【企画参加】モンパチとピアスと
コッシーさんの企画に参加させていただきます。
コッシーさんは、優しさのかたまりみたいな人で、文章にもコメントにも優しさが溢れ出ています。
Q.『優しい』を英語で書きなさい
A.コッシー
正解だと思います。そろそろ辞書にも載るんじゃないかなと思っています。家族大好き、料理上手い、仕事がデキル、イケメンでユーモアあってとパーフェクトなんです。
思い出してみます…嫁さんとの出会った日は…たしか飲み会だったと思います。
当時、長く付き合っていた彼女に突然フラれて…、会社の同期から告白されて付き合ったら1ヶ月でフラれて…。と、もう彼女は当分いいかな〜なんて女性不信になっていました。
小、中学と仲の良かった友達と偶然TSUTAYAで会って、ぼくのあまりにも覇気のない姿をなんとかしたい!そんな一心で飲み会を設定してくれました。
彼女つくる気もぜんぜんなくて、気を使って話すのも正直なところ嫌だなぁと、あんまり乗り気ではなかったんですが、友達の手前上断りきれなくて行きました。
イケメンが来るって聞いているんだけど…
へ??あーはい。
え??うそでしょ?
最初に交わした会話だったと思う。気を使うどころか、速いストレートに目が覚めて、漫才みたいなトークが始まりました(笑)
イケメンではないけど、そこそこおもしろいからと、連絡先を交換してグループで遊ぶようになり、バーベキュー、サッカー観戦や海にも行きました。
ココって変わったのは、モンパチが山梨に来ることを知り、50人くらい入るほどの小さなライブハウスに行ったときだったと思う。
ライブが終わり、ゾロゾロと帰るなか、ひとり佇んで映画のエンドロールを見るように、誰もいなくなったマイクをぼーっと見つめていた。モンパチには二十歳のころからお世話になっている。どれも思い出のある曲だし、背中を押してもらった。なにより地元である山梨でみんなと聴けることが嬉しかった。
フロアに落ちてある光に気づき、ポケットにしまい込む。昔からの忘れものがないか探す癖に感謝して笑った。
これじゃない?
あっありがとー!
髪を耳にかけ、左の耳にぷつんと刺す。このとき初めて意識した。
ピアスを見つけてくれたお礼がしたいと彼女から連絡がきたのが次の日。金曜日に彼女が予約してくれたbarへ行った…
あれから十数年、大事な日には必ずあのピアスをしてくれている。洗面所の鏡に向かってピアスをつける横顔が大好きだ。ショートカットにしてなおさら似合うと思っている。
出会って15年、結婚して10年になる。
口うるさいところなんかきいちゃんにそっくりで、さらに年々磨きがかかっている。そんなところもいい加減なぼくというピースにはしっくりきているのかもしれない。
お義父さん、そういえば10年前にいただいたアレ、傷んでいましたけど、返品できますか?
たごちゃん、10年経ってのクレーム?困るよ(笑)もう口つけちゃったからダメだよー。
パパが一目惚れしたんだからしょうがないよね!
ママにカッコイイって言われたんだけどなぁ…
出会ったときのこと覚えてる?と嫁さんに聞くことは、この先ずっとないだろう。忘れっぽい嫁さんのことだから、100%覚えていないはず。
きっとピアスが覚えてくれている。
コッシーさんありがとうございました。みなさんの極上の出会いを読みたいと思います。