まんがでわかる 7つの習慣① 前編 人格主義の考え方 | インサイド・アウト
今回は『まんがでわかる 7つの習慣』を紹介したいと思います。
アメリカの経営コンサルタント、スティーブン・リチャーズ・コヴィーさんの全世界で3000万部突破の名著、7つの習慣の本家公認まんが版です。
2013年の秋に登場してベストセラーになっています。
成功哲学、人生哲学、自助努力といった人間の生活を広く取り扱っており、それをバーテンダーを目指す女の子、歩が人との出会いを通じて「7つの習慣」を学ぶ成長物語が描かれています。
前半、後半の二回に分けてその内容の一部をご紹介していきたいと思います。
7つの習慣とは?
インサイド・アウトの考え方
『まんがでわかる 7つの習慣』の目次
第1の習慣 主体的である
第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
第3の習慣 最優先事項を優先する
7つの習慣とは?
「7つの習慣」とは、スティーブン・R・コヴィー博士が提唱する成功哲学です。
テクニックで手に入れる成功は長続きしない。
謙虚さ、勇気、正義、勤勉さ、節制などを磨き、人間として真に価値のある人格を手に入れる。
こうした「人格主義」の発想に基づいて自分を変えることが、本当の成功と幸せを呼ぶ。という内容です。
要は小手先のテクニックに頼らず、自分の価値を高めるための努力を積み重ねることが結局は成功への近道なんですよー。そのためには7つの習慣を身につけましょうね!
ってことです。
人格を向上させるのも勉強やスポーツと同じなんですね。
結果を急がず、1つずつ問題点を解消していけば、人格は少しずつ成長していきます。
そのためにはまず、人格を高める行動を習慣として身につけてしまいましょう。
その上で大切なのが、「知識」「スキル」「意欲」の3要素です。
7つの習慣は、習慣として実践することで人生を変えていける行動のアドバイスです。
これらの習慣を身に付けることで、人生がより自分らしく、楽しくなります。
インサイド・アウトの考え方
まずは7つの習慣のお話をする前に「インサイド・アウト」の考え方についてお話します。
ベースになる大切なマインドです。
私たちは過去の経験の積み重ねから、どうしても「自分は正しい」「相手が間違っている」という固定観念を持ってしまいがちです。
他人、組織、環境など、自分の外側(アウトサイド)が変わらないと、結果も変わらないと思うのが「アウトサイド・イン」という考え方。
「私はこんなにあなたを思っているのにどうしてわかってくれないの?」と相手の変化ばかりを望んでいては成功も幸せも、実は遠ざかっていくんですよ。
一方で自分の内面(インサイド)、つまり考え、見方、人格、動機が原則にあっているかに気を付け、行動を変えて結果を引き寄せようとするのが「インサイド・アウト」の考え方。
「今回はこうしてもダメだったから、次回はここを改善したらうまくいくかな?」
「無理かもしれないけど、とりあえずダメもとでもチャレンジしてみよう!」
と、自分の内側に原因を考えることで自ずと行動も主体的になり、新たな気づきがあるかもしれません。
まずは7つの習慣を、実践する前に「アウトサイド・イン」よりのマインドだった方は、「インサイド・アウト」の思想に改めるように意識しましょう。
『まんがでわかる 7つの習慣』の目次
「7つの習慣」の前に意識すること 問題の見方を「インサイド・アウト」に変える
第1の習慣 主体的である
第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
第3の習慣 最優先事項を優先する
第4の習慣 Win-Winを考える
第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
第6の習慣 シナジーを創り出す
第7の習慣 刃を研ぐ
人間は赤ちゃんの時は、すべてを他人に依存する存在でした。
そこから自立に向かうのですが、「真の意味での自立」を達成するには、第1~第3の習慣が必要です。
これが「私的成功」です。
自立した人間は、尊重し合い、違いを認め合いながら、高度な依存関係(相互依存)を築くことができます。
社会で生きる人間としての理想形で、これが「公的成功」です。
その達成に必要なのが、第4~第6の習慣です。
更に、知力や体力などを養い、人間としての外枠を広げて行くことが第7の習慣です。
7つの習慣は相互に影響し合い、1つの力を伸ばせば、他の力も成長します。
大切なのは「私的成功」があって、初めて「公的成功」もあるということです。
今回はこの「私的成功」を達成するまでのステップに大切な第3章までの内容を要約して、次回に後半、第4章からの内容について解説していこうと思います。
第1の習慣 主体的である
歩の夢は亡き父のバーの再開。
見習いとして飛び込んだバー「Seven」で懸命に働きますが、マスターから「君自身がつくりたいお店はないの?」と厳しい指摘が…。
【Point】
歩は、父の夢を自分の夢にしていたことに気づきます。
私たちも)「親が(上司が)言うから」と、他人任せで何かを決めることがありますよね。
そこから卒業して自らの責任で行動することが、自立して自分の幸せを手に入れる第一歩です。
主体的に行動して他人や周囲を変えるイメージを、著者のコヴィーさんは「影響の輪」を使って説明しています。
自分の関心があるもののうち、自分で大きく影響を与えられるものが、「影響の輪」。
例えば自分の健康や仕事のやり方、家族に対する接し方などです。
一方で自分で変えられないのが「関心の輪」。
「関心の輪」とは世界の自分を取り巻く様々な物事のうちの自分の関心のあるものとないものを分ける境界線を指します。
他人の欠点や周囲の環境ばかりが気になる人は意識が関心の輪に集中しすぎているのかもしれません。
関心があっても、影響を及ぼせない物事に関して、やきもきしても何も始まりません。
まずは自分の影響の輪に意識を集中させましょう。
些細な行動でも、感情的な反応に身を委ねたり、受け身で行動するのではなく、自分で振る舞いを選択する意識を持つことです。
自分の力が影響する物事に対して主体的に行動し、エネルギーを発揮すれば、周囲に変化が起きたり、影響力の輪を広げることができるかもしれません。
第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
バー「Seven」の常連客、28歳の早起子は中堅企業の経理部員。
仕事も恋愛もパッとしない毎日を過ごしています。
けれどマスターが「迷ったときは店を開いた原点に戻る」と話すのを聞き、自分は子どものころから海外で働くことに憧れていたと夢を再発見。
元気を取り戻します。
【Point】
人生の終わり(ゴール)を思い描く。
このように書くと大げさにみえますが、要は自分が生きていくうえで「絶対ぶれない軸や目標」を持つことは大切ですよーってことです。
せっかく努力を積み重ねても、目標(ゴール)を意識していなければ、間違った方向に進んでしまいかねません。
しかもそれにさえ気づかず、無駄な努力ばかりして疲れきってしまう、なんてことにもなりかねません。
何のために行動するのかを自覚し、ブレない生き方をするために、自分が大切にする原則(生きる価値観)をしっかり意識し、自分の中心に置く。
それは何も難しいことでなく、「周囲の人を笑顔にする」といった身近な目標でもOK。
1.自覚、2.想像力、3.良心 を意識すれば自分のぶれない軸は必ず見つかります。
自分の人生の目的を見出すには、生活の中心を考えること。
ここでも第1章に出てきた「影響の輪」に意識を集中させることの重要さが関係してきます。
自分ができることは何か、自分が大切にしているものは何かをはっきりと意識する。
そうして人生で目指すことが明確になれば、自然とブレない生き方ができるようになります。
人生は短い。
あれもこれもやっていては到底やりきれない。
だからこそ最初にどうなりたいか思い描き、「やること」と「やらないこと」を決める事が大切です。
人生の脚本を創ること。
つまり自分の可能性から将来を想像し、自分の奥底にある価値観をベースにした脚本を作る。
そこに到達するために、「何をすべきか」を検討して自分を導くこと。
人生の終わり(目標)に向かって自分を導くリーダー性を発揮しようとコヴィーは言います。
そうすることによって相手の違いを尊重しつつ自分らしく振舞えるようになります。
さらには、相手や周囲に影響されず、着実に自分のゴールに進んでいけるようになります。
第3の習慣 最優先事項を優先する
(若手エリートの三村は時間の無駄が大嫌い。
取引先で思わぬ相談をもちかけられ、商談が予定外に長引いたグチをバー「Seven」のカウンターで話します。
すると、「時間を度外視した付き合いから信頼が築けるもの」とたしなめられます。
【Point】
人生の最優先事項とは、「緊急ではないけれど重要なこと」。
人間関係づくりや自己啓発など、すぐ結果は出ないけれど大切なことを後回しにしていませんか?
リストに書きだして生活に取り入れましょう!)
忙しさに身を委ねていると、その場は充実するかもしれませんが、人生を振り返って後悔が残ります。
時間を管理しようとする人は、予定を隙間なく入れて、全てを消化しようとします。
効率的な毎日を過ごすことで充実した生活を手に入れることができると思いがちですが、本当にそうでしょうか?
時間管理を最優先にするあまりに、大事な作業が「時間切れ」でいい加減になってしまった。
逆にぽっかり空いた時間を持て余し、「暇な時間」と勘違いして無駄にダラダラ過ごしてしまったりしていませんか?
時間を管理することは成長を妨げます。
そうならないためにも時間は自分の意思に関係なく刻々と進むもの。
管理しようとしてできるものではない。
管理すべきなのは「最優先事項を優先する」という行動の順序であることを忘れてはいけません。
私達の活動を重要度、緊急度で分類すると、以下の4つの領域に整理できます。
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