「死生観」より「4歳である娘、2歳である息子と一緒にいられるのは、いまだけ」

以前、田坂広志さんのお話を直接聞く機会があり、圧倒されました。

「人はいつ死ぬかわからない。覚悟をもって生きよう。それにより時間の密度が高まる。周囲のパワーを感じる人は時間の密度が違う。」

スティーブジョブスも、毎日、鏡の前で「今日、人生最後の日だとしたら今からすることを本当にしたいと思うか」と問いかけていた、と。

死生観に触れることで毎日毎日、その時を大切に生きることができる。

なるほど。でも、まだ私はどうしてもそうは思えない。まだ、医者から余命宣告もされたことはないし、自分は明日死ぬかもしれないなんて考えたくもない。(ちなみに最近、死を考えたのは、粉末のアミノ酸を飲んだら、気道に入って、息ができなくなったことくらい。でも一瞬。)

でも、最近、伊藤羊一さんのVoicyを聞いてなるほどと思ったことがあった。

「子どもを肩車できるのは今だけ。」

そのVoicyを聞く2~3日前に、4歳の娘の運動会の帰りに二人で歩いていて、坂道が大変で娘が「パパ、肩車して~。」と言ってきたので、嫌々で肩車をしたばかり。でもそれ以来、肩車して~なんて言ってくれない。公園までキックボードでスイスイ先に行っちゃう。

2歳の息子。最近、言葉を覚えてきて、「パパ、テールブ、きて。パパ、テールブ。」と言いながら、テーブルにパパを呼ぶ。

テーブルをテールブと言い間違える息子を見られるのも、本当に今のうちだけなんだなと。

楽しく過ぎてしまった昨年末のクリスマス。4歳の娘、2歳の息子と過ごすクリスマスは、もう来ない。だからその一瞬一瞬を笑顔で本気で楽しむ。

なんだか、そのほうが私にはしっくりくる。

運動会の帰り、肩車してあげて本当によかった。



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