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【12学校のこと】〜タブレットのカメラ性能って、どうなっているの?

はじめに

学校で使用しているタブレットには、Chromebook、iPad、Windows系などがありますが、カメラの性能は、メーカーやOSによって違いがあります。

ご自身や子どもたちが使用しているタブレットのカメラがどの程度の性能なのかをご存知でしょうか。

性能を知ることは、どんな撮影ができるのか、どんな撮影に向いているのか、どうしたら失敗しないのか、といったことを考える材料になります。
今回は、カメラの性能を表す数値を中心に紹介していきます。

1.写真から性能を知る

iPhoneの写真アプリから詳細を参照した画面

撮影した写真には、撮影時のカメラ設定の数値も記録されています。
上の画像は、iPhoneのスクリーンショットです。
特に、赤い枠で囲んだ数値に注目してほしいのです。
こちらの数値はAndroid系のスマートフォンでも確認することができます。

1)ISO25:ISO感度、光をとらえる能力
2)26mm:焦点距離、レンズの中心からイメージセンサーまでの距離
3)0ev :露出補正、撮影者が明るさを調節する機能
4)f1.8 :F(絞り)値、レンズの明るさを示す数値
5)1/134s:シャッタースピード、シャッターが開閉する時間

知っていた、知らなかったに関わらず、タブレットで撮影した際に、こうした数値が記録されているかを確認してほしいのです。

また、スマートフォンのように、画面をタッチすることで、ピントを合わせることができるかどうかも確認しましょう。
四角い枠で囲むことができれば、自動的にピントを合わせるオートフォーカス。近いところ、遠いところ、左右など、撮影者が決めることができます。
特に変化がなければ、ピントの範囲が決まっている固定方式のフォーカス。近接撮影はできず、撮影者がピントの位置を決めることができません。いわゆる写ルンですのようなカメラになります。

いろいろなタブレットの性能について調べてみましたが、カメラ性能についてしっかりと記載されている機種が少ないようなので、気になっています。
Chromebookの中には、画素数のみの表示しかされていないものもありました。

2.GIGAスクールにおけるタブレットの位置付け

GIGAスクールといっても、環境は様々でしょう。
ただ、1台数万円のタブレットですと、おそらく最低限のスペックでしょうから、幼児用のハサミとか、安全包丁とか、そういった道具と位置づけは似ているかと思います。
それに比べるとスマートフォンは十数万円ですから、カメラ機能が優れているのも頷けるかと思います。

ですから、最低限の性能について確認しておくことで、今後の撮影の指導が変わってくると思うのです。
いわば、切れ味の悪いハサミでいかに紙をきれいに切るか、といった課題が常につきまとうわけです。

3.おわりに

そんなタブレットでも十分撮影できているよ、と感じられているかもしれません。
ですが、そもそも写真を見る、見せる、活用するために撮影するわけです。それでは、学習目的に沿った撮り方とは、どんなことに気をつければよいのでしょう。
それは、撮りたいもの(被写体)とその周り(背景)の関係を考えることと言えます。
次回からは、撮影の具体的な方法について書きたいと思います。

4.おまけ

1)露出補正の仕方(EVの変更)

太陽マークを表示

スマートフォンで画面をタッチすると、四角い枠の近くに太陽のマークが表示されます。この太陽をタッチして上に動かすと明るくなり、下に動かすと暗くなります。

2)F値の調整

iPhone ポートレートモード

iPhoneを例にしますと、ポートレートモードにします。
右上の「f」のマークをタッチします。
すると、下の方に、スライダーが表示されますので、左右に動かして調整します。ポートレートモードは背景のボケ量をデジタル処理する仕様ですので、ボケ量を調節する機能と捉えて大丈夫かと思います。
数値が少ないとボケ量は大きく、数値が大きいとボケ量は小さくなります。


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ひで@札幌で写真撮る人
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