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いまさらビットコインを買ってみました

一昨日初めてビットコインを購入しました。

これまで仕事でブロックチェーンのことを中心にビットコインやらイーサリアムなんかのことも調べたことがあるけど、結局、今ひとつピンときてなかったんですよね。

ということで、もっと自分事として考えるために、もちろん儲けたいっていうのもあって、ビットコインを始めました。

 まず、ビットコインなどの仮想通貨=暗号通貨の、どのあたりがピンと来ていなかったかと言えば、その存在しなきゃいけない理由です。生まれてから44年間、ずーっと日本円で困らず生きてきた凡人の私には、難しい話なんです。

調べたり聞いたりした、その一瞬は「なるほど」って思うこともあるんですけど、すぐに忘れてしまいます。

 仮想通貨=暗号通貨は、既存の円やドルなどと何が違うのか?

1つは、コインや紙幣みたいな、そのもの自体を証明するモノがないですね。一昨日、少し購入したビットコインですが、僕のスマホのアプリの中に、これだけのビットコインがありますよ、って記載されているだけです。

ほんとに僕はビットコインを所有しているんだろうか? って不安になります。

もちろん理論的には、僕がどれだけのビットコインを所有しているかを、世界中のコンピュータが記録しているはずなんですけどね……その世界中のコンピュータっていうのを、実際に見られるわけじゃないからなぁ。(まぁFXだって、僕がドルやペソをどれだけ持っているかなんて、クラウドでしか記録されていないけどね)

もう1つ違うのが、円やドルなんかが、例えば日本政府(日銀)だったりアメリカ政府だったりが発行しているのに対し、ビットコインは、そういう既存の政府が発行しているわけではないこと。

ビットコインっていう世界に参加した人たちが、相互に「誰々はいくら所有している」って認識しているだけ。 だからもし明日、戦争なんかで日本という国がなくなっても、僕がビットコインを所有しているっていう事実は変わらない。

ビットコインの世界を作っている世界中に散らばる企業や個人(マイナー)のコンピュータを壊さない限り、僕がビットコインを所有するっていう事実は変わらないってこと。

そんなこと、世界最大の軍隊を持つアメリカ政府だって不可能なこと。

もちろん僕らは「いつ日本円が使えなくなるか分からない」なんてことはないです。日本円に対して絶対的な信頼を置いています。だけど世界には、例えばお隣の中国共産党だったり、ロシアなどのように、強権的な政府が発行する通貨がある。そういう通貨を使って生活している人たちは、その通貨がいつ使えなくなったり、大幅に価値を失ったりしないとも限らない。ビットコインなどは、そういう国の人たちから強い支持を集めているようです。

つまり、円やドル、元やルーブルなんかは、各国の政府が発行している、中央集権の産物なんですよね。仮想通貨=暗号通貨は、そうした中央集権的な通貨のカウンターです。もっと言えば「自由」や「無政府主義」の象徴みたいな通貨です。

だから、各国政府は仮想通貨=暗号通貨を自国民が使うことに眉をひそめます。自分たちのコントロール下に置きづらいから、不安なんでしょうね。脱税とかロンダリングなんかに利用しやすいし。中国は強権的に手なずけようとしています。欧米政府は、Facebookが独自の仮想通貨=暗号通貨「リブラ」を発行しようとしていることに大反対しています。

それを逆手にとっているのが北朝鮮です。国連の経済制裁で各国の銀行が北朝鮮の口座を凍結し、グローバルな経済活動が疎外されています。でも仮想通貨=暗号通貨に関しては、各国が規制しづらい。そこで仮想通貨=暗号通貨で経済活動をしようとしている。もしくはおおぜいのハッカー部隊を編成し、仮想通貨=暗号通貨をかすめとることに躍起になっています。

で、僕にとって重要な日本政府の動きですが、友好的に手なずけようとしていますね。特に投資家保護のためという理由で、法整備を進めています。具体的には、取引所や交換業などを許可制にしました。また、そうした交換所に、利用者の財産が保護されるように、ハッキングされた時に保証できるよう、プール金をしっかりと持つように指示しています(来春には法が施行されます)。

こうした日本政府の動きは、仮想通貨=暗号通貨の「自由」とか「無政府主義」の側面に魅力を感じていた人たちには歓迎されません。

……これって、インターネットの歴史みたいですね……

ただ僕らのように一般的な利用者や投資家にとっては歓迎すべきことでしょうね。これまでより安心して売買できるようになるんですから。

仮想通貨=暗号通貨の市場参加者が増えれば、おのずとその価値が高まるのでは? と考える人も多いでしょう。 例えばいまは米中の経済戦争や、中東の原油市場にネガティブなニュースがあると、日本円の価値が高まります。円高になります。これは日本円が安全……というか無難な通貨だと考えられているからです。

以前と違うのは、こうしたニュースが流れた時に、ビットコインなどの仮想通貨=暗号通貨の価値も高まっていることです。世界経済に危機的なニュースが流れると、お金を仮想通貨=暗号通貨に逃そうっていう人たちが増えているからでしょう。

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 国際政治や世界経済の思惑で、仮想通貨=暗号通貨の価値は激しく上げ下げしています。

2017年の12月には1BTCが120万円超でした。

今年7月上旬に1BTCが149万円だったのが、今はは1BTCが78万円です。

やっぱり仮想通貨=暗号通貨に投資するのは危険だっていう考えも正しいし、安値の今が投資のタイミングに良い、と考えるのも間違っていないと思います。 絶対に上がるとも絶対に下がるとも言えないのが投資ですからね。

とりあえず、凡人でビットコインを深く理解していない僕が、仮想通貨はじめてみたよ、というお話でした……

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