笑いが起きる客席。別に面白い曲なわけではないし、歌ってるのも三島殿ではないのにもう曲聴くだけで面白い。しかし、これだけちゃんとエンドロールあるなら円盤なる……よね……?

・アフタートーク

 「松の前でTENG○やったことは師匠には内緒で!」と頼むお2人。あのワイヤーアクションは20万かかったんだとか。「ほんとに松に立ってるみたいでかっこよかった(南)」「折角なので飛びました(三)」昨日(7日)の夜23時頃大人20人くらいで練習したんだとか。「そうろうにてそうろう!でひいたらいんですね!」という再現をやる南條殿。

 三「今ようやく緊張がとけてきた」南「今頃ですか!…でも僕もすごい緊張してましたね」ドキドキしたけど楽しかったしやりたいことは全部ちゃんとできたと仰っていた。なによりです。

 グッズの紹介。杯を「これいいよなー!」と褒めまくるお2人。「作りたかったやつでしょ?」と三島殿に言う南條殿も満足気な三島殿も良かった。あと風呂敷を懐からだしてた。

南「みなさんほんとに」三「ぷすー(空気漏れたような音)」南「ぷすーじゃないのよ!」三「ぷすーとしか申し上げられない」最後の最後でわちゃわちゃしちゃうのがなんというからしくて好きだった。

「来ることを悩まれた方も多いと思う。そんな中で来てくださった方も、来ないことを選択した方も本当にありがとうございます。来てくださった方、これから見に来てくださる方、そして見に来れなかった方全員にいい形になるよう考えておりますので(ニュアンス)」という最後の挨拶が、私がすゑひろがりず好きなのはこういうところだなと1番思った場面。配信もなく、聞いてるのは見に来ている人だけなのに、来ない選択も肯定してくれる。そして、いい形ってことは円盤ですか???円盤なるってことですか???期待していいですか???

 最後万雷の拍手の中幕が閉まっていき、ギリギリまで手を振ってくださって、それに会場みんなで手を振り返して、もう全てが幸せだった。

ひかりの絵314


 こんなに幸せでいいのだろうかと思うほど幸せな空間だった。今4月8日のことを思い出すだけで、どんなことでも頑張れる気がする。こんなに幸せな世界を見せてくださるすゑひろがりずには感謝してもしきれない。すゑひろがりずを好きになれたことは、私の一生の自慢だ。これからも、お2人の幸せな日々が続きますよう、ますます末広がりになりますよう願っております。

 長々と失礼致しました。ここまで読んでくださりありがとうございます。

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