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#3. 台本のある芝居と、台本のない即興芝居の違いは何か 〜『why me?』ができるまで〜

お客様と行なう即興2人芝居
『why me?』vol.2まであと73日

本番を迎えるまで『why me?』に関連する内容を
Q&Aの形で説明していきます。

本日のQ&Aはこちら。

Q3:
即興芝居はどうやって創るのか

A3:
演者の取った言動を利用します。

すでに台本が用意されている作品とは異なり、即興芝居の場合は演者たち自身で様々な事を決めていかなければなりません。
自分で自分のキャラクターを掘り下げたり、
物語を紡いでいく事が基本となります。
他に誰も決めてくれる人などいないのです。
そこでキーとなるのが、演者の言動です。

即興の場合、一瞬一瞬がチョイスの連続となります。
演者(役者)が
どんなセリフを言おうが
どんな動作をしようが
基本的には自由で、演者自身の裁量に委ねられています。

例えば演者が「良い天気だな〜」というセリフを発したとします。
その瞬間、このキャラクターにとって "天気が良い事" がどんな影響があるのかを掘り下げる必要(もしくはチャンス)が生まれます。

本日結婚式を控えているのであれば天気に恵まれたのは喜ばしい事かもしれません。
逆に、ここ数日間で日照りが続いていて畑の作物が育たないのであれば意気消沈する事でしょう。

「良い天気だな〜」という言葉を発した後にこのような事をクリエイトしていくのが、即興芝居の基本的な創り方となります。

ここで肝心な事は、脚本とは順番が違うという事です。
脚本の場合、作品の背景に「結婚式」というものがあり、この情報を観客や視聴者に知らしめるために
太郎 「良い天気だな〜」
と脚本に描かれます。
この脚本に沿って
太郎役があてられた役者は自分の番に「良い天気だな〜」という台詞を発するのです。

一方、即興芝居の場合は
太郎が「良い天気だな〜」と言った後に
その演者が
(あーおれ今「良い天気だな〜」って言ったなぁ。しかも結構嬉しそうに言ったよな。あ、そうか。今日はおれの結婚式なんだ)
と感じます。

つまり順番が完全に逆なのです。

"わかっている事を表現する" のではなく、
"表現しながらわかっていく"
というのが即興芝居の基本的な進め方です。

これには勇気が必要かもしれません。
クリエイティビティも求められます。

しかしぼくが個人的に最も大切だと感じているのは遊び心です。

遊び心があれば勇気もクリエイティビティもついてくると思います。
(もちろん、日々磨く必要はありますが)

こんな面白そうな即興芝居が4月30日に行われます。
是非皆様お越しください。
ご予約はこちらからどうぞ。

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