映画アワード2021
ノートに書いた映画の感想を読み返しつつ勝手に表彰していくというのを毎年やっているのだけれど、今年はせっかくなのでここで発表する。
いつもはその年に見た映画ならなんでもOKというノールールでやっているがここでは新作映画に絞らせてもらった。
それでは早速表彰していきましょう。
最高の始まり方部門
ザ・スーサイド・スクワッドより
「出オチからのゲスすぎる賭博」
うわうわうわ最低じゃーん!!と一気に心掴まれた。死体達をテンポよく映していくカメラワークも最低で最高。最低で最高といえばクライマックスもヒトデを食い散らかすネズミとかいう最悪の絵面で感動させてくる最高のシーンだった。
最高の終わり方部門
シンエヴァンゲリオンより
「駆けていく2人からのOne Last Kiss」
映画を観終えたという気がしない。もっと個人的な体験だった。007も完膚なきまでに完結させたすばらしいシリーズの終わり方だった(例外続きのダニエルクレイグ版においてはこの終わり方もありだろう派)けど思い入れの強さでこちらに決めた。人生の半分近くの時間この完結を待っていた訳だし。
イマジナリーから卒業してしまったシンジくん。寂しくはあるけど彼の門出を祝いたい。
最大瞬間風速部門
映画大好きポンポさんより
「編集中、deleteキーを叩きつけるジーン君」
ついにキー叩きつけシーン界においてサマーウォーズに匹敵する逸材が生まれてしまった。いや、込められたエモーションの深さ、激しさではあれをはるかに越えているんじゃないだろうか。
映画版で付け足された後半の追撮シーン、編集シーンはジーン君の狂気がより強く感じられる最高の脚色だったと思う。
僕は単行本を全巻揃える程度には原作が好きだったし雑な映画化をされてないか不安に思いながら観に行ったけれど、結果として映画版のことを原作以上に好きになってしまった。
歌曲部門
ミラベルと魔法だらけの家より
「奇跡を夢見て」
竜とそばかすの姫より
「歌よ」
ディアエヴァンハンセンより
「Waving Through a Window」
主題歌も含めるなら閃光のハサウェイの「閃光」なんかもめちゃめちゃカッコよかったけどあくまでもここでは劇中歌に限るということで。曲単体ではなくシーンと合わせて考えると奇跡を夢見てが飛び抜けて良い。でもどの曲も少なくとも視聴後2週間はぶっ続けで24時間聴き続けていたし……。決めきれなかったので3つ全部が受賞ということで。
でっか……!部門
DUNEより
「重機とそれを飲み込むシャイワーム」
エターナルズより
「地球から這い出ようとするセレスティアルズ」
ミッチェル家とマシンの反乱より
「ファービー」
ザスーサイドスクワッドより
「ヒトデ」
こちらも多数が受賞、でかいものは恐ろしい。でかいものは面白い。つまりでかいものは素晴らしい。
惜しくも受賞を逃したゴジラ、コングの両氏、物語の都合上巨大怪獣同士の戦いばかりで対人間の構図が少なかったのが原因か。
2021映画ベスト10
1位 ブラックウィドウ
2位 ザスーサイドスクワッド
3位 フリーガイ
4位 シンエヴァンゲリオン
5位 ラストナイトインソーホー
6位 映画大好きポンポさん
7位 ミラベルと魔法だらけの家
8位 ミッチェル家とマシンの反乱
9位 007ノータイムトゥダイ
10位 ディアエヴァンハンセン
最下位 竜とそばかすの姫
ドントルックアップは惜しくも選外。上位3作にはどうしても優劣を付けられなかったので最終的にはキャラへの思い入れの度合いで順位を決めた。
他の人と語り合う時にブラックウィドウ、スーサイドスクワッドは良かったなあって結論になっちゃうだろうけど、フリーガイは議論が盛り上がりそう。
シンエヴァは作品への思い入れで言えば一位でも全然おかしくないんだけど、エヴァの呪いから脱却するラストシーンで感動する一方そのメッセージを受け入れる準備が自分にはまだないなとも思ってしまった。そういう人は意外に多いんじゃないかな、シンエヴァを3回も4回も観るような人間はきっとまだエヴァから卒業できてない。イマジナリーからリアリティへと駆け出していくシンジくんを僕は電車の中から眺めていた。一緒に卒業というよりは卒業していくみんなを見送る感じ。
歌曲部門を受賞した竜とそばかすの姫がまさかの最下位。歌の魅力をもってしても庇い切れないほどに終盤の展開が酷かった。残念です。
オマケ
新作以外で面白かったもののベスト10も挙げていく。(順不同)
マイプレシャスリスト
ロングショット
マンアップ
ネイバーズ
007ゴールデンアイ
3時10分、決断の時
シンクオアスイム
ペーパームーン
ダークシティ
イントゥザワイルド
どれも最高だった。
まとめ
面白い映画がいっぱいで満足!