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TEDx文書:1. ルール
TEDx Rules に記されている、TEDx Event(イベント)を開催するにあたっての総合的なルールが記されています。TEDxイベントは、オーガナイザーが全責任を負ってTED本部に対してライセンスを申請し、承認されることによってようやく開催する権利を得ることができます。
ライセンスを申請する上で、理解しておくべきルールということです。
全般:
・態度・生活・世界を変えるアイデアであること
・トピックが1つであってはならない
・TEDxイベントは1日で完結しなければならない
・オーガナイザーは、オーガナイズするTEDxイベントの場所に住んでいることが必須
・TEDxイベントは場所に固有のものであり、移動することは許されない(東京-浅草の関係性は要確認)
・営利目的はNG, 他のTEDxイベントのために資金を使うこともNG
・参加者からお金を徴収しても構わないが100USDを越えてはならない(価格はTEDの承認が必要)
・参加者は100名未満(TED Conferenceに出席した人のみが100名以上のイベントをオーガナイズできる)
・TEDxASAKUSAなど、TEDx + 地域名のネーミングのみOK(くわしくはこちら)他のイベントと統合してはならない(ブランディングも同様)
ブランディング、ポジショニング:
・ロゴはガイドラインに従わなければならない(ガイドライン)
・TEDロゴの使用はNG
・TEDとTEDxを明確に区別して説明する(TEDイベントではなく、独立したものだということを強調)
・名前を略すること、他の名前で代替することはNG
ライセンス:
・TEDはプライマリライセンスホルダー(Conference参加者)の権利付与・取消の権利を持つ
・18歳未満のオーガナイザーには必ず副オーガーナイザーをつけること
・ライセンスは1年更新(申請が必要)
・ライセンスを誰かに渡す場合には、TEDの承認が必要(また、ドメインも含めて移管する)
プログラム:
・短く、周到に準備されたTalk, デモ, パフォーマンスで、幅広いトピックであること
・その結果としてその問題・課題についての会話を引き起こすものであるこ
・学際的であること、幅広いこと
・18分以内
・スピーカーへの謝礼はNG
・パネルディスカッション、Q&AセッションはNG
・Breakouts(?)とワークショップはOK(但し、休憩時間に限る)
・イベントのアタマで公式のビデオを放映する必要がある(TEDとTEDxの違いに触れた内容)
・TEDxイベントでは少なくとも2つのTED Talkを放送しなければならない
・TEDxイベントで行われるTalk数の25%分のTED Talkを放送しなければならない(6つの場合は、2つ放送)
・このTED Talkは公式サイトからではなくライブラリから取得しなければならない
・ステージのオリジナルコンテンツは全てビデオに記録する(Talk, パフォーマンスなど)
・記録後はTEDに見せ、TEDx YouTubeチャンネルにアップロードして公開する
スピーカー:
・オーガナイザーがスピーカーを選択する責任を持つ(TEDは支援しない)
・オーガナイザーはスピーカーを兼ねてはならない
・スピーカーは当該TEDxイベントのスポンサーとなってはならない(スポンサーはスピーカーになってはならない)
・18分を超えるTalkはNG
・著作権の保護は必須(スピーカーは前もって第三者の著作権を侵害しないことをオーガナイザーに報告する義務有り)
・TEDは著作権の保護の部分については関与せず、責任も無い
・スピーカーは”Permission Release”にサインしてTEDに提出しなければならない
・Talk等の中にガイドラインに関する違反が認められた場合にはTalkを中止し、TEDへ報告、その後の処置を協議
・上記の場合ライセンスの更新は非常に困難
・スピーカーは自身の製品、本、ビジネス、雇われている会社をプロモーションしてはならない
・特に素晴らしい製品、本、デモなどで請われて登壇した場合だけがその例外(フォーカスは技術やアイデアのみ)
・TED, TEDxは科学を尊重するが、専門用語の乱発による意図的な撹乱はNG
・怒りを掻き立てたり、政治的だったり、どちらかのサイドに立つようなアジェンダはNG
・スピーカーの本はTEDxイベントの本棚において構わないが、販売はNG
・スピーカーによるサインを行っていいが、その本のパフォーマンスが圧倒的な場合に限られる
スポンサー、ファンディング:
・非営利が前提
・収益が出た場合には次回以降の運営用資金としてプール
・参加者のチケットをベースとしたファンディングのみOK
・クラウドファンディングはNG
・ネガティブリストに含まれないスポンサー候補であればTEDの承認無く契約をして構わない
・100人未満のイベントの場合トータルの金額は10,000USD未満
(会場費用を除く)
・100人未満のイベントの場合多くのIn-kind Suport(?)が必要
・100人以上のイベントのトータル金額は20,000USDまで
(それ以上必要な場合はTEDの承認が必要)
・スポンサーはイベントへのいかなる介入権力も持たない
・本屋としてのスポンサーが販売した本の収入は全て本屋に帰属
(本は売らないのでは?矛盾?[ ] )
・本屋スポンサーが本以外のものでグッズなどを販売した場合にはイベントと利益分配をすることが可能
・本屋スポンサーはギフトバッグにクーポンを入れても構わない
・スポンサーからベンダーへの直接支払いが望ましい
・イベントのSNS上でスポンサーの宣伝をすることはNG
・TEDxイベントのグッズは、イベントの中でのみ販売OK(それ以外はNG)
・上記収益はイベントに還元される
・イベント、関連メディア上での寄付はNG
Webサイト:
・ライセンスの承認が下りる前にドメインを取得することはNG
・Webサイトの名前はTEDxASAKUSAのようなルールに従う
・”.com”ドメインの取得が最優先、難しければ”.jp”等が優先される
・オーガナイザーがドメインやサイトを所有し維持していく責任を持つ
・コンテンツとしては、スピーカーの情報、会場の詳細、TEDxとTEDに関する情報
・武器、弾薬、タバコ、オンラインギャンブル、性的表現、その他前述に類似したものはNG
・その他必須のコンテンツ(Rulesサイト参照)
・TEDロゴ、TED Conferenceのイメージの使用、広告はNG
(TEDxロゴ・画像のみ使用可能)
・スポンサーやパートナーロゴ・名前の”ホームページ”への露出はNG
(専用のページはOK)
・スポンサーロゴはTEDxロゴよりも小さくなければならない
SNS、イベントページ:
・SNSアカウント上でスポンサーの露出はNG
・Facebookページの名前はTEDxイベントの名前と同様とする
(正式なロゴを使用)
・Facebookページの”基本情報”タブの中には、About TED, About TEDxのコピーを含める
・Twitterの名前もFacebookと同様
(但し15文字を超える場合にはこちらへ連絡)
・メーリングリストの使用はNG
・他のSNSも上記と同様
・TED.comにTEDxイベントページを登録
PR、プレス、メディア:
・TEDロゴはNG, TEDxイベントロゴのみの使用をジャーナリストに徹底する
・TEDに関するコメントは全て、Melody Serafinoを通す
・TEDxイベントに関する全てのプレス、リリースについては、Melody Serafinoの承認を得る
・上記については、”About TED", "About TEDx”のテキストを必ず含める
・オーガナイザーがインタビューされた際には、必ずTED, TEDxイベントの違いを説明する
・ジャーナリストの数は最小限に留める
・プレス・メディアに写真撮影は許されない。TEDxイベントインハウスのカメラマンのみ許可
・メディアを受け入れる場合にはWebサイトにメディアセクションを設ける(内容はRulesサイト参照)
写真:
・Creative Commons:”Attribution - Noncommercial - NonDerivative”, 要するに利用にフィーが発生しない
・メディアに公開、配布、TEDxプログラムのマーケティングへの使用、紙への印刷、Webへの掲載にはTEDの承認が必要
・Flickrも含めてあらゆるメディアに掲載する際には、写真家のクレジットをメタデータに含め、キャプションを書き、TEDxt photsのタグ付けをする
・TEDxイベントの写真はFacebookなどあらゆるメディアに先行してFlickr上に掲載しなければならない
・撮影時、アップロード時の写真は可能な限り最高の解像度とする
(JPEGなら”High Resolution”)
・最低でも7 x 5 @300dpiの解像度は必要
・解像度が高すぎてファイルサイズの問題が生じた際には、 tedxpostevent@ted.comへ
・不自然な加工をしてはならない
(コントラスト、色調、フィルターの適用、エアブラシなどは基本NG)
・ウォーターマークとしてテキストやラベルを記してはならない
(イベントのロゴなども含めてNG)
ビデオ:
・TEDx TalkのビデオはTED Media UploaderによってYouTubeにアップロードされ、TEDx YouTubeチャンネルを通じて配布
・TEDx Talkは他のいかなるプラットフォーム上での配信もNG
・アップロード前に全ての画像、音、ビデオクリップについて配信ができるかどうかについて確認を行う
・著作権等についての取扱の責任はTEDオーガナイザーに帰属する
・テレビ(地上波、ケーブル、衛星、オンデマンド)での放送はNG
・ウォーターマークとしてテキストやラベルを記してはならない
(イベントのロゴなども含めてNG)
・スポンサーロゴはそれぞれのビデオの最初と最後に1スライドのみの表示とする(公式スライドテンプレートを用いて、表示は3秒まで)
・全てのスポンサーロゴを含めた1枚のスライドのみが存在する状態とする(全スポンサーロゴを1枚に入れることがマスト)
・その他のいかなるシーンにもスポンサーロゴは存在してはならない
・ロール型のクレジットもNG
・スピーカーのビデオにスポンサーのロゴをスーパーインポーズしてはならない
・スポンサーロゴスライドは下記の順序で表示されなければならない
- General event intro graphics (optional)
- Your TEDx event logo (Required)
- Sponsor pre-roll card (cannot exceed 3 seconds)
- Talk (Required)
- Sponsor pre-roll card (cannot exceed 3 seconds)
- Post-roll card (optional)
・上記のpre-roll card(最初), post-roll card(最後)のスポンサースライドは4:3, 16:9のどちらかの公式テンプレートに従うものとする
・複数スポンサーである場合には、作成したスライドを tedxpostevent@ted.comに送り、承認を得る
・スポンサーロゴは、TEDxイベントロゴより小さくなければならない
配布:
・30秒までのTEDx Talkの抜粋を他のビデオや書類、プロモーションビデオへ使用しても構わない
・テレビ、オンデマンドTVには配布してはならない。WebcastもNG
・ラジオでストリーミングしてはならない。TEDxはラジオコンテンツを認めていない
・開催するTEDxイベントのドキュメンタリービデオを作成しても良いが、TEDxイベントの一般的なドキュメンタリーはNG
・TED, TEDxのみ、の状態でのロゴはNG
(恐らくTEDxイベントのロゴはOK)
・TEDxイベントが行われている時に無許可で会場で撮影してはならない
・指定された撮影クルーのみが会場に入り、Talk, Breakの間に撮影をすることが許される
・B-Roll(別撮り)についてはBreak Areaのみ許され、会場の中はNG
・TEDx Talkの再編集、リミックスはNG
(最長30秒までの特集画像のみがOK)
Webcast:
・広告は一切許されない
・視聴者に対しては無料でなければならない
・TEDxはライブストリームのための専門チャンネルを保有
(詳しくはこちらへメール)
・第三者のWebsiteもしくはWebcastサービスを通じて放送することも可能(但し、広告はNG)
・アーカイブはNG。すなわちイベント終了以降における放送は許されない
・100名未満のViewing Partyで放送することはできる(無料開放で、会場も学校や図書館等無料で借りることが原則)
以上