なんとなく日記 YesでもNoでもなく(行きつけ)
先日、仕事仲間4人と飲む機会がありました。場所は僕が予約しました。何度か友人とも訪れている居酒屋さんでした。いいちこのボトルを入れていまして、一人でもたまに伺うことがあります。予算3000円〜4000円という一般的なお店。チェーン店でなく歴史があって息子さんがあとをついでいて、パートらしきおばさんの顔ぶれもいつも変わらないです。何を食べても普通に美味しい。BGMはない。お客さんの声だけ。たまに大きな声の人がいるけどまあ、しょうがない。ガサツなおじさんサラリーマンはどこにでもいます。ボトルを入れると、お店の人が名前を覚えてくれて、予約を簡単にすませることができるというメリットがあります。電話番号さえ聞かれない時がありますもの。
「あ、〇〇さんね、金曜の18時3名ね。はーい」 おしまい。
さて、この店に仕事仲間と訪れた時、テーブルには僕のいいちこがすでに置いてありました。その時に、一人が「あ、ここは〇〇さんの行きつけなんですね〜そうですかぁ〜行きつけなんですか〜」とわりとはしゃいで言いました。その人に悪気はないんです、どっちかと言うと喜んで言ってくれているんです。
僕は「いきつけ」という言葉がどうも好きになれなくてかっこわるいというか、そういうんじゃないと全否定したくなるのです。「なじみの店」とかもそうですね。「常連さん」もそうですね。
「行きつけ」という言葉になんか、特別待遇してくれる、やけに親しい、無理が効く、とかいう(これ僕のイメージですよ)嫌な感じがあるのです。
ドラマとかで部下は嫌がってるのに「おう、もう一杯、この近くに行きつけの飲み屋があるから行こう」なんてセリフの後に、女将さんらしき人との会話で「あら、ごめんなさい〜もうカンバンなんですよ〜あら、〇〇さんじゃない、いいわ、座って」なんつうですね、店じまいを遅らせても平気なバカサラリーマン(ほんとに僕のイメージですよ)が出てきます。ほんと嫌。
これ、ほんとの話なんですが。
知り合いと居酒屋に行きまして、その人が店に入るなり、「あ、どうも、久しぶりです、太った?」と店の主人に言ったのですが、明らかに主人は「忘れている」「困っている」んです。でもその人はお構いなしに「息子さん元気?」とかいうんです。あれ、ほんとに店、合ってたのかな?
常連さんの「大将!いつもの出してよ〜濃い目で」とかいうのもなんか嫌なんです。親しげ全開。いや、大将とお客さんがそれで幸せならそれでいいのですよ、店は常連で成り立っているなんてことは常識的に知ってます。
美人女将(内田有紀似)「あ。いらっしゃい。いつものでしょ」
俺「うん」
こういうのも、僕は否定します。本当です。いや、一軒あってもいいか。なんだよ・・・。こういうのはいいとしましょう。2人きりなら。
だけど、居酒屋に知人と来ていて「行きつけ」と言われると「そんなんじゃない」「そうじゃ、そうじゃ、そうじゃなーい」と走り出したくなります。
話は変わって。
朝の情報番組のけんかとかのモザイクシーンがほんとに嫌で、チャンネル変えます。煽り運転とか出てくると数秒後にはヤカラが出てきて暴言を吐くシーンが必ずあるので、速攻変えます。怒鳴るおっさんのシーン、多すぎます。というか、数字取れるんでしょうか。たいてい自社で取材した映像ではなくドライブレコーダーや防犯カメラの映像なので、入手したら裏を取る必要がないしモザイクかけときゃクレームきてもなんとかなるし、完全な悪だからいくらコメンテーターが叩いても炎上しないし、ということなんでしょう。
話は変わって。
ある人と話していまして、差し色を決めるといいかもね、という会話になりました。まあ、アクセントの色、のようなものですね。僕はこの30年くらいジーンズが基本なので、洋服はジーンズの青、上着は青か黒、靴は黒かグレーというふうに、青、黒、グレーの3色で生きてきました。話し相手の方も基本は青と黒で統一し、メガネのフレームや時計のバンドに赤を使っていました。んで、差し色の話になったわけです・・。
僕はメガネをフレームに白が入ったものに変えてみました。で、3㎜くらいに揃えた顎髭を蓄え始めました。顎髭は白い。
初対面の人が僕を思い出す時に、100人中100人が「あ、髪の毛の不自由な人ね」と言うはずなんです。でもこれからは100人中1人くらいは、「あ、白いメガネと髭の人ね」と言われるんじゃないかと、密かに期待してます。
まあ、なんでもいけど、楽しいことで思い出してもらえる人でありたいものです。