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猛暑日に避暑地を求めて加久藤カルデラの湧き水巡り

とんでもない猛暑日が続きますね。
私はキャンプが好きなんですが、35度を超える猛暑の中で、テントを組み立てて汗だくになったり、蒸し暑い夜に外で寝たりはしたくないので、なかなか行くことができません。

キャンプをしない人は、夏こそキャンプのシーズンというイメージがありますが、高度成長期にアウトドアブームが起きた時はまだエアコンが完全に普及していなかったために避暑地を求めた(または今ほど温暖化してなかった?)という過去のイメージ、はたまた海や川での水遊びと結びつけたイメージがあるのではないかと思います。

実際に、子供が夏休みで連れて行きやすいことや、夏だから楽しめるキャンプ地もあるわけですが、夏は虫や爬虫類が多くなるし、汗だくになるし、寝苦しいし、キャンプシーズンとして必ずしも向いているとは個人的にはあまり思えません。

とは言っても、週末にエアコンの効いた部屋の中だけで過ごすことは性に合わないので、ブーブー文句を言う子供達を連れて出かけることにしました。目指すは、霧島連山の北西の麓、町名がそのまんま湧水町(ゆうすいちょう)の涼しげな湧水池です。


Family Vlog (Youtube)

私は個人的な動画の保管場所としてYoutubeを利用していて、家族の思い出等をまとめた動画をアップロードしています。前提としては「Youtuberとして再生回数やチャンネル登録者数を目的にしている」わけではないのですが、どなたかが見てくれたり、登録してくれたりすれば、それはそれで嬉しいなあというスタンスです(この noteもそういう意味では一緒です)。

そのYoutubeチャンネルに、本記事の出来事をまとめた動画もアップロードしています。あくまで個人的な(閲覧者目線ではない)動画ですが、よろしければどうぞ。

丸池湧水

丸池湧水は「日本名水百選」に選ばれており、日量約6万トンの水が湧き出し、町の生活用水に利用されています。春は桜、夏はホタルの名所としても知られているそうです。

丸池湧水と周囲の遊歩道

湧水が出る丸池を中心に、周辺は遊歩道が整備されているので、散歩するには丁度良い公園です。

丸池湧水

水が透き通っていています。池の底を見ると、ところどころに湧き水が噴き出しているのが見えます。

丸池湧水

天候が良く、風がなくて湖面が波立っていない時は、背景が湖面に鏡のように映り込んで、良い写真が撮れそうです。

丸池湧水

丸池から流れ出している小川の周辺は公園として整備されていて、水辺で遊べるようになっています。この日もたくさんの子連れの家族が水遊びをして楽しんでいました。

水遊びができる公園(丸池湧水)
せせらぎの道(丸池湧水)

かき氷やアイスクリーム、レモネード等が売っている屋台やキッチンカーも出ていました。シートを敷いてお弁当を食べてる人もいましたね。

目の前は JR栗野駅です。
一両編成の可愛い列車が入ってきます。

JR栗野駅

竹中池ソーメン流し

竹中池湧水は、日量9万3千トンの水が湧き出しています。霧島山系標高1,000m付近に降った雨が、地中を通り約50年の歳月を経て、この地に湧き出ているそうです(どう調べているんだろう…)。

この豊富な湧水を活用したソーメン流しが人気で、午前中の早い時間に満席になります。一時間以上待つこともあるそうなので、早めに行くことをお勧めします。

竹中池ソーメン流し

流しソーメンの他に、ニジマスの塩焼き、鯉のアライ、鯉こく等があり、
セットや単品でオーダーすることができます。

おにぎりとニジマスの塩焼き(竹中池ソーメン流し)
竹中池ソーメン流し
子供も喜ぶソーメン流し(竹中池ソーメン流し)

現在は猛暑で従業員の体力がもたないため、14時には営業を終了しているそうです。営業時間も事前にチェックしてお出かけください。

竹中池湧水

竹中池の周囲にも遊歩道が整備されています。

竹中池湧水の遊歩道
人懐っこい猫が寝てます(竹中池湧水)
竹中池湧水

竹中池の中には鯉が泳いでいて、透き通った水の中を優雅に泳いでいます。風がなく、湖面が揺らいでいない時は、まるで鯉が宙に浮いているように見えますね。

竹中池湧水の鯉
竹中池湧水の鯉

陣の池

宮崎の方へ帰る途中で、湧水町の隣町、宮崎県えびの市の湧水地にも寄ってみました。霧島山の北西にあたるカルデラ性盆地は、加久藤カルデラと呼ばれており、加久藤盆地、真幸盆地、えびの盆地とも言うようです。この辺りは、霧島山系に降り注いだ雨が、川になって流れ着き、地下水から押し上げる湧き水となって出ているんでしょうね。

えびの市の郊外にある陣の池には、ナビを使えば迷わず行けますが、直前の道は離合が出来ない細い道ですので、通行には十分に注意してください。

陣の池(宮崎県えびの市)

陣の池も、湧水町の池と同じような色をしています。遊泳禁止という大きな看板が立っていますが、地元の中高生らとその親らしきグループが、堂々と浮き輪を持って入水していました。流れはないので溺れる心配はなさそうですが、地元の観光資源を汚す行為は、残念ですね。

陣の池(小池までの道)

陣の池には、小池というもう一つの池もあり、よく写真に撮られているのは小池の方です。陣の池から徒歩3分程度の場所にあり、とても澄み切っていて、森に囲まれているので幻想的です。

陣の池(小池)

ここも、よく晴れた日に行くと、背景の景色が湖面に映り込んで、とても美しい景色を楽しめます。

陣の池(小池)

近県の方で、暑くてどこも行く気がしないよ〜って時には、エンターテイメント性は高くありませんが、まあまあオススメのコースかなと思います。

参考にしていただけると幸いです。

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