余裕が薄れゆく社会に今できること
先日の投稿に続き、ワークショップのまとめを掲載する予定でしたが、
気になった記事があったため今日はこちらを取り上げたいと思います。
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9月自殺、8%増1805人 前年比で3カ月連続増―厚労省など
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020101200698&g=soc
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2020年9月のコロナによる死亡者数が274人に対して、自殺者数が1,805人と聞けばどれだけインパクトがあるかご理解いただけるかと思います。
しかしこれは自殺の実態を表している一部に過ぎません。
実は遺書が見つからなかった自殺は統計上では「変死」という扱いとなり
先日の俳優業の方の自殺についても自殺者数の統計には含まれません。
異状死体のうち18.6%が自殺とも言われているので、それらを合せると年間
3万人以上の尊い命が失われているとも言われています。
女性や若年層の自殺者が増えているのが心配
内訳を見てみると男性が1166人(前年同月比5人増)、女性は639人(同138人増)とのこと。
男性の多さに目が行きがちになりますが注目すべきは女性の増加率です。
女性の非正規雇用は56.1%(平成30年度、内閣府調べ)と言われていますが
今回のコロナ禍で真っ先に影響を受けたのが、こうした非正規雇用の人たち
を言われています。
さらに未成年の自殺が増えている点も気がかりです。
これからを担うべき若者が希望を持てなくなっているという現状を、リード
する世代の大人達が真剣に受け止める必要があるように感じます。
現代の若者はとにかく孤独
「孤独社会」や「無縁社会」になっていると言われて久しい現代ですが
年配の方に向けたどこか遠い世界の言葉として思っていました。
しかし、アロマビジネス検証のため30代前後の方を対象にヒヤリングさせて頂きましたが、会話を通じてミレニアル世代が抱える孤独感や閉塞感を肌身
で感じました。
話を通じて聞こえてきた心の葛藤は以下のような深刻なものでした。
・気兼ねなく話せる相手が欲しい
・気にかけてくれる人が欲しい
・孤独と不安に押しつぶされそう
通信テクノロジーが進化して、いつでもどこでも繋がる環境にいるにも
関わらず、人との関わりが希薄化して心の距離は逆に離れてしまったのは
なんとも皮肉な話だと思います。
インタビューを通じてユーザーインサイトに触れたことで、改めて事業の
必要性を痛感させられました。
構想中の事業を一刻も早くお届けできるよう動きを加速させます。