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【EDH】エドガー・マルコフ100枚解説【呪文・土地編】
引き続きエドガーデッキの解説をしていきます。
前回の記事はこちらから。
今回は呪文と土地についてですね。
改めてリストをどうぞ。
デッキリスト(~ファウンデーションズ)
呪文は役割ごとに分けて、役割が同じカードについては同時に解説を行っていきます。
マナ加速 10枚
《暗黒の儀式/Dark Ritual》
《弱者選別/Culling the Weak》
《魔力の櫃/Mana Vault》
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一時的なマナ加速3枚。
このデッキはゼロからコンボスタートすると7~8マナ掛かるので、瞬間的なマナブーストは重要です。
1t目に《闇市の人脈》を設置したり、2t目に《刺のある研究》を唱えるなどの上振れも狙えます。
《太陽の指輪/Sol Ring》
《金属モックス/Chrome Mox》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
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1t目から2マナ使えるようになり、テンポ面で有利を取れます。
強力なカードであることは間違いないのですが、《太陽の指輪》はともかくモックスは手札を消費してしまうので、いつ引いても有効に使えるという訳ではありません。
必須カードでもないので、別のマナファクトと入れ替えても大丈夫です。
《秘儀の印鑑/Arcane Signet》
《友なる石/Fellwar Stone》
《耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence》
《聖列のタリスマン/Talisman of Hierarchy》
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2マナで出せる標準的なマナファクト。
アンタップインかつ黒マナが出せるものを優先して入れています。
ギルド印鑑は単体でマナが出せないので採用していませんでしたが、白黒を要求するカードが増えてきたので要検討です。
《友なる石》は相手の土地依存なので、先攻で置いてもマナが出せないことに注意しましょう。
使い切りも含めてマナ加速が10枚。やや少なめかもしれません。
マナファクトに頼りすぎると《汚損破》などで大打撃を受けるので、できる限り土地でマナを伸ばしていきたいです。
マリガン基準は厳しいですが、序盤から継続ドローできる生物や置物を設置して、稼いだアドバンテージで順当に土地を置いていくのが理想です。
アドバンテージ源 3枚
《頭蓋骨絞め/Skullclamp》
《闇市の人脈/Black Market Connections》
《刺のある研究/Stinging Study》
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《頭蓋骨絞め》はこのデッキで最強のアドバンテージ獲得手段です。
全ての吸血鬼が1マナ2ドローのおまけをくれるようになり、展開すればするほどハンドが増えるという異常事態が発生します。当然、ヘイトも凄まじい勢いで高まりますが、甘んじて受け入れましょう。
+1/-1の修正は先制攻撃と相性がいいので、たまにエドガーが装備していることがあります。
《闇市の人脈》はこれ1枚でマナ加速、ドロー、トークン生成と一石三鳥の働きを見せてくれます。
どれも有用な効果ですが、全てのモードを選択すると6点ライフという安くない支払いも発生するので、回復の目途が立たない間は出費は抑え目にしておきましょう。
1つ以上のモードを必ず選ばなければいけないので、ライフが厳しくなったとしても1点は絶対に失ってしまうことにも注意です。
《刺のある研究》は正確にはアドバンテージ「源」ではないですが、キープ基準になり得るカードなのでここで解説します。
黒5マナ、インスタントのドロー呪文というと《むかつき》が有名ですが、このデッキは高マナ域のカードも多く、山札を全て引き切ったとしても即座に勝てるようなコンボは搭載していないので、全体的にマイルドなこちらを採用しています。
序盤に唱えると手札超過を起こしやすいですが、その時はリアニメイト先を墓地に落としておくといいですね。
アド源の選択肢は非常に多いので、好みのものを採用してみてください。
一例を挙げると、
《不死のさざ波/Ripples of Undeath》
《穴の中へ/Into the Pit》
《騎士の団結/Chivalric Alliance》
《つるむ面倒/Trouble in Pairs》
この辺りなども優秀です。
個人的なこだわりから《一つの指輪》は採用していませんが、非常に強力なカードなので、デッキを強化したい場合はぜひ入れましょう。
サーチカード 9枚
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《伝国の玉璽/Imperial Seal》
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1マナサーチ3枚。
序盤は《太陽の指輪》や《頭蓋骨絞め》、終盤は大量リアニメイトやコンボパーツにアクセスすることが多いです。
小回りが利く便利なカードですが、サーチしたものをトップに積み込む性質上、ハンドアドバンテージを失うことには留意しておきましょう。
特にソーサリーである玉璽は《敏捷なこそ泥、ラガバン》の疾駆でトップを盗まれる危険性があるので、ブロッカーがいない時の使用は慎重に。私は相手の場にラガバンがいるのにドヤ顔で玉璽を撃って《魔力の墓所》をパクられたことがあります(1敗)
《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
《悪魔の意図/Diabolic Intent》
《願い爪のタリスマン/Wishclaw Talisman》
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直接ハンドに加えられる万能サーチ。この辺りのカードを豊富に使えるのは黒の特権ですね。
《悪魔の意図》の追加コストをメリットに変えやすいのはこのデッキの強みです。
当然ながらヘイトが爆上がりするので、速やかに勝ち切れる時か、対処札を持ってこないと負ける時以外は温存しておくのが良いでしょう。
《納墓/Entomb》
《生き埋め/Buried Alive》
《最後の別れ/Final Parting》
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墓地サーチ3枚。それぞれに異なる強みがあるので個別に解説します。
《納墓》はこの中で唯一インスタントで唱えられるので奇襲性があります。主なサーチ先は《誓いを立てた吸血鬼》ですが、リアニメイトと絡めて大型生物を持ってきたり、《セヴィンの再利用》なども有力な候補です。
《生き埋め》は大量リアニメイトと組み合わせることが前提のカードです。一気にコンボパーツを集めて勝負を決められますが、コンボを狙わない時は手札で腐りがちなのが気になるところ。
自力で復活したり、墓地から使える能力を持った吸血鬼が増えることを願っています。
《最後の別れ》は5マナと重いですが、任意のカード2枚にアクセスして片方は手札に加えられるので、納墓や生き埋めと違い他からのサポートなく運用できる点が強みです。
墓地にクリーチャーを落として《再活性》をハンドに加えれば合計6マナでデッキから好きな生物を出すことができます。《血の取引者、ヴィリス》を釣り上げて即座に8枚ドローする動きなどが有名ですね。
《誓いを立てた吸血鬼》を墓地に仕込みつつ、足りないパーツを引っ張ってくる動きも中々強力ですが、必要マナが多いのが難点です。
サーチ系全般に言えることですが、安定性が高くなる代わりにプレイ体験が似通ってしまいます。エドガーをとことん強く使いたい!という方は迷わず投入すべきですが、そうでない場合は減らしても大丈夫です。
このリストは特定のカードに依存しすぎないようにしているので、サーチがなくても十分戦えます。
リアニメイト 6枚
《再活性/Reanimate》
《動く死体/Animate Dead》
《セヴィンの再利用/Sevinne's Reclamation》
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単体リアニメイト3枚。
最軽量の《再活性》と、《悟りの教示者》からサーチできる《動く死体》、
非生物のコンボパーツも戻せる《セヴィンの再利用》を採用しています。
セヴィンの再利用は土地も戻せるので、フェッチを戻してマナ加速としても使えます。
《犠牲/Victimize》
《総帥の召集/Patriarch's Bidding》
《生ける屍/Living Death》
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複数リアニメイト3枚。
《総帥の召集》と《生ける屍》は相手にも影響があるため、全員の墓地状況をしっかり確認した上で唱えるようにしましょう。
蘇生手段が豊富なので、全体除去に対してある程度耐性があります。
肝心のリアニメイトを消されると辛いので、打ち消しが飛び交う卓でプレイされる方は《最後の贈り物の運び手/Bringer of the Last Gift》などの採用をおすすめします。
除去・打ち消し 4枚
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
《紅蓮破/Pyroblast》
《赤霊破/Red Elemental Blast》
《ティボルトの計略/Tibalt's Trickery》
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クリーチャー除去の手段は豊富なので最低限。
赤の打ち消し3種はお守りみたいなものです。
《紅蓮破》と《赤霊破》は卓に青がいないと無駄ヅモになるので、気になる場合は別のカードと差し替えましょう。
エドガーに限らず、威光持ちのジェネラルは戦場に出ることが少ないので、ジェネラルピッチを採用しにくいという事情があります。
マルドゥカラーはお世辞にも空中戦が得意ではありませんが、ノーガードと思われると相手に楽をさせてしまうので、上記の3枚や《一時の猶予》などで抵抗の意思を見せておくことが大切です。
汎用カード 4枚
《Galadriel's Dismissal》
《死の国からの脱出/Underworld Breach》
《傲慢な血王、ソリン/Sorin, Imperious Bloodlord》
《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》
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《Galadriel's Dismissal》は指輪物語で収録されたカード。
クリーチャーを1ターンフェイズ・アウトさせるインスタント呪文ですが、自分の生物を守る以外にも、相手のクリーチャーに使うことで疑似的な除去としても機能します。
キッカーするとプレイヤー対象に変化し、そのプレイヤーがコントロールしている全てのクリーチャーをフェイズ・アウトさせます。
全体除去をしのいだり、相手の盤面をがら空きにして総攻撃したりと器用な1枚です。
《死の国からの脱出》は言わずと知れた有名カードですね。
これを軸にした無限コンボも存在しますが、今回は墓地の再利用という本来の目的で入れています。
パーマネントなので《セヴィンの再利用》で文字通り再利用できます。
パイオニアを荒らし回った《傲慢な血王、ソリン》。
-3能力で吸血鬼を踏み倒す動きが派手ですが、他2つもなかなか優秀です。
特に吸血鬼を生贄に《稲妻のらせん》相当の火力を打ち込む能力が便利で、自分と相手のクリーチャーで2回の死亡誘発を狙えます。回復もするので《誓いを立てた吸血鬼》との噛み合いもよく、総じて便利な1枚です。
《ファイレクシアの供犠台》はコンボパーツとしての側面が強いのですが、サクリ台兼マナ加速として機能するのでここで解説します。
クリーチャーをマナに変換する効果は見た目以上に使いやすく、エドガーの展開力も相まってかなり自由にマナを使えるようになります。
追放されると替えが利かないので大事に扱ってあげましょう。
呪文の解説は以上になります。
プレイヤーの個性が最も出る部分なので、私のリストとは全く違う方向性で組んでいる方も多いと思います。
ここで解説しているものはあくまで参考として、参加する卓の雰囲気や推奨レベルに合わせて、自分なりのエドガーデッキを作ってみてください。
土地 31枚
土地について特筆することはあまりないですね。
リストでは高額な土地も入れていますが、必須ということはありません。
強いて言えば《頭蓋骨絞め》をサーチできる《ウルザの物語》の価値が高いくらいでしょうか。
他に有力な土地としては、《ヴォルダーレンの居城》や《魂の洞窟》などが挙げられます。
どちらも吸血鬼限定で好きな色マナを出せるので、マナ拘束の厳しい吸血鬼
が増えた際は頼りになります。
デッキ内のマナシンボルを数えると、
黒マナ:54
白マナ:12
赤マナ:11
となっています。
ダブルシンボルを要求するカードは黒が10枚、白と赤は1枚ずつ。
トリプルシンボル以上を要求するカードはありません。
デュアルランド等を抜く場合、代わりに入れる土地は黒マナが出せるものを優先して選ぶとよいでしょう。
後半は駆け足気味になってしまいましたが、以上で100枚解説は終了です。
書いている内に今まで気づけなかった発見もあり、デッキの改良案や新たに試してみたいカードなども浮かんできました。
今はコンボ軸で組んでいるエドガーですが、ビートダウンに振り切った時の爆発力も魅力なので、そちらもいずれ解説したいなと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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