「大地の種」コンサートin芸術蔵CanJoan
キーボード&Vocalの海賀千代さんと、ジャンベ(他多数の打楽器)&Vocalの垣内 大樹さん(カッキーさん)の二人は、植物音楽ユニット【大地の種】として活動されています。今回倉敷市児島の芸術蔵CanJoanでライブがあるということで、久々にお二人の演奏を聞きに行ってまいりました。初めて訪れた芸術蔵CanJoanは、児島の山あいにある古民家で、ぐるりと窓があり、どの方向からも一面に緑が揺れていて居心地の良い空間でした。
当日の録画は上のリストにまとめてみましたが、植物の音楽ディストリビューターとしては、主催者の光畑さまが用意されたローズマリーと、CanJoanの胡蝶蘭の二人(?)の植物さんと、2台のバンブーM、そして大地の種のお二人の即興セッションが大注目です。
いろんな植物さんの奏でる音楽との共演を経験しているお二人らしく、まずは自由に植物さんに歌ってもらい、そこへお二人がインプロビゼーションで歌やリズムに加わっていくというスタイルです。
カッキーさんのハンドパンが加わってくるあたりからどんどん盛り上がってきて、植物さんたちも気持ちノッてきているように(?)聞こえます。このハンドパンは、千代さんがスペイン公演にゲスト出演された、マスター・プランツ・オーケストラのメンバーのベンジャミンさんも叩いておられましたね。とても繊細な響きのする、植物との相性が良い楽器だと感じています。
最後には植物さんだけがちらっとフレーズを奏でて終わりという余韻の残し方も、人間の都合にどのように合わせてくれるかわからない植物さんと、うまく息があった瞬間に聞こえました。
この心地よい緊迫感はライブならではのもの!
また、大地の種の音楽にも、久々に聞き惚れました。
千代さんが一人で弾き語りされていた頃にも聞いたことがある「宇宙から見た地球」も、カッキーさんが絶妙のハモリで加わり、また要所要所でキメていく打楽器群が、とてもシンフォニックに音楽を盛り上げていきます。なんというか、M・ラベルのピアノ曲がオーケストラ編曲で生まれ変わったような?感動を味わいました。
あと、カッキーさんが足で鳴らす「鈴」が笑っちゃうくらいタイミングがバッチリで、このお二人、さらっとやって見せているけどものすごいテクニシャンなんだなあと実感。
そして力強く盛り上げるところでは凛と響き渡り、ソフトなところでは爽やかに響く千代さんの歌声、ダマヌールの「聖なる森」に千代さんの歌声が響き渡った時のことを思い返していました。もういろんな思い出が蘇ってきて、変わらぬ千代さんの歌声に、歌も含めたカッキーさんの多彩な技に、大地の種というユニットの進化に感動の嵐!!!
人々の心に残るメッセージを届けるってこういうことなんだなぁ、と、心が暖かくなったひとときでした。
終了後にお話させていただいた映画監督でCanJoan代表の広瀬さんとも、話している内に不思議なご縁があることが判明し、出会いの奇跡に感謝しているところです。
最後に飛び入りで参加されたベーシストの中村尚美さんと、大地の種の二人との即興セッションも、珠玉のアンコールか絶品のデザートという感じで、楽しませていただきました。
(6月2日追記)中村さんと大地の種のお二人から公開OKを頂きました!珠玉のアンコールをどうぞお楽しみください!
PS. 過去の動画を探してみたら2018年のマスタープランツオーケストラのスペイン公演の動画を見つけました。