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映画アワード2022!
その年みた映画を勝手に表彰していくというのを毎年やっています。
かな~り機を逸してしまった感があるけど、去年に引き続き今年もここで発表します。
いつもはその年に見た映画ならなんでもOKという無差別級方式でやっているんですが、ここでは今年公開された新作映画に絞らせてもらいました。
それでは早速表彰していきましょう。
まずランキングを発表してから、続いて部門賞を発表していきます。
2022映画ベスト10
1位『トップガン マーヴェリック』
2位『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
3位『コーダ あいのうた』
4位『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』
5位『バッドガイズ』
6位『RRR』
7位『みんなのヴァカンス』
8位『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
9位『ナイブズ・アウト グラス・オニオン』
10位(特別枠)『The Workers CupーW杯の裏側ー』
…
最下位『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』
1位から3位までは本当に甲乙つけ難い弩級の名作だった。正直まだこの順番でいいのか迷っている。
みんなでおててつないで同時優勝にしたいところだったんだけど、泣く泣く順位をつけさせてもらった。
10位の『The Workers CupーW杯の裏側ー』は、イギリスでの公開は2017年ということで、新作にしてしまってもいいのか微妙なところなんだけど、カタールW杯についての映画を今年の映画から省くというのはおかしな話だろうということで、特別枠に入れておいた。めっちゃ面白かった。
最下位の候補は複数あって、『ファンタビ3』もかな~り酷かった。ただつまらないだけならほかにもいろいろあるんだけど(*1)、『ジュラシックワールド3』と『ファンタビ3』はシリーズに思い入れがある分、ほかの映画とは比較にならないくらいダメージがでかい。
*1ただつまらないだけの映画の例
『バブル』『シング:ネクストステージ』『シン・ウルトラマン』『モービウス』
二つのうち、『ファンタビ3』は普通につまらないし、原作に元々ある欠点を浮き彫りにしてしまっている。そして『ジュラシックワールド3』は根幹部分を履き違えた結果、シリーズ全体を台無しにしてしまっている。
ここで、どちらの方が罪が重いかをくらべた結果、『ジュラシックワールド3』の受賞と相成った。
部門賞
最高のはじまり部門
『ウエスト・サイド・ストーリー』より
ワンカットで映される、再開発のために取り壊される街並み。
これは堂々の受賞。マジで最高だった。まだ登場人物が一人も出てきてないのに、演出がうますぎる。カメラがグググと昇って行って、都市開発予想図の看板の後ろに広がる街並みが見えた瞬間に「あ、これヤバ映画だわ」と確信した。
主役二人のことが嫌いなのでランキングには残らなかったけど、とんでもない映画だったと思う。
そのほかには
・『アネット』の冒頭のキャスト達の行進。
・『バズライトイヤー』のハイテンポなウラシマ効果の演出。
なんかもワクワクするいい始まり方だった。
最高のおわり部門
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』より
一人で夜の街に飛び出すスパーダーマン。
MJの額の傷を見て、真実を伝えることをやめ、一人でスパイダーマンとして生きていく。
ここでようやく彼がスパイダーマンになったという終わり方。これまでの『スパイダーマン』『アメイジングスパイダーマン』のシリーズも含めたすべての総括として完璧な終わり方だった。(*2)
*2
その後のエンドクレジットシーンの、目障りなヴェノム関連の蛇足については、なかったものとして考えている。
そのほかの候補として
・『ザ・バットマン』の、朝焼けの中を走り去るブルースウェイン。
・『目指せメタルロード』の、3人でのセッション。
なんかも素晴らしかった。
最大瞬間風速部門
『トップガン マーヴェリック』より
訓練コースを背面飛行するトム・クルーズ。
あえて役名のマーヴェリックではなく、トム・クルーズと書かせてもらった。
背面飛行中のトムの、文字通り世界を背負ってるみたいな顔を見たときに感極まってしまった。かっこよすぎる。まじで生き様って感じ。
MIの新作も楽しみにしてます。
そのほかの候補としては、『すずめの戸締り』の数々の「行ってきます」「行ってらっしゃい」の声もよかった。
あの日の地震の時間的に、「行ってきます」といって家を出た人は、「ただいま」と言う事はできなかったし、それに対して「おかえり」という言葉が返ることもなかった。ということにハッとさせられた。
『スパイダーマンNWH』では、スパイダーマンズが自由の女神に着地するシーンや、アメイジングスパイダーマンが落下するMJを救うシーンなんかがよかった。
よかったんだけど、3人が映っている全てのシーンで情緒のメーターが振り切れていたので、最大瞬間風速かと言われると微妙なところ。
『コーダ』のBoth Sides Nowの、手話を取り入れる瞬間も入れたいんだけど、それは次の歌曲部門に取っておくことにする。
歌曲部門
『コーダ』より
Both Sides Now
正直これは圧倒的すぎた。これで泣かない人なんている?
受賞作が圧倒的すぎるんだけど、一応そのほかの候補としては
『トップガンマーヴェリック』の「Hold My Hand」「I Ain't Worried」
『目指せメタルロード』の「拷問マシーン」
なんかもあった。
あと忘れちゃいけない『ワンピース・フィルムレッド』
いい曲ばっかりだけど、YOUTUBEにあげられた「風のゆくえ」のMVがめちゃくそ良かった……!
でっか……!部門
『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』より
クリフォード
ほかの候補には
・『私ときどきレッサーパンダ』のお母さん
・『ストレンジ・ワールド』の亀
なんかもあった。
それらに比べてこのクリフォードは特別大きいというわけではないんだけど、怪獣になる二歩手前くらいの、現実的に対等に触れ合えるギリギリの大きさは、結果的に1番可愛い大きさになっていた。
最高の悪役部門
この部門は一つに絞れなかったので、2人同時受賞と相成った。おめでとうございます。
『ワンピース・フィルムレッド』より
ウタ
悪役なのかは意見の分かれるところだけど、あえてここに置かせてもらう。
身内として見るとウザいメンヘラちゃんだけど、敵として見たらめちゃめちゃ魅力的な幼馴染だった。
『ドクター・ストレンジMOM』より
ワンダ
これまた悪役なのか微妙なところだけど、あえてここに置かせてもらう。
あまりに報われない彼女の、あまりに切ない最期が本当に心にきた。
その他には『スクールフォーグッドアンドイービル』のソフィーなんかも良かった。
夢見がちな少女から悪役へと転化するタイプのキャラで、悪役になってからの無双っぷりがかなり良い。
こうしてみると2022年は女性ヴィランに恵まれた年だったといえるのかもしれない。
君たち楽しそうだね部門
これも決めきれなかったので、複数同時受賞ということで。
『トップガンマーヴェリック』より
ビーチでの謎のスポーツシーン
『バッドガイズ』より
序盤のノリノリのカーチェイス
『RRR』より
ナートゥダンス
『みんなのヴァカンス』より
全部
『トップガンマーヴェリック』のスポーツシーンはマジで面白くて、チーム内の不和が解消され結束が深まるという過程をこれ一発で済ませていた。
これまで根暗な人間なりに、絆を深めるには静かな場所で繊細なやり取りをする必要があると思って生きてきたんだけど(*3)、この映画で"世界の一軍"たちの絆の育み方を見せつけられた。
そうだよな、トムクルーズって、「一緒に汗を流せばみんな友達!」って思ってそうだもんな。
完敗です。何に負けたのかははっきりしないけどそう思った。
だって「こっち側」だと思ってたボブですらみんなの輪に入って楽しんでるんだもんな。
鑑賞後、友人と真っ先に話したのはこのシーンについてだった。
「世界一の陽キャたちはボブのことも受け入れてあげるんだよな」
と言ったら、「勝手に自分と重ねてるみたいだけど、ボブとお前は違うよ」と返された。
*3 繊細なやり取りの例
・「おおかみこどもの雨と雪」終盤の、嵐の日の誰もいない教室での告白。
総括
おもしろい映画がいっぱいで満足!!!
番外編はここ
2021年版はここ